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流れ星空港
次々と飛行機が飛び立っていく。
その姿はさながら渡り鳥。
だがはるか海の向こうの目標に向かってひたすら飛び続け、見つけたならば、鳥は流れ星となる。
「特別攻撃、いわゆる特攻」
太平洋戦争の末期、片道飛行の燃料と、若い命を積んだ飛行機が敵艦隊に激突する、そんな作戦の名だ。
もちろん生きて帰れる者はない。青年と少年は大切な人たちを守るため、大きな相手に小さな体をぶつけていった。
たくさんの飛行機が飛び立ち、大部分は帰ってこなかった。送り出すだけの空港、特攻1000名の半分近くが飛び立った知覧飛行場。500名近くが飛び立っただけで帰れなかった飛行場。帰らぬと分かっている500名を見送った飛行場。
流れ星になった彼らは星になってもここには戻らない。きっと守るために若い命を散らした大切な人たちの元に降っている。
今は誰も見送ることのない元飛行場、戻る人がいなかった飛行場。
もう二度とここから飛び立つ鳥はいませんように。




