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noteの小部屋  作者: 小椋夏己
20260723(木)「熱帯夜」からはじめるnote・シロクマ文芸部

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エッセイ「熱帯夜知らず」

 熱帯夜という言葉を最近よく聞きます。そりゃそうですよね、これだけ暑い日が続いてるんですから。


 ですがごめんなさい、熱帯夜、ほぼありません。理由は簡単、それは寝てる間ずっとエアコンをつけているからです。というか、電化製品、特にパソコンの故障が怖いのでほぼ一日中つけている感じです。


 今の暑さ、これはもう暑いなんてものじゃありません、熱いです。よく食品の取り扱いの注意書きに「常温保存」と書いてますが、今の気候、常温じゃないですから、油断して部屋に置いてたらすぐにだめになります。


 少し前までは「地球のためにエアコンをつけるな」という声の方が大きくて、いかにエアコンをつけずに生活するかみたいな情報にあふれてましたが、気がつけば「命を守るためにエアコンをつけましょう」「高齢者は暑さを感じにくいので気をつけてあげましょう」の世界になりました。それほど世界が煮えているということなんでしょうが、180度方向転換されたみたいで戸惑う部分もあります。


 私もその頃にはエアコンをつけるのに気を遣っている部分もありました。夜寝る時もタイマーをかけて寝てましたが、ほぼ確実にエアコンが切れた後で目を覚まし、またつけるということの繰り返し。睡眠不足の体調不良。仕方なく、思い切って一晩中つけるようにしたら快適に過ごせるようになりました。  それでもまだ当時は罪悪感がありましたね、地球に優しくないという言葉が刺さるように。


 一番それを感じるのが車に乗る時です。その当時ですが、テレビでこんなことを言ってました。


「車に乗る時にも乗ってすぐにエアコンをつけるのではなく、出発する時につけましょう。その方が環境にやさしい」


 それを聞いてそうなのかなとやってみようと思ったんですが、無理です。何しろ車って外に置いてたら煮えたぎってるみたいなものですから。ほんの短時間と子どもを置いたまま買い物に行って戻ったら、みたいな環境ですよ。乗り込んでエアコンつけず、その状態で動いたら倒れるかも知れない。


 なのでこちらも、申し訳ないなと思いながら、乗ったらまずエアコンをつけてました。無理ですもん、そんなこと。


 なのについ最近テレビではこんなことを言ってました。


「車に乗ったらすぐにエアコンをつけましょう。車の中は高温になっていて危険です」 


 でしょうね。


 えらい変わり方だなとは思いますが、こっちが現実です。おかげで罪悪感はなくなりましたが、なんだかなあとの気持ちもあったりします。


 とまあ、こんな世界になっているので、家の中はずっとエアコンをつけているために熱帯夜は今はほぼ感じません。


 今でも本当は地球によくないんだろうなあとか、電気代もかかるしなあと思わない気持ちもありますが、命あっての物種です。元々それほど丈夫な達ではないもので、申し訳ないと思いながらも明日もできるだけ元気で動けますようにと、毎日熱帯夜なしの生活を続けています。

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