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試作詩作  作者: 時雨良明
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世界が回る日

あなたに伝えたいただ一つがある

具体的な言葉には決してならないけど

あなたにただこれを伝えたい

でも口下手な僕じゃあ言葉にできないから

詩にして伝えるね


海の魚が淡水を求めて泳ぎだす

そんな未知が足らない

そんな挑戦が足らない

平凡とした人生に価値はあるか

勝利の感慨はどこに浮かぶ


言いたいことは一つだけ

でもこの言葉で伝わったかはわからない

だから続けて紡いでいきたい


地上の木が海水を求めて歩き出す

彼の望みがそれだから?

いや、そんな平凡な理由ではなく

勇気の問題なのだ

彼には勇気があった

その挑戦には価値があった


さあ輪郭を捉えることすらままならないが

僕の語りも次で最後

伝わるかどうかは運任せでも

僕はそれで満足だ


星の一つ、地球が過ぎ去った昨日を求めて回り出す

通り過ぎていった昨日を追い求めて

海の魚は淡水を求めて

世界は狂っていると言えるかもしれない

けれどこの姿

決して悪いものとは言わせない


さあ言葉にならない感慨が

伝わったならそれでいい

後悔することすらままならない

物語が始まりの日を迎える


僕らは所詮海の魚で

いつか淡水を求める日が来るだろう

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