表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/76

【第二章】第十二部分

「いったい何を企んでいるのよ。」

「今朝宣言シタ通リデスガ。」

「ところで、制服がパーフェクト消滅しているんだけど。」

「キャアアア!」

 大慌てでジャージに着替えたエロザ。いちおう、裸になる場所を弁えているらしい。

「ううう。俺は気を失っていたのか。」

倒れていた玲駆が目を覚ました。

「変なふたりがくっついている。美散は変わったな。しゃべり方だけじゃなく、フンイキが。

エロザはあまり話したことがないのに、スキンシップを求めてきているようだが、留学生とはこんなものなのか?」

「そ、そんなことはないわ。アタシはウエストから下までいつもの美散よ。」

「上半身が変わらないのは一目瞭然だがな。」

「うるさいわね!そこは成長したとか、伸びたとか、株価大暴投したとか、言いなさいよ!」「その暴投はマズいだろ?」

「ワタクシは留学生デスカラ、開放的ナダケデス。外人トハ、ソウイウモノデスカラ、安心シテ、使用シテクダサイ。」

「そうなのか、まあいいけど。」


橋の手前に立て札があった。

『この橋を渡ること。今度はふたりで一緒に気持ちを合わせる、つまりからだを密着させて渡らないといけない。さっきの走りは、たしかにひとりは男女の概念を超えていたので、アウトではないが、同じ手は使えない。例えば、お姫様抱っこで通行可能であるが、その直後に橋は壊れてしまい、残りひとりは、男女カップルレースから脱落となるから注意すること。なお、池には濃硫酸が張ってあり、転落したら熱湯コマーシャルでは済まされないので気を付けること。リア充は遠いんだからな。』

「ずいぶん細かいお品書きだなあ。丁寧語でもなくなって、すごく高圧的だし、筆者はムカついてるのかな。とにかくこの立て札の指示に従わないと先に行けないわけだ。残されたらどうなるのか不安もあるな。池にかかる橋はふたりしか渡れず、渡ったら壊れる。さて、どうするか。」

玲駆は顎に手を当ててしばし熟考した。

「ひとりをお姫様抱っこ。一回しか渡れない、しかもふたり分の重量のみ。そこで、橋の上を渡るのではなく、下を雲梯に見たてて渡るのはどうかな。定滑車の原理で、ふたりが俺のからだに密着して、雲梯のように腕を互い違いに進めていく。こうすれば、二本の腕に体重がかかり、二分の一の重量で済む。女子ふたりなら体重は軽いだろ。」

「それはグッドな発想ね。ア、アタシは軽いわよ。」

「ワ、ワタクシハ、ダイエットシテルカラ軽いデス。」

ふたりはそう言いながら汗が滝のように吹き出していた。外見上はデブってはいないが、半端ない重量であることは互いに自覚している。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ