表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
55/161

5-9

良ければお楽しみください。

スラ子とフーシェが探してきた箱。


見た目はかなり装飾が凝っており大き目な辞書が

一冊入るぐらいの大きさがある。


これはまさしく何かある!


っといった雰囲気を醸し出すこの箱に

なんだかワクワクしてしまう。


スラ子とフーシェもまだ中身を見ていないらしく

気になってそわそわしている。


ではさっそく御開帳・・・。


箱の中身に光が当たってゆく。



・・・。



(パタン)


箱のふたを閉じる。


スラ子とフーシェは中身が見えなかったらしく


何?何?


と様子をうかがってくる。



スラ子たちが持ってきた箱の中身。


正直見間違えであってほしい。


ちょっとだけ開けて中身を再確認する。



・・・。



あぁ、よりまずいものを認識してしまった。


どうしよう・・・。


これもお嬢がやったように火をつけて

なかったことにしてあげるべきだろうか?


いわば死後に残されたPCのハードディスクのような

そんな感じがひしひしと伝わってくる。


すでに底割れしているお爺さんの威厳、

それを守るためにもこれはお嬢に知られる前に

始末すべきだろう。



スラ子、フーシェ。


頑張ってくれたのに悪いんだけどこれは・・・。


そうスラ子たちに伝えようとしたとき。



「もう!カニ太郎!!!

呼んでいるんだから来なさいよ!!!」



箱に意識を取られてお嬢が

すぐ近くに来ていることに気が付かなかった。


まずい!隠さなきゃ。


慌てて隠そうとするが、その結果

箱を地面に落っことし中身を出してしまう。



「・・・え?」



地面に転がり落ちた箱の中身。


そうそれは拳二つ分ぐらいの人形。


より正確に言うならお嬢の姿形をした人形だった。


私とお嬢の動きが止まる。


状況を理解できていないお嬢に対し

何が起こるのかわからない恐怖で震え固まった私。


そんな中最初に動いたのはスラ子。



喜々として人形を持ち上げるとフーシェと一緒に

人形で遊び始める。



「・・・カニ太郎。」



人形で遊ぶスラ子とフーシェを見ながら

お嬢が私に声をかける。


いや!違うんです!


違うんです!とにかく違うんです!!!



もうすでに私が悪いことになっていそうなため

完全否定から入ることにした私。


そんな私に対してじりじりとお嬢が間合いを詰める。



「ん゛ーーー?・・・わ、わ!な!何デスか!!!」



スラ子が遊んでいた人形がしゃべり始めた。


しゃべるお嬢人形。


このとき私の知っているお爺さん像と

しゃべる人形が合わさり一つのイメージが浮かぶ。


お嬢がいなくなり寂しさのあまり

しゃべるお嬢人形を作り一人話しかける。


そんなお爺さんの光景が・・・。


っふぐあ!


ダメだ、勝手なイメージだが心をえぐってくる。


そんな私が勝手な悲壮感に襲われていると。


お嬢がそっとスラ子の動きを制して人形を見る。



「あら?あなたもしかしして妖精?」



幾分目を回しながらそれに答える人形もとい妖精。



「そ、そうですが・・・。

あ!もしやあなたがリサ様ですね!!!」


「そうよ。それであなたは?」


「私はセリと言うです。マスターと契約で

リサ様に魔法を見せるです。」


「マスターってオイゲンお爺様のことよね?

お爺様は今どこにいるの!?」


「マスターのことは知らないです。

私はだいぶ前から待ってたです。」



セリと名乗る妖精から聞いた話だと

獣人たちが宣戦布告する前から箱待機していたため、

肝心な部分でのお爺さんの消息はつかめなかった。



「でも、安心です。マスターに聞けばいいんです。

それで私もお仕事終わりです。」


「お爺様と連絡がつくの?」


「違うです。私が魔法でお爺さんになるです。」



この妖精は何を言ってるんだ?


お嬢もわけがわからないでいる。



「まぁ見てるです。」



【特:残魂転写】


妖精が魔法を発動させる。


すると箱から出てきた煙が妖精を包み込む。


そうしてしばらくすると煙の中から

先ほどの妖精の姿形で顔だけお爺さんの

奇妙な生物が現れた。



なんだこれ?


なんだこれ!!!


章の展開を修正したため少し終了が延びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ