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noteの小部屋  作者: 小椋夏己
20260625(木)「自由帳から始まる作品・シロクマ文芸部」

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エッセイ「神戸ノートの思い出」

 自由帳と聞くとぱっと思い浮かぶ絵があります。


「神戸ノート」


 そう呼ばれるノートがあるのをご存知でしょうか。文字通り、神戸市の小中学生が使うノートです。


 そう言いながら、実はそういう呼ばれ方があると知ったのはほんの近年になってからです。私が子どもの頃、実際にこのノートを使っていた頃にはそんな呼び方なかったんじゃないのかなあ。もしくは、あったとしてもうちの小学校では呼んでなかった。


 頭にぱっと浮かぶのはエンジ色か小豆色って言うのかな、そういう単色で「風見鶏の館」越しに神戸港の方を見た風景の表紙です。それぞれの科目で緑色とかあったんですが、自由帳だけがその形で記憶に残ってます。


 調べてみたら神戸ノートって昭和52年からあるらしいので、かなり歴史が古いですよね。そして記憶とちょっと違うことがありました。


「自由帳ってこんなに赤かったっけ」


 ネットで見かけた今の自由帳、私が思ってたのよりもっと赤い。ですが説明に、


「エンジ色の背表紙」


 とあるので、やっぱりエンジ色でいいようです。ネットで見たので見た目が少し違うのか、それとも私の記憶が少しズレているのか、もしくは少し色が変わってるのか分かりませんが、やっぱりそういう系統の色なのは間違いないようです。色は科目によってずっと同じらしいので。


 小中学校で使ってるノートと言いましたが、私は小学校の時だけでした。中学校ではどんなノートを使ってたかちょっと思い出せませんが、あのノートは小学校だけという意識があるので、おそらく使ってなかったんでしょう。 それから大部分の子はこれを使ってたんですが、一部にカラーの、そうあの学習帳を使ってる子もいて、それはちょっとだけ羨ましかったかな。


 そしてずっと全国一緒のノートを使ってるとばかり思っていたのに、大人になって初めて、


「あれは神戸だけだった」


 と知った時はカルチャーショックでした。でも言われてみればどれも神戸の写真だったので、そりゃそうかと納得もしたものです。


 他の科目はどんな色でどんな絵の表紙だったかはおぼろなんですが、なぜだか、


「自由帳はエンジ色で風見鶏の館」


 ぱっと浮かびます。でもネットで調べてみたら、風見鶏の館が使われているのは、


「れんらくちょう」


 だとか。


 んん? ってことは、私が覚えてたのはもしかして連絡帳の方なのか? 


 気になったので調べてみたら、連絡帳の裏表紙、記憶の中の風見鶏の館と反転した写真で、しかも港は見えてないけど、これだと言われたらこれかも知れないと思う雰囲気もあります。うーん、かなり曖昧。


 ただ、今は廃盤になったという白鳥のピンクの自由帳には全く記憶がないもので、それではなかっただろうと思います。


 長年の間に記憶が混ざったりしている可能性もありますが、それでもやっぱり自由帳というと今もそのノートが浮かびます。


 そして表紙は浮かびますが、中に何を書いていたかはさっぱり記憶にありません。国語は国語、算数は算数、れんらくちょうはおうちの人への連絡を書いてたんでしょうが、自由帳には一体何を書いてたのかなあ。

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