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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
106/161

8-18

お待たせしてしまい申し訳ありません。


ちょっと花粉症と風邪でお仕事というアンハッピーセットが私を苦しめてくるので

時間がかかっています。



レガ君と女王様が落ちていった穴。


深すぎてそこが見えない。


試しに近くの石を落としてみても。



・・・・・・。



音がしない!!!



そんな私が耳を澄ませていると。



「なーっな!なーっな!」



何やらスラ子の声がする。



「や!やめるのだ!!!」



どうやら間一髪で淵に掴まったゴウゴの指を

一本一本外しているご様子。


あんなに楽しそうな声を出しちゃって。


だが、そんなやり取りをしている間に

地面の穴が塞がってしまう。



「な゛ーーー!!!」


「おのれ!スライムの分際で!!!

身の程をわきまえさせてくれるわ!」



ゴウゴが立ち上がり牙でスラ子に襲い掛かる。



「それはあんたの話でしょ!」



そして華麗に宙を舞いゴウゴの眉間に蹴りを決めるお嬢。


綺麗に決まったカウンターはさすがのゴウゴの意識も

刈り取ったようだ。



ゆっくりと地面に沈み込むゴウゴ。



終わった。



今この場には私たちへ敵対するものいなくなった。



ここにきて一日と経ってはいないが

今ここに今回の騒動の決着が付いたのだ。








そうして今現在、私たちはセレブたちの拠点にきている。


これは女王様の本体討伐に向かった別動隊の報告を

待ちつつ念のため体制を立て直すためである。



「ひとまず礼を言うでちゅ。」



頭を下げるセレブ。



「君たちのおかげで世界は救われたでちゅ。」



あまりピンとこないセリフだ。


あのまま放っておいたら世界が・・・!


みたいな緊張感が一切なかった。


でもなんか感謝されてるし。



良かったね!お嬢!!!



改めてお嬢を見るとあまりご機嫌がよろしくないご様子。



「そういうのはいいの。いいから出すもんあるでしょ?」



催促するような手の動き。


さっさと森から出ないと思ったらそういうことですか。



「無論でちゅ。僕を誰だと思っているでちゅか!?」



(ッカカ。)




いつもの流れで名乗りをあげようとするセレブに合わせ。


近くにいた匠さんがツケ板を鳴らす。


そしてそれを流れるようにツケ板ひったくり叩き割るお嬢。


そして有無を言わせない表情がセレブたちの反応を

完全に制している。



「ちゅうぅ・・・。」



完全にしょぼくれるセレブ。


トボトボと哀愁を漂わせながら

壁まで歩いてゆき何かのスイッチを入れる。


すると後ろの垂れ幕が開き、中から

神々しい石造が現れる。


石造は両手で何かを前に掲げるような姿勢をしており。


セレブはその石造の手まで行くとそこに乗せられた

木彫りのセレブ像をたたく。



「これをあげるでちゅ。」


「いらない。」



即答するお嬢。


確かによくできてはいるが金銭的な価値はなさそうに見える。



「まったく、君はものを見る目がないでちゅね。

試しにこの像を掌に乗せて頭を押してみるでちゅ。」



面倒くさそうに木彫りセレブを掌に乗せて頭を押すお嬢。



(っぽろ)



「なんと!頭を押すと

中に入っている種がお尻から出てくるでちゅ!」



セレブの説明を受けて瞬間

私の体は自然と動いていた。


固まったお嬢が予想されるであろう行動を行う前に

瞬時にその手から木彫りを奪取する。



「糞がぁーーー!!!」



怒声と共に近くの壁がお嬢の打撃により粉砕される。


どうしよう。


場の空気がさっきの戦闘状況以上にひっぱくしてきている。



考える時間が増えると書き込みたいことが増えるジレンマ。


増やすと増やしすでお話が進まなくなるという。

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