姉と妹が俺の恋話で盛り上がって、しつこいよ(クイズつき)
語り手は明日谷大和組んで、一人称は「俺」です。
人と話をするときは「僕」になります。
前回の予告で「大和と愛良がデートをする」と書いていながら、
全く違う話になってしまいました。ごめんなさい。
では今日もいい1日をお過ごしください。
いつもお読みいただき、誠に感謝です。
「大和、これを解いてみて」
姉の留奈が一枚の紙を渡した。7つの漢字と1つの■、それぞれに色がついている。
「姉ちゃん、何これ」
「国語の授業に、うちの友達とクイズを出し合って遊んでいたの。大和、美鈴、解ける?」
俺と美鈴はじいっと見る。何かひっかかる。
「留奈姉、わからない。それよりやまにぃ、見たよ、見たよ。女の人とデートをしていたところを」
妹が白い歯を見せて笑い、俺の心臓が揺れた。
「やまにぃ、いつの間に彼女ができたの? やまにぃと一緒にいた女の人は頭がいいの?」
「もちろん」
力強く答える。
「スーパーであったあの子でしょ。まだ告白していないの?」
「せ、急かさないでよ」
ニヤニヤ微笑む姉、ニタニタ笑う妹。部屋に逃げなければ。
「大和、もう少し聞かせてよ。愛良ちゃんだっけ、何が好きなの?」
「ぽえぽえ7とか、赤ちゃんとか、アクセサリー……わ、わからないよ」
愛良ちゃんの名前を出すのも恥ずかしい。話題をそらさないと!
「美鈴や姉ちゃんには彼氏、いないの?」
「いないよ、男友達にはよく声をかけられるけれど、彼氏と思ったこともない。ま、彼氏になる人だったら、心をきゅうう~んとさせてくれる人でないと無理」
無鈴は首を横に振った。
「私はいる」
「留奈姉、家に連れてきていないじゃん」
「いいの。家はまだ、まだなんだから」
姉は目が左によって、鼻が赤く染まり、枝毛をいじる。
「留奈姉に彼氏はいないでしょ」
今だ。俺はゆっくり歩いて、自室に入る。
「あ、閉じこもるなあ、もっと聞きたいのに」
両親がまだ仕事中でよかった。母さんが加わると深く聞かれ、父さんは――
「交尾をやる前に、病院や保健所でHIV検査を行え。コンドームを購入し、避妊対策をとれ。妊娠は結婚してからだ。できちゃっただけは絶対に避けろ」
あんたの家庭はどうだい?
――あなたが一言
へえ、あんたのお父さん、お母さんはそういう人なのか。あんたがお父さん、あるいはお母さんになって、子供が生まれ、成長して彼氏・彼女ができたら、父親・母親として子供にどうアドバイスするのか、気になるわあ。
「大和君」
由良が窓を開けて入ってきた。雲が重なり、月や虹は見えない。
「由良」
「誰、由良って」
美鈴がドアを開けた。由良は俺の手を握っている。
「誰? 弟をどこへ連れていくつもり?」
姉は震えた声で尋ねる。由良の姿が見えているのか。
「アルムの世界へ連れていくんだけど。用事が終わったら返すよ。お姉さんたちも行きたい?」
由良が俺の手を強く握り、姉と妹に尋ねた。美鈴は手を上げ、飛び跳ねる。
「二人とも、こなくていいよ」
俺がキラナデシコに化ける姿を、姉と妹に見られたくない。
「行くわ、弟が心配だし、なんか隠し事をしているっぽいしぃ」
にた~りと俺の顔を見て微笑む姉。
「じゃあ決まり、二人とも大和君ほどではないけれど、キラメキの力があるからおいで。お姉さん、君、名前は」
「留奈」
「美鈴だよ」
由良は俺と姉の手を、姉は妹の手を握る。月に向かって飛んだと思ったら、アルムの世界にたどり着いた。桜の花びらが散って、青々とした草が生えてある。姉と妹はぐるぐる回りながら、緑からシアンに変わった空を見ている。
「大和様」
愛良が走り、手を振る。
「ああ、あの人、やまにぃと一緒に歩いていた人だ」
「今、大和を様って言ってなかった。あの子を奴隷にでもしたの?」
俺は首を横に振る。奴隷ってなんだよ。
「由良、これはどういうこと。どうして大和様のお姉さんと妹ちゃんを連れてきたの?」
愛良は由良に詰め寄った。由良は視線を美鈴にそらし、頭をなでる。
「だって見つかっちゃったんだもん」
「ああもう。大和様と違って、何かあったら二度と地球に戻ってこれないのよ。あ、初めまして。留奈さん、美鈴ちゃん。私は愛良」
愛良は頭を下げる。美鈴が白い歯を見せて、俺に目を向ける。
「はじめまして、やまにぃの彼女さん」
「まあ、うれしい」
愛良が美鈴を抱きしめた。
「ちょっと、美鈴ちゃん、大和君の彼女は私なんだからね」
「いいえ、私です。この世界では私です。あちらでは須田愛良ですけれど」
「あちら?」
姉が尋ねる。
「私はこの世界でしか活動できません。あちらには須田愛良という子がいて、大和様に恋心を抱いてますの」
姉が由良の肩を叩き、胸を触る。
「じゃあ、あなたたちは地球に来れないのね。この子以外は……あなた、胸が大きいわね」
「あは、留奈ちゃん、くすぐったいって。きゃ、ああぁ」
ぐ~いぐい、ぷ~にぷに、ふ~わふわな音が聞こえる。
「ねえ、ねえ、愛良ちゃん、由良ちゃん、二人は双子なの? 体格がそっくりなんだけど」
美鈴は二人を何度も見比べる。
「違うよ」
「違いますよ、バスト、ヒップ、ウェスト、身長、体重はすべて同じですけれど、全く違いますよ」
何か、気になる。
「大変だあ~」
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
クイズの答え、わかりましたか?
答えは後日発表です。
次回はキラメキドーターズが骨になるほど○○攻めを食らいます。
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今も明日もあなたに良いことが訪れるよう、祈っておきます。




