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殺奪  作者: 夏野
領地運営編

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外伝 罪と徳

ブクマ、評価、いいねありがとうございます。


本文が長くなると言ったな。あれは嘘だ!

(…全く思いつかなかったんです、すみません。メタい話で前回ミレア達を神山に向かわせたことにしてなければ全然書き進められました。どうしてあの設定にしたんだろ。)

次は長くしたいです。(あくまでしたいなので短いかもです。)

私はただ生きたかっただけ。


全てに悲しむこともなく、終わりを待つだけは嫌なんだ。


全てを失い何も見ることの出来ない。


ただ…絶望の奈落に落ちていくだけなんだ。


どうすればいいのだろう。


全てを嘆き、独り悲しむか。


同じ絶望を与え、希望を持つか。


悲しみも希望も絶望の前では無意味だ。


悲しもうがやれることはない。


希望はすぐに絶望へと代わる。


なぁ?


私はどうすればいいのだろうか。


◇◇◇


私は王族に産まれ不自由なく暮らしていた。


王女としてのプレッシャーや仲のいい友達が出来ないなどの王族としての不満はあったがそれ以外は問題なかった。


ある日、国が滅びた。


一言で言えばこうだ。


詳しく言うなら日本という国の異世界人が攻めてきた。


なんと異世界人らは全員ユニークスキルを所持していて歯が立たなかった。


ただ、絶望した。


王城まで攻められて捕らえられた私は連れ去られた。


目を覚ますと真っ暗な空間にいた。


すると、どこからともなく声が聴こえてきた。


『絶望ハ好キカ?』


『決まってる、嫌いよ。』


『ソウカ。ナラ、希望ハ好キカ?』


『希望は好き。』


『ナラ、希望ヲ持ッテミナイカ?』


『私はそこまで絶望してないよ。』


『仕方ナイ。必要ニナレバ私ヲ呼ベ。』


意識がハッキリしてくると牢屋にいることに気づいた。


ギロチンに拘束されていることに気づいた。


何故今更殺すの?


殺すなら初めから殺しておけばよかったのに。


今更拘束して処刑する意味はあるのか?


ただただ疑問だった。


すると黒髪の長髪の女性が入ってきて無慈悲に鎌を振り下ろした。


ははは、死は簡単に来るんだなぁ。


自分でもわからない程に希望が持てなかった。


『希望ヲ失ッタカ?』


『まだ、希望はある。』


『ホウ?死ヌ間際ダトイウノ二?』


『そうよ。まだ、私を守ってくれた父様や母様がいる。』


『…私ノ力ガ効キニクイミタイダ。ソノ希望ヲ信ジテミルガイイ。』


この声を聞くと何故だか希望が持てた。


そして、私の首が地面に落ちる。


…私は私の死を見てる?


私の首から出る黒い霧が鎌を持った女性に纏わりつく。


女性は私が死んだのを確認して立ち去っていく。


しかし、霧は彼女に纏わりついたままだった。


黒い霧は増えていった。


彼女についたもの以外にもどんどん増殖していく。


そして私が見渡せる限り一面に黒い霧が充満した。


私からは見えないが外にもそれは増え続けてるのだろう。


それはなんの効果もない。


ただの黒い霧だ。


私は黒い霧に意識が分散していった。


◇◇◇


私は憎い。


神が。


所詮神でしかないのに全知全能を呼称すると偽物の「神」なのだから。


「神」というものを信じたくないだけかもしれない。


ただ自分の国が滅ぼされたくらいでここまで憎むのはおかしいのか?


それともスキルのせいなのか?


子供の頃からそうだ。


他人の悪行も全て私が悪いと自責している。


国が滅んだのも、無垢な民が死んだのも、私が殺されたのも全て私が悪い。


「神」を信じるくらいなら私と共にある存在を信じるよ。


「神」なんかよりも身近な存在を信じるべきだ。


「神」によって希望が決められてはいけない。


私が変える。


『隠しユニークスキル、絶望(ディスペアー)が超進化し絶望之神王(キボウナキモノ)になりました。』


その言葉が響いた。


全てを失い何も見ることができない。


希望は無く、絶望という奈落に沈んでいく。


私が望む希望は絶望だ。


私の希望は「無」。


全て無くなればいい。


私は所詮無を包み込む偽の姿でしかない。


私の本質は私と共にある存在だ。


偽物が希望を抱いたら駄目なのか?


無は絶望であり希望でもある。


偽物の中にある「無」が絶望を知っただけなんだ。


絶望は無になる。


2つは似ている。


無を他人の姿で覆っているのが絶望だ。


無という名の黒い霧は広がる。


絶望という偽の姿は形を取る。


黒い霧は全てを絶望に染める。


絶望は希望へと変わる。


希望は絶望へと変わる。


その(絶望)は全てを無にした。


◇◇◇


私は物理(マテリアル)体となるため過去の自分(偽物の姿)へと形取った。


私はなぜこんなに絶望しているのだろう?


またこの疑問が()ぎる。


神々を恨んでいるから?


偽物になってしまったから?


希望を抱けないから?


この全てなんだろう。


誰一人としと私の守れたものはない。


私を信じた民達も私の両親も私の家臣達も。


ユニークスキルという最強のスキルを持っていながら守れなかった。


だから絶望を希望にしたい。


たとえ「神」を殺そうと。


偽物になろうと。


絶望しようと。


私を信じてくれた…(希望)を壊させない。


だから絶望しようと偽の姿で…無という存在で…神を殺す。


また、希望が生まれた。


自分の希望で勇気を振り絞り賢明に正義を貫く。




この時、最悪のスキルと最善のスキルが生まれた。


神罪(しんざい)神天(しんてん)だ。




その日から私と神々との大戦が始まった。


創造神や破壊神は互角レベルだったが最高神は正真正銘の化け物だ。


この私ですら天と地の差がある。


力尽きる前に神罪の力を天罪と大罪のスキルにして世界にばら撒いた。


そうして永き眠りについた。


◇◇◇


クソが。


天罪スキルも大罪スキルも大半の力を失ってやがる。


おまけにちょっと強いくらいの武具にもスキルの力が宿っちまってる。


これじゃあ今更回収しても猫の手より役に立たねぇ。


天罪スキル保持者が武具から天罪の力を抜き取れれば本来の天罪くらいの力にはなるかもしれねぇが面倒くせぇ。


放置でいいか。


ふははは、とうとうワタシは耐えた。


永き時を。


そのせいで忍耐の力を獲得しちまったが絶望が上回ってるな。


さーて、戦力になりそうなのはあるかなぁ?


この弱い体を捨てるために時間を跳ぶのもありかなぁ。

次は明後日です。


テストがあるため約2週間休ませてください。

…サボりじゃないですからね、ちゃんと勉強します。

その間も少しは書き進めるので感想とかはちゃんと返信します。

次は13日後の18日です。

先に言っておくとこれからもテストや受験の時は休ませてもらいます。

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