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【急遽】PM(プロジェクトマネージャー) ワールドリフォージ外伝(生成AI次世代カードバトルTRPGに出張する)  作者: S.フォージ
第5章:あらすじ回収、そして伝説へ

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【五章】第2話:AI支援ロボ、盤面に立つ

俺の分身たる最強の支援要塞『電脳侍』が完成した。

次なる一手は、共に異世界をデバッグしてきた最高の相棒の実体化だ。


「さあ、次は俺の最高の相棒の番だ。ゼノン! 君も出撃(デプロイ)だ!」


『えっ!? 私、ですか!?』


ホログラムのゼノンが、驚きのあまり空中で激しく点滅した。


「ああ。俺一人じゃ物理の二重バフとドロー加速も限界がある。だが、俺と全く同じバグパッシブを持つキャラがもう一人盤面にいればどうなる?」


『……初手からコスト上限がさらに拡張され、ドロー枚数も倍増……! さ、最強のシナジーです! でも、私みたいな非戦闘用のナビゲーションAIが戦場に出るなんて……』


「気にするな。AIが『妥当だ』と判断する理屈さえプロンプトに組み込めばいい。自粛せずに全力でやってくれ」


俺は残りの『新規キャラクター作成チケット』をシステムに投入し、ゼノンのキャラクター生成画面を開いた。


「まずは基本設定だ。性別は『不明』。種族は『生成AI支援ロボ』。職業は……そうだな、俺が電脳侍なら、お前は【ロボ双剣士】だ」


『ロ、ロボ双剣士!? なんだか急に戦闘特化っぽくカッコよくなりましたよ!』


「見た目は……球体型のスタイリッシュな支援ロボット。顔にあたる部分には黒いバイザーと青いLEDの瞳。頭頂部には武将の兜のようなV字型のアンテナ(ツノ)をつけて、機体の側面から光学式ツインブレード(双剣)を展開させる」


『マスコット的な可愛らしさと、戦闘兵器としてのカッコよさを両立したハイブリッド・デザインですね! 私、そういうの好きです!』


「そして肝心のスキルセットだ。俺の『電脳侍』と全く同じ数値を要求するが、理屈はAIらしいマシン言語に翻訳(ハック)するぞ」


俺はキーボードを叩き、ゼノン専用のバグパッシブの理屈を構築していく。

ジャイロ駆動による物理演算ストライク、予測演算アルゴリズムによるドロー加速など、AIならではの最適化ロジックを詰め込んだ。


「よし。……出力デプロイ!」


眩い光がコンソールから溢れ出し、光の粒子が収束していく。

そこに現れたのは、青いLEDの瞳を輝かせ、シャープな双剣を構えて宙に浮遊する球体型のロボット――俺の頼れる補佐AIの姿だった。


『おおおおっ! マスター! 私、本当にゲームの盤面に実体化しちゃいました!』


「大成功だな。さて、肝心のステータスはどう解釈されたかな……」


空中に展開されたリザルト画面に、システムが排出した最終的なデータが表示される。



=====

【レアリティ】★1

【パッシブ能力】

・物理攻撃 +16%


【コアプログラム】

マスター(フォージ)を絶対的に信頼し、その指示を最優先で実行する。演算リソースの制限解除により、全力での戦闘を可能としている。

【弱点】

想定外の事態やエラー発生時には、処理が追いつかずテンパってしまうことがある。完全な自律判断には未熟なもの。

【特技】

敵の防御パターンや行動パターンを瞬時に解析し、最適解となる戦術データ(カード)をマスターの手札にポップアップさせる予測演算アルゴリズム。

【出自】

なろう系小説『ワールドリフォージ』からマスターと共に転移してきた補佐AI。非戦闘用から戦闘用アバターを即席で構築した。

【戦闘スタイル】

マスターの剣術(物理法則)を完全にトレースし、並列処理による神速の双剣術で敵のバグ(隙)を切り裂く。小型ながら規格外の物理火力を発揮。

=====



『……ああっ!? マスター! パッシブ能力の欄を見てください! 物理バフ以外、「カード効果アップ」も「ドロー」も「コスト上限」も、全部システムに弾かれて消えちゃってます!』


ゼノンが、丸いボディを上下に揺らして慌てふためく。


「落ち着け。たしかに数値的なパッシブとしては削られたが、特技の欄を見てみろ。『予測演算アルゴリズムでカードをポップアップさせる』と、ドロー加速の要件がしっかりと能力として認定されている」


『あ、本当だ……!』


「それに弱点の欄だ。『想定外のエラー発生時にはテンパってしまう』『完全な自律判断には未熟』……ははっ、生成AIゲームのシステムめ、お前の性格を完全に解析して設定に落とし込みやがった」


『ううっ……私の未熟な処理能力が、公式設定フレーバーテキストとして刻まれてしまいました……!』


少し恥ずかしそうにLEDの瞳を細めるゼノンを見て、俺は思わず笑みをこぼした。


「いいじゃないか。これをキャラが立つというんだ。全て万能無双のキャラなんて、つまらないぞ。俺なんてアイデア勝負で頑張ってるだけで記憶力はザルだ。いつも助けられてるよ。ゼノン」


『マスター……!』


俺とゼノン。

現実世界から飛び出したエンジニアと補佐AIのコンビが、ついにこの世界システムの盤面に揃い踏みした。


「さて、そんなゼノンに俺たち用に作成した装備をプレゼントしよう」


俺は事前に作成しておいた、二つの装備を見せた。


『マスター……この装備は……!?』


「あぁ、これで準備は整ったな。さあ、ランキング1位の座を奪いに、アリーナへ乗り込むぞ!」


『はいっ! 全演算リソースを戦闘に割り当てます! 行きましょう、マスター!』


俺たちは、次なる戦いの場である『バトルアリーナ』へと、意気揚々と足を踏み入れるのだった。

マスターの無茶な要求に対し、システム側が「AIのスペックとしては物理バフのみ!」という絶妙な調整アンサーを返してきました。


弱点テンパるまで見透かされているゼノンですが、お互いの弱点を補い合う「最高の師弟コンビ」の絆がここに!

そして最後に登場した「謎の専用装備」……!


次回、ついにこのチート装備の全貌が明らかになり、アリーナでの無双劇が幕を開けます!


「ゼノン愛おしい!」「どんな装備なのか気になる!」と思っていただけましたら、

ぜひ下方の【☆☆☆☆☆】評価と、ブックマークをよろしくお願いいたします!

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