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【第二章】第十六部分

遠足の翌日の登校。智流美はいつもの通り、5メートルの距離をキープしていて、昨日のことは何もなかったかのようだった。

「はっ。何か来る!」

智流美は背後に大きな気迫を感じて振り返った。その気迫は智流美を越えて、玲駆の前に来て振り返った。

エロザが慈母観音像のような穏やかな表情で、仁王立ちしていた。智流美は慌てて玲駆の横に並んだ。

「ドレイク。ワタクシハ、デート権利ヲ行使シマス。」

「そんな権利、俺は認めてないぞ。」

「イエ、隣ノ女子ガ容認シテイマス。コレハ、ワタクシト、ソコノ女子トノ勝負デスカラ、第三者ハ従ウシカナイノデス。ソコノ女子、何カ、ゴ意見、ゴ希望、ゴ苦情ハアリマスカ?」

「何にもないわよ!」

こうして、玲駆の意思とは無関係に、玲駆は港の方に連れ去られた。しかし、一般生徒は大騒ぎすることはなかった。

「また、エロザが男子を連れていったわ。」「連れていかれた男子は、クィーンエロザベス号でいい思いをしてるはずだから。」「あそこは竜宮城だし。」

 一般生徒はほとんど諦めムードであった。


ほどなく港に着いて、エロザベス号に乗船した玲駆。

一通り船内を案内されたあと、巨大ベッドルームに通された玲駆。すでに身の危険を感じていたが、特に抵抗しなかった。

「ずいぶんと広くてデカい部屋だな。」

部屋を見渡して、ビルほどもある天井を見上げて、感嘆している玲駆。

そんな玲駆の前にエロザが立った。玲駆は真顔でエロザの目をじっと見ている。

「ソンナニ、熱ク見ツメラレタラ、血圧ガ急上昇シテシマイマス。」

すると、玲駆の視線はドンドン高くなっていった。エロザが本来の姿に戻っていったのである。エロザは、大きくなりきると、深呼吸をして突風を玲駆に浴びせて、玲駆は危うく倒れそうになった。エロザは、自分のホームであり、瞬時に大きなドレスに着替えていた。

玲駆は巨大エロザを見て、恐怖心を抱くことなく冷静であった。

「お前は巨人女子症だったのか。あの病気を見たのは初めてだ。」

「コンナワタクシヲ見テ、ションベンチビリマセンカ?」

「怖くないと言えばウソになるが、一応同級生だからな。俺に交際宣言をした者が俺を食うつもりがあるのかな。巨人軍はただの病気だというウワサだし。でも船で男子が食い物にされているという話もあるがな。」

「不透明ナ情報ニハ尾鰭ガ付イテ、真実ヲ隠シテシマウモノデス。ワタクシノカラダハ、病気ナンカジャ、アリマセン。ワタクシハ、ハーフ。人間ト巨人軍ノ、ハーフデス。」

「ハーフ?病気とはどこが違うんだ?」


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