勇者活動⑤
ブクマ、いいね、評価ありがとうございます。
度々書き方の変更です。
スキル、称号などは【】で名詞は〈〉にします。
(例ユニークスキル:【殺奪】、〈火炎球〉、〈大罪の大悪魔〉)
物によっては「」も使います。
(例「心」「希望」といったスキルに関係ない強調したい単語)
「力ヲ渇望スル。」
マモンの威圧が上がる。
魔力以外にもスキルやステータスも上がってるな。
【紅魔眼】で〈束縛〉と〈移動速度低下〉を付与する。
「無駄ダ。」
やっぱり状態異常は簡単に無効化されるか。
「ウォォォォ!」
マモンから手と翼が生えていき腕は3対、翼は3対になる。
さらに黒い剣を全ての腕に持ち、黒いオーラも纏いラスボス感満載だ。
『あの剣の攻撃はカオスさ…でも耐えられません。アペタイトを使用してください。』
無詠唱で〈幻覚虚像〉をアペタイトに使う。
これでアペタイトはカオスに見える。
つまり今の俺は聖魔分裂で聖剣と魔剣を持っているように見えている。
なので盾で剣撃を受け止めてもカオスで弾いたようにしか見えない。
「何ヲシタ?無意味ニ魔法ヲ使ッタノカ?〈魔法破壊〉。」
「余計な真似を。」
「そ、その盾!」
リーシヤにバレたか。
別にこのことを隠したいってわけでもないし別にいっか。
「リーシヤ!その通りだ、俺がカインだ。詳しい話は先生から聴いてくれ!」
「戦イノ最中ニ余所見トハナ。今度ハコッチノ番ダ。」
マモンが跳躍し6本の腕で剣を使い斬りかかってくる。
アペタイトを大きくし全ての斬撃を受け止める。
「〈暴食〉!」
盾から黒い霧が出てきてマモンの6本の腕を喰い千切る。
マモンは後ろに跳ぶと同時に腕が再生する。
「化け物じみた回復力だな。」
「オ前、今ノハ【暴食之神王】ノ〈暴食〉カ?」
「【暴食之神王】?何だよそれ。」
「ヤハリオ前の盾ハベルゼブブカラ作ッタ物デハナイヨウダ。」
「そうだよ、ただ【暴食之神】を持ってる盾さ。」
「自力デ大罪ノゴットスキルニ覚醒スル盾ガアルカ!」
「あるんだよなぁ。ここに。」
「ヤハリコレクションニ加エナケレバ!〈暗黒雷嵐〉!!」
マモンが魔法を使い黒く黄色い魔方陣と共に空から黒い雷が降ってくる。
どうでもいいけど俺の昔使った技に似てるな。
名前は忘れたけど。
あ、やべ!
「〈暴食〉!」
盾を上に構え、黒い霧が雷を喰らい尽くす。
「【暴食】などの〈暴食系スキル〉トハ魔法ノ相性ガ悪イナ。」
またも6本の腕で斬りかかってきておりしかも剣に黒い雷が纏わされている。
アペタイトを仕舞い左手にカオスを握り直す。
「〈魔剣覚醒〉、〈魔龍召喚〉!」
俺に黒い1対の翼、黒い尻尾、黒い角、手には爪が生える。
これは実体ではなく霧のようなもので俺が触れても何も感じないが相手が触ると物理的影響がある。
なので盾や剣を長い爪があっても持てるのだ。
なので左手にカオス、右手は持っていない。
腕をクロスさせ爪と剣で剣撃を受け止める。
「ホゥ?今度ハ魔属性カ。ソノ程度ノスキルデ魔ニ耐性ノアル我ニ攻撃ガ効クカナ?」
「さぁ?どうだろうなっ!」
話しつつ爪撃を喰らわす。
「雑魚ガ。モウ諦メロ。」
6つの剣で防がれ代わりに胸部を斜めに斬られる。
やっぱりこいつは本気を出してねぇ。
『マモンはこれでも弱体化してます。弱体化状態でマスターと同等の強さです。スキルの力でステータスが上昇してマスターを圧倒しています。ステータス上昇が時間制限があるなら…『ないんだろ?』…そうです、こうなったら魔法か〈事象之王〉で逃げるしかありません。』
「〈魔法使用不能領域〉。コレデ逃ゲラレナイゾ?」
まだマップで転移することはできる。
だけど先生とリーシヤとパーティー登録する必要がある。
リーシヤはいい、問題は先生だ。
正直なところ先生を信用しきっているわけではない。
実力はギードと同等のはずだ、それなのにあのダンジョンを単身で50階層まで攻略した。
ボスは俺たちが倒したとはいえただの雑魚モンスターでもSを凌駕する領域だ。
それを先生のみで倒せるとは思えない。
それにウリエルの暴走を予知していたというのも怪しい。
だが殺されるのを見て見ぬフリするほどの極悪人でもないんだけどね。
「先生、リーシヤ!白虎を連れて山を降りろ。」
「え?なら、カインはどうするの!」
「勿論そう簡単に殺される気はないさ。もし白虎が回復したら援軍として呼んでくれ。」
「リーシヤさん、私たちは邪魔になるだけです。今のカイン君は私でも手も足も出ません。ここは任せましょう。そして白虎を回復させます。カイン君、任せました。」
「はい、生きて帰ると思うので墓は要りませんよ。」
「ふふふ、任せました。」
「カイン、生きて帰ってね。」
先生がリーシヤの手を引き走り去っていく。
白虎は…うん、引き摺られてる。
御愁傷様です。
「イイノカ?小僧一人デハ時間稼ギガ精一杯ダゾ?アノ老人ナラ力ニナッタモノヲ。」
「先生のことか?やっぱり先生って何か隠してるのかぁ。生きて帰んなくちゃな。」
「ボロボロノ貴様ガ勝テルワケナイダロ?」
「それはどうかな?」
ミミックを右手に持ち〈擬態〉を使いカオスに化けさせる。
ミミックのスキルの本質は真似ること。
殺してなくても完全な情報があれば〈擬態〉させられるのだ。
勿論見ず知らずの物を真似させるのは無理だが自分のものくらいならサータが解析した情報があるので真似できるのだ。
つまりスキルも真似出来る。
「ソノ剣ガ二ツニナッタノハ我ニトッテハ痛手ダナ。ダガ痛手…トイウダケダ。障害ニハナラン。」
「〈混沌之…。」
何かを感じ取ったのかマモンが全ての剣で防御体制を取る。
「龍牙〉ッ!!!」
2つのカオスを前方で重ねて一気に跳躍する。
マモンの剣が〈混沌之龍牙〉を防いでる。
『固有スキル:【自魂犠牲】を獲得しました。効果は…「【自魂犠牲】!」』
「ヌゥッ。」
マモンが一歩踏ん張り直す。
俺のスタミナも減っていく。
HPが持続で減っていく。
【自魂犠牲】がHPを減らして攻撃威力を高める技なんだろう。
「俺がお前を殺す!」
なんで俺が命を懸けてリーシヤや先生を救いたいんだろう。
いや、世界を救いたいのか?
ただの凡人だった俺が気づいたら勇者となり簡単に「殺す」なんて考えて。
チートは確かに貰えるなら欲しかったけどこんな風にはなりたくないな。
やっぱりミミックを手にしてから本格的におかしくなったなぁ。
日本生まれの俺がこんなに惨虐になってしまったんだろう。
いや、今は目の前のことに集中だな。
「死ねよ!クソッタレが!」
「舐メルナヨ!小僧!!〈権能顕現〉!!!」
突如脱力感が俺を襲う。
『〈魔龍召喚〉が強制解除されました。』
え!?あ、やべ、体制崩した!
垂直にマモンの剣を貫こうとしていた2つのカオスはバランスを崩し剣先がずれて〈奥義〉も強制解除されてしまう。
「フンッ!」
マモンが右の上の手で俺の剣を叩き折ろうと剣を振るってくる。
しかも黒い炎も纏ってる。
「〈龍牙〉!」
ミミックの方のカオスで〈奥義〉を使いマモンの剣を弾き返す。
左手で地面に手をつき回転してマモンを蹴り飛ばす。
それと同時にマモンを踏み台にして跳んだ。
危なっ。
というかサータの言ってた通り〈魔龍召喚〉が解除されてる。
しかもカオスの〈魔剣覚醒〉も解除されて通常の剣になっている。
ミミックの〈擬態〉だけは無事だった。
「何をした?」
「ナニ、簡単ナコトヨ。我ノ司ル概念ハ欲。我ガ本気ヲダセバ全テガ望ムママナノダ。」
「…チーターめ。」
「ソンナ便利ナモノデモナイサ。強キ存在ヲ望ミ通リニスルコトハ抵抗サレテ無理ダカラナ。」
だから俺はスキルのバフ解除や技の解除だけだったのか。
あ、良かった。
〈限界超越〉のデバフはなしだ。
逆に特したな。
「サァ、貴様ハドウ抵抗スル?」
俺が有利になるとマモンが本気を出していきそれに対して俺も本気を出していく。
悪循環だな。
どこまで持ちこたえられるかな。
「待たせたな。」
「白虎か!?助かった!」
「チッ、神獣ノオ目覚メカ。仕方ナイ。本気ヲミセヨウ。」
マモンの翼が6対になり腕は3対のまま。
足は4本になり角は3本。
ステータスもまだ伸びるようで威圧が上がる。
オーラも荒ぶり剣の雷も激しくなる。
天気も荒れ雷がゴロゴロとなっている。
その瞬間マモンがブレた。
「クッ…。」
白虎が倒れる。
「サテ、ドウスル?」
マモンが俺の背後から問いかける。
無理ゲー。
白虎使えない。
称号:【勇者】はどうした。
「あぁ、もう!やれるだけやればいいんだろ!」
『〈限界超越〉も使えません。ギリギリ【神速復元】と【武闘術】のみ発動しています。』
「魔剣、ミミック、力を貸せ!」
「おうよ。」
「え?」
「なんだ?俺が来たら悪いか?」
見知らぬ筋肉質の男が隣に立っていた。
次は明後日です。
全く本文に関係ない話。
まぞくせいを打って変換で魔属性が出ない変換機能があるらしい。(尚、まぞくせいと打つと属性吸収無効スキルとかいうのはでる)




