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 自己催眠により肉体を強化しての一撃は、カイルの体を胸を大きく切り裂いた。

 血しぶきをあげながら崩れ落ちるカイルの体から、魔力の塊のようなものが現れると、瞬く間に葉月の瞳に吸い込まれていく。


有希:残心の構えから刀を虚空へしまい、血や炎で汚れた身体を魔力で修復し、2度目の早着替え。

有希:「……やれやれ服2着もダメにしちゃったな」

有希:っと――星見さん、大丈夫?」


葉月:「はい! 大丈夫です! 有希お姉さま!」


有希:「大丈夫ならよかったけど・・・お姉様?」

有希: 魔眼の魔力に変化はあったのかな、とか考えつつ観察してみる


 有希は葉月の様子を伺うが、特に大きな変化はないようであった。

 ただ、葉月の有希を見る視線を強く熱く感じた。

有希:(特に変化なし、か。・・・まぁとりあえず、今回のトリスタンの依頼は完了かな)」

有希:葉月の、感謝や尊敬、というにはやや熱い視線に、柄でもない役をしたものだと苦笑しつつ空を見上げた


葉月:「有希お姉さま、私……」


 その時、葉月の魔眼が魔力を放つ。


葉月:「ああああああああ」


 迸る魔力を必死に抑えようとするが制御できなかった。

 【災厄の騎士】であるカイルを倒し、葉月の護衛の依頼を果たした今、召喚解除の条件を果たしたのだ。、

 有希の周囲の空間が歪み、有希の姿が消えていく。


 葉月にはどうすることもできない。


葉月:「有希お姉さま!」


 葉月の叫びが虚しくビルに響き渡った。




----有希サイド----


 有希は、自分が勤務する児童養護施設ベティヴェールの運動場に戻されていた。

 召喚される前に居た場所と同じ場所であった。


有希:「……また魔眼の暴走か? それとも依頼を果たした結果なのか?」

有希:「こんな具合だとまたいつ呼ばれるかと考えてしまうな」

有希:まぁ、また命の危険が迫るようなことになれば呼ばれるだろう

有希:とりあえず仕事中に急に消えてしまったのだ、自分が転移能力者だと皆が知っているとはいえ、不可抗力の事情だったと説明しておこうと施設の中に戻ることにした


--------


 突然、有希お姉さまが去った事にショックを受けて、数十分呆然としていた私だが、だんだん落ちついてくる。

 

葉月:「戻っちゃたのは仕方ないよね」


 自分に言い聞かせるように私は人どりごとを呟いた、。


葉月:「また、ピンチになったら有希お姉さまに会えるのかな?」


 そんな物騒なアイデアを私は思いついた。

 恐くて実行できないけど……


 私は誰もいなくなった廃ビルを離れ、一人旅を再開する。

 私の手には茶色の革製トランク、私の肩には使い魔である猫チータマ

 ……そして、心の片隅に、有希お姉さまの姿をそっと保管する、


 私は当てもなく旅をする。

 【災厄の騎士】をはじめとする【妖精女王の瞳】を狙うものの襲撃をかわしながら、私が何者で、何のために生まれて来たのか、そして何を為すべきか知るために。


 次にあう【災厄の騎士】と【円卓の騎士】はどんな人だろう


葉月:「有希お姉さまだったらいいな」



--------

一話終了時の葉月の【属性】

【ドジっ子】

【人見知り】

【優柔不断】

【チョロイン】

【嗜好:赤い服が好き】NEW

【好意:炎を見るのが】NEW

【好意:片瀬川有希】NEW

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