23/28
詩
雨宿りが一人
雨宿りが二人
雨宿りが三人、四人
そして五人
いきなりの雨に身を隠す軒の下
ここのキャパはどうやら五人らしい
きつくもなくゆるくもなく
見知らぬ五人が身を寄せ合って雨を避ける
ちょうどいい感覚
これなら雨がやむまで苦痛なくいられそう
そこにいきなりもう一人
少し濡れながらこの軒を目指してきた
立ち止まり躊躇する
ここに入っていいんだろうか
そんな顔
近くに他に軒はない
少しずつ寄せ合ってもらえたら
自分も入れてもらえるのではないか
そんな顔
最初の五人は誰ともなく
少しずつ身を寄せる
きちきちもう一人収まりそうな空間が
申し訳なさそうに口を開け
新しい一人も
申し訳無さそうにそこに収まる
雨宿りが一人
雨宿りが二人
雨宿りが三人、四人、五人
そして六人
六人が全員
ほんの少しだけ濡れているのは
雨に降られているんじゃない
優しさに降られているから




