表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/76

【第二章】第三十一部分

二回表、半巨人の三番は、あたりそこねの打球を一塁に転がした。

「ナッキーはヒーロー、ナッキーはヒーロー、ナッキーはヒーロー♪」

ファーストのナッキーは一回裏の自分の妄想世界にトリップしていて、ボールを捕れず、バッターランナーは一塁を回り、二塁まで到達した。

『ボク、ドラエロ悶。公式記録はエラー出塁。ナッキー選手の一回の活躍は帳消し。』

「大きなお世話、ビッグヘルプですっ。ううう。」

再び泣きモードに回帰したナッキー。三分間天下だった。

続きトップバッターは敬遠された。これでランナーは一塁、二塁の満塁となった。

「よし。エロザと正々堂々と真っ向勝負だな。」

「ソウコナクチャデス。コチラモ、手抜キデ気持チヨク、ナリマスカラ。」

「手抜きしないでやってくれよ!その方が気持ちはいいはずだからな。」

「ハテ?異ナコトヲ申サレマスガ?」

「変なところにツッコむな。えぃっ!」

ランボウは力一杯の速球を投げ込んだ。

『コツ。』

「スクイズだ!」

ランボウが叫んだ時、すでにランナーはホームを駆け抜けていた。キャッチャーのトモヨンは、慌ててファーストに投げた。それを見た一塁ランナーもホームを狙って突っ込んできた。

「ナッキー。ホームへ投げろ!」

ランボウはファーストのナッキーに指示を飛ばした。

「???」

ナッキーはクビを傾げるだけ。

「ポンコツキャラはやめろ!泣き虫だけでも家賃が高いんだ。早くホームへボールを返せ!」

「だって、ナッキーはボール持ってないですっ。うわ~ん。」

泣き虫モード再開のナッキー。

トモヨンはホームでランナーを待ってから余裕のタッチアウト。ボールを隠し持っていたキャッチャートモヨン。

「よし、これでワンアウトだな。」

ランボウはマウンドに戻るべく足を動かした。

『ボク、ドラエロ悶。一塁ランナー、ラブプレイでアウト。』

ベンチから美散が大きな野次を飛ばした。

「今のどこがラフプレイなんだよ?エロザは乱暴なんかしてないよ。」

『ボク、ドラエロ悶。エロザ選手は、ナッキー選手に強引にキスした。ラブプレイは禁止行為。』

ラブプレイは夜にとっておくべきである。

「ナッキーのファーストキスが、こうもあっさりと奪われたですっ!うわ~ん。」

 数え切れないほどの泣き虫モードを露呈するナッキー。ファーストキスとは、無論ファーストを守っているナッキーのキスという意味であり、決して初めてとかではない。

ダブルプレーのあと、半巨人の三番はあっさり倒れて、二回裏の攻撃へと移った。

 巨人軍は1点取られて、またも追い込まれた状態での攻撃となる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ