3-10
平和な朝っていいよね?
昨日の騒動が嘘のよう。
あの戦闘の直後、お嬢は疲れて寝てしまった。
大事をとって今日は宿でお休みするようだ。
私はどうしようか?
今は事件の発端でもあるお店を出す気にも
なれないしなぁ。
そう考えながら朝の散歩を楽しんでいると。
ピリカラが私の前に飛んできた。
「「クェ!」」
何やらポージングしている。
あーそういえば踊りの練習してたね?
出来たの?
何やら踊りたくてうずうずしているご様子。
よし!
じゃぁ、いっちょやってみるか!!!
前回お店を出した場所よりさらに遠く。
人目につかない草原に全員集合している。
担当を発表しよう。
スラ子&フーシェのペアで管楽器を担当。
スラ子が宿殻内にあったリコーダーやら
ハーモにを操作しフーシェが風を送る。
マッキー&レガ君&私ペアは
マッキーとレガ君が作ってくれた
木琴、鉄琴を叩いてみます。
そして今回の主役ピリカラは
もう踊る気満々で中央に座している。
ひとまず各々音を出してみる。
スラ子とフーシェはお互いの性質を生かして
人間には不可能な音程や長時間の音を
複合して出している。
ってかスラ子の楽器を持つ姿が強烈すぎて
夢に出てきそう。
一方こっちは叩くと気持ちのいい音が響く。
出したい音はイメージするとマッキーや
レガ君が楽器を調整してくれる。
ってか調整し過ぎてなんか禍々しくなっている。
どうしよう?
なんかこれから悪魔召還でもするかのようだ。
また問題を起こす前に・・・。
いや!
起こさないようにこんなとこまできたんだし!
そうとなればやってみよう!
私がひとまず簡単にリズムをとり始める。
(・・・・!・・・・!・・・・!)
それに合わせてスラ子が音をのせてくる。
(~~~~♪)
ふふ。やるなスラ子。
もうリコーダーを使いこなすとは。
ピリカラはまだ動かない。
ためている!なんかためている!!!
なんだか楽しくなってきてしまった私。
テンポを少しあげてみる。
スラ子もつられて音の種類を増やしている。
フーシェのテンションも上がり音が大きくなる。
この流れにのせられたのかいつもは動じない
レガ君もゆっくりとした低い音を響かせる。
おぉ!ここにきてピリカラがリズムをとり始めた!
ピリカラのリズムに合わせて叩くリズムが
加速していく。
(・・!・・!・・!・・!)
それに合わせてスラ子が全身の楽器を
器用に操り始めた。
(〜♪~♪♪~♪~♪♪~♪〜)
キタ!ピリカラがリズムに合わせて踊りだす。
すごい!あの独特で不思議な踊りが
踊りやすくてキレのある踊りになっている。
踊りにつられた私がテンポを上げる。
すごい一体感。
みんなの気持ちが伝わってくる。
これがもしかしたら【特:共生】の効果なの?
ぐらいな感じでお互いの欲しい音が出てくる。
こうして相乗効果サイクルが誕生し2時間ほど。
っは!
殺気!!!
今いる場所は前回お店を開いた駐留所の端っこ、
そのさらに数百メートル進んだ先の平野である。
特にあたりに人が来るような目的地はなく。
人なんて・・・。
と思ったら遠くに人だかり。
やだ、めっちゃ見られてる。
そしてその人ごみの中にいました。
お嬢が。
きょどった私を起因に演奏は総崩れとなる。
演奏が止んだと見ると遠くにいた人だかりが
こちらに向かってくる。
あれ?
何だろう?
既視感を感じる。
・・・おぅふ。
訂正しよう。
前回とは違った。
お嬢が駆けてくる。
とても綺麗なフォームで。
その日は結局日が暮れるまでスラ子プターで
逃げ回る事になりました。




