vsドラゴン③
遅くなりましたが改稿終わりました。
どうするか……。
ドラゴンの王が大剣を振るってきたためその軌道上に〈無属性魔法〉の〈物理障壁〉を張った。
先程の〈魔法反射〉からわかる通り〈無属性魔法〉は獲得せずに使えるらしい。
ーピキッ、ビキビキー
障壁はなんとか斬撃に耐えたが割れかけている。
ドラゴンの王が今度は大剣を横薙ぎに振るうと無慈悲にも障壁は壊された。
だがこの隙に少しだけ距離を取れた。
「〈氷結束縛〉!」
ドラゴンの王はそれを剣で斬り裂いた。
「嘘だろ!?」
想定外だ。
無詠唱で〈風圧〉で風を起こしもう一度距離をとる。
自我はないみたいだが賢いは賢そうだ。
もう一度やっても通じなさそう。
すると、人化ドラゴンが上に手をかざした。
「〈----〉。」
と、何か呟いた。
そこに黒の球が形成されていく。
魔法陣はない。
ふむむ…魔物は魔法陣無しで魔法使えるのか?
いや、息吹の時は魔法陣あったか。
どういうことだ…。
まぁいい、とにかく卑怯だ。
そして、黒い球が俺に向けて振り下ろされた。
……。
「〈魔法反射〉。」
白の魔法陣から現れた半透明の結界は黒い球に当たるやいなや無抵抗に吸い込まれていった。
〈重力魔法〉と〈闇魔法〉の合成魔法か?
となれば日本語で言えば〈超重力空間〉…。
対策はあるか?
【思考加速】下で必死に考える。
反射もダメ、結界もダメだろう。
あの規模の魔法なら相殺するにも膨大な魔力が必要になる。
残りの魔力であれを仕留められるか?
無理だろう。
マップを見る限り騎士団なども来る気配がない。
【万物感知】にも反応はない。
この魔法の速度的に【飛行】では逃げ切れないだろう。
詰みじゃん。
……いや、同じ魔法なら相殺出来るかもしれない。
というかそれしか道がない。
やるしかないか。
「〈超重力空間〉。」
搾れるだけ魔力を搾る。
目的は相殺ではない。
あいつを葬ることだ。
葬らなければ俺が死ぬ。
それがこの世界の理だ。
俺が天に手をかざすと黒の魔法陣が現れ黒の球が形成されていく。
〈重力魔法〉もドラゴンから獲得済みだ。
ドラゴンの王は俺が同じ魔法を使ったにも関わらず驚きを表さない。
俺は黒の球を黒の球にぶつける。
とてつもない衝撃波が俺を襲う。
ありったけの魔力を込めたにもかかわらず威力は拮抗している。
まずい、俺の方が若干押し負けている。
うーーむ、逃げるか。
〈超重力空間〉に魔力を注ぐのをやめ【飛行】で急降下していく。
「〈---〉。」
ドラゴンの王はそれに気づいたらしく〈超重力空間〉を解除した。
それにより、俺のとドラゴンの王の〈超重力空間〉が維持をやめ、爆発を起こした。
俺はそれを〈魔法結界〉を張り防いだ。
ドラゴンの王はお構いなしに俺を追ってきた。
「〈狐火〉。」
〈火魔法〉と〈幻影魔法〉の有名な〈合成魔法〉、〈狐火〉で目眩しを仕掛けた。
赤茶色の炎からここら一体を飲み込めるほどの膨大な炎が現れる。
その本質は大半が幻影に過ぎず、殺傷力はない。
ドラゴンの王はそれを1発で見抜いたようで気にも止めず俺を追いかけてくる。
すると、ドラゴンの王が突然止まった。
嫌な予感しかしない。
せめて言葉がわかれば…あ、〈無属性魔法〉にそんな魔法があったか。
「〈翻訳〉。」
「奥義、〈闇刃〉。」
漆黒の大剣に闇のオーラが集まる。
それを一閃すると闇の斬撃が俺に向かって放たれる。
なんだその必殺技!
かっこいいだろ!!
ってそんな場合じゃねぇ!
奥義、奥義って何!?
魔法じゃないのか!?
〈魔法反射〉は安全を取るなら使えない。
一か八かヒタトで受けるしかないか。
でも自家製ということもあり不安が残る。
これしか残っていないか。
少しでも確率を上げる。
「〈光属性付与〉、〈武器強化〉!」
〈付与魔法〉でヒタトに光属性を付与し、〈支援魔法〉で武器を強化する。
そして両手でヒタトを握り闇の斬撃に斬りかかった。
ーギーンー
ヒタトで受け止めることは受け止められてるが、俺の力が足りずだんだん押されている。
「〈力向上〉。」
〈支援魔法〉で力のステータスを高める。
だが、まだ押されている。
何かスキルは…。
【身体超強化】、【剛力】、【怪力】、【力溜め】。
【身体超強化】と【剛力】にて力のステータスを一時的に高める。
【怪力】で筋力を上げる。
そして【力溜め】でヒタトに力を込めていく。
ヒタトがミシミシと音を立てている。
「解放。」
溜めた力が一気に解放され闇の斬撃を両断する。
そのまま光の刃が飛び人化ドラゴンを襲う。
人化ドラゴンはそれを漆黒の大剣で難なく弾いた。
そのまま俺に向けて剣を横薙ぎに振るってくる。
後は…【俊敏】で敏捷を上げ、【迅速】で一気に加速する。
それにより一瞬だが俺の速さがドラゴンの王を上回った。
そして、人化ドラゴンの背後をとる。
爆発魔法の爆心地に毒属性のドラゴンもいたようで【毒粘糸】も強化されている。
その【毒粘糸】でヒタトに猛毒を纏わせる。
「【一撃必殺】。」
背後からの急所攻撃が決まる。
【怪力】などの効果も残っているためヒタトが人化ドラゴンの胸部分を大きく斬り裂いた。
その返り血をヒタトが浴びヒタトに切れ味が増す。
「ぐはっ…」
人化ドラゴンは吐血するもすぐさま振り向き漆黒の大剣で俺に斬りかかる。
俺はそれをヒタトで受け止める。
バフスキルのお陰でギリギリ打ち合えている。
だがもう効果時間になる。
斬撃を受けられなくなるのは時間の問題だ。
俺の攻撃で人化ドラゴンをどこまで削れたか鑑定するか。
HPが1/5くらいになり、状態に〈侵食の呪い〉とやらがある。
俺の毒は【異常状態無効】で無効化されたらしい。
だが、【超回復】や【超速再生】があるのにHPが回復しない。
〈侵食の呪い〉とやらの効果か?
だが俺はそんな攻撃していない。
ということはあのオーラの代償が呪いか?鑑定してる今もちょっとずつHPが減っていってるし。
なら後は持久戦に持ち込むまで。
まだ効果の続く【迅速】で距離を取りなおす。
「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
オーラがさらに膨れ上がった。
代わりにHPの減りも増えている。
だがステータスが増えたとなると辛い。
魔力も【飛行】の維持でギリギリだしスキルもあまり残っていない。
【怪力】や【身体超強化】の一時的な強化にはクールタイムがあるのだ。
クールタイム明けには勝敗がついているだろう。
っと。
人化ドラゴンが横薙ぎに剣を振るってきた。
……って、まずい!
強化系スキルが全部消えた!
時間切れか。
【思考加速】だけはまだ続いているが終わったな。
何か回避方法は……。
【縮地】!
鑑定結果を見る限り地面を蹴る必要があると。
でも空中だし…魔法で地面を作るか。
〈無属性魔法〉の〈物理障壁〉で足場を作る。
それを蹴り【縮地】で後退する。
っとっと。
慣れない【縮地】の感覚で転びそうになる。
無事に斬撃を避けられた。
だが人化ドラゴンのHPはまだまだある。
スキルは尽きた。
こう慣なったら一か八かだな。
【思考加速】下で魔法陣を組み上げる。
人化ドラゴンはそれに気づいたのか俺に向かって飛び、俺に斬りかかってくる。
間に合うか…。
「ぐおぉぉぉ!!!」
「〈超大爆発〉!!!」




