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【急遽】PM(プロジェクトマネージャー) ワールドリフォージ外伝(生成AI次世代カードバトルTRPGに出張する)  作者: S.フォージ
第4章:銀河戦隊、システム蹂躙(デバッグ)の刻

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【四章】第3話:デバッグ完了――そして伝説の「コンテンツ不足」へ

運営が用意した最高難易度「星3ヘルモード」。

俺たちは、その地獄をただクリアするだけでなく、「検証」の場として利用することにした。


「さて、ゼノン。レベル65のヘルモード、まずは本気で踏破しにいくぞ」


俺はコンソールを叩き、全演算リソースを銀河戦士たちのシナジーに注ぎ込んだ。

敵の攻撃力は凄まじく、本来ならかすっただけでパーティーが崩壊する数値だ。


しかし、俺たちの構築した「要塞」は揺るがない。

『魔法使い』が放つ物理武器のデバフで敵の火力を削ぎ、召喚した戦隊ヒーローたちがシールドを幾重にも重ねる。そこへ『勇者』がすべてのダメージを引き受け、パッシブの軽減率で強引に「0」へと抑え込む。


一回戦目――。

一度の被弾も許さない完璧な立ち回りで、俺たちはレベル65の★付きボスをノーダメージで完封した。


『や、やりましたマスター! ノーダメージクリアです! レベル差45を完全に克服しちゃいましたよ!』


ゼノンが歓喜のダンスを踊る。だが、俺はクリア報酬の画面を横目に、別のタブを開いた。

そこには、運営側から全体メッセージが届いていた。


=====

難易度ヘル★★★のクエストがいくつもできています。作者のテストプレイではヘルの敵はめちゃくちゃ強くて運がよくないと勝てないレベルだったのですが、プレイヤーの皆さん強すぎませんか(汗)?

=====


『あはは……運営さん、完全に引いてますね。「強すぎませんか?」って、悲鳴に近いですよこれ』


「ハハッ、仕様(ルール)の範囲内で最適化しただけなんだがな。……よし、ゼノン。次は『検証』だ。もう一度同じクエストに挑むぞ」


『えっ? もうクリアしたのに、もう一回ですか?』


「ああ。今度は、わざと召喚カードを出さずに、敵の攻撃を受けてみる」


二回戦目――。

俺は召喚カードを温存し、敵のターンを回した。

シールドの援護を失った『勇者』の元へ、★付きボスの放つ超絶火力が直撃する。

いくら絶対防御のパッシブを持っているとはいえ、生身の数値には限界がある。


ドォォォォォォンッ!!


爆音と共に、銀河戦士『勇者』のHPが一瞬でゼロになり、光の粒子となって消滅した。


『ああっ、『勇者』がワンパン《一撃死》された!? マスター、メインタンクがいなくなっちゃいましたよ!』


「落ち着け。ここからが召喚カードの本領発揮だ」


俺は即座に召喚カードを出撃(デプロイ)した。

場に現れたレッド、ブルー、イエローたちが、消えた勇者のポジションをカバーし、メインタンクの役割を肩代わりする。残った『ヒロイン』と『魔法使い』が、怒涛の勢いで敵を追い詰め、ついに勝利をもぎ取った。


しかし、そのエンディングは一回目とは全く異なるものだった。


『……マスター、見てください。シナリオが変わりました』


画面の中では、生き残った『ヒロイン』と『魔法使い』が、静かに語り合っていた。

「……カタキは取ったよ、私たちで」。その言葉には、一回目にはなかった重みと哀しみ、そして勝利の虚しさが宿っていた。


「面白いな。AIゲームマスターは、キャラクターの生存状況によって、リアルタイムにシナリオのトーンまで書き換えているわけだ。メインタンクを失ったことで、王道ヒーロー物から『復讐の戦記』へと分岐したんだな」


『本当ですね……。マルチエンディングというか、キャラクターの生死がそのままストーリーの深みになる。これこそ生成AIゲームの醍醐味ですね!』


(しかしこの検証で、実はタンク役が不要で、全員メインアタッカーでもいいことがわかってしまったわけだな。身もふたもないが、「召喚=前衛が一人増える」というシステム的な概念だったらしい。まぁここは要検証か)


俺たちはしばらく、その余韻に浸っていた。

しかし、ふと我に返ってクエストボードを確認し、さらに上のステージを目指そうとしたのだが……俺たちの顔から余裕が消えた。


「……ゼノン。さらに上のクエストが真っ白なんだが」


『えっ? えーっと……「現在、あなたのパーティーが挑戦可能な難易度のクエストはありません」……。マ、マスター……これって……』


「ああ。どうやら俺たちが爆速で攻略しすぎて、AIが生成するクエストの難易度上限に追いついちまったらしい」


レベル20にして、ゲーム内の全コンテンツを「踏破」してしまった瞬間だった。


「……検証(デバッグ)完了、だな。やりすぎたか?」


俺たちは、清々しいほどの虚無感に包まれたクエスト画面を見つめ、思わず苦笑いするのだった。


現在、2度のプレイでパーティーのレベルは20から25へと上がっていた。

だが、このペースで自作クエストが解放されるレベル66まで地道にレベル上げをするのは、さすがに骨が折れる。


ここから先のプレイ計画や、目指すべき目標を見失いそうになっていたその時――運営側から新たな通知が届いた。


=====

皆さんにお知らせ! 次回Updateで連続バトル(バトルアリーナ)開催予定です!

・ランキングの実装

・最高到達レベル更新毎に報酬(強化チケットやジェムなど)

=====


「……どうやら、まだまだ楽しませてくれるようだ。ならば目指すはランキング1位。やってやろうじゃないか。」

レベル差45をノーダメージクリアした挙句、あえて味方を殺して「検証」を楽しむプレイヤー。

そしてついに、遊べるクエストがなくなるという「コンテンツ枯渇」へ……。


次回から第五章。運営も黙ってはいません。

新たな戦いの場「バトルアリーナ」の実装予告が届き、フォージ自らが盤面に降り立ちます!


「運営さん泣いてるw」「検証の仕方がガチすぎるw」と思っていただけましたら、

ぜひ下方の【☆☆☆☆☆】評価と、ブックマークをよろしくお願いいたします!

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