【第二章】第十七部分
「ソレヲ質問シテキマスカ。ソレヲ答エルニハ、大キナリスクヲ伴イマス。ワタクシト交際シテクレルナラ、答エマショウ。魔性ノ女デスカラ、ワタクシハ。オーホホホッ。」
「ならば答えを求めるのは取り下げだな。じゃあ、帰るとするか。」
「ソウハ問屋ガ筆卸ヲシマセン。」
「ビミョーにエロいようにも聞こえるがツッコミはやめて、引き止めるとすれば、力ずくか?」
「仰ル通リデス。ワタクシガ、ドレイクヲ、ドレイニスルナド、赤フンヲヒネッテ、ハズスグライ感嘆デス。」
「俺は赤フンではなく、ボクサー派だが、はずされるのは御免こうむるな。」
「生意気ナセリフハ、ワタクシニ勝ッテカラニスベキデス。ドーン。ブワン。グウウウ。」
エロザは玲駆に向かって倒れて、からだを預けた。ちょうど超巨乳部分が玲駆の顔面を覆い尽くして、玲駆は窒息して気絶した。
エロザは部屋の入口を見た。そこには人の気配があった。いや、気配なんてものではなかった。なんせ、そこにいたのは巨人軍だったのだから。呼吸の空気圧だけですぐにわかってしまう。
「ソコニイルノハ、ワカッテマス。デテキナサイ、情野美散!」
普段の人をバカにしたような柔和さとはかけ離れた厳しい口調のエロザ。
「バレてたんだ。ま、巨人軍になっちゃったから、仕方ないね。」
サバサバした表情の美散。
「ヨク、ココニ入レタモノデス。トイウヨリ、コチラカラ招キ入レタノデスカラ。」
「どおりで、やたらすんなり乗船できたと思ったよ、半巨人のピッチャーさん。」
「ソコマデ、ワカッテラッシャルノデアレバ、話ハ早イデス。」
「えっ?じゃあ、ここで野球するってこと?あんたの性癖からして、ふたりだけのプレイならやることは、エロいことに限定されるよ?」
「ワタクシヲ何ダト思ッテルノデスカ。デモ、ソコマデ仰ルナラ、コウシマショウ。ドレイクサンヲ返シテ欲シクバ、」
そこで発言を一旦休止したエロザ。そして、エロザのほっぺたが赤く染まった。
「ミ、美散サン。モ、燃エルヨウナ恋シテマスカ?」
「い、いきなり何だよ。あ、あたしにす、好きな人なんているわけないでしょ。」
こう言ってしまうと、元も子もなさ過ぎである。わざわざ船にやってきた理由は何なのか、疑いたくなる。
「ソレナラバ良カッタデス。デハ、ドレイクサンヲ返シテ欲シクバ、美散サンガエロ対象ニナリナサイ!」
「はあ?言ってる意味がビタイチわからない。でもいいよ。どうせ女同士、できることは知れてるし。」




