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第1話 王様謁見! お礼の前にお使いイベント!

 前回のあらすじ。

 ベルの料理が一番凄かったです。



 

「マサルという男はいるか!」



 朝方4人で食卓を囲みのんびりとしていたところ、鎧を着た男達がゾロゾロとやって来た。



「俺ですけど、いきなりなんです?」

「今から城に来てもらう! 早くしろ!」



 朝っぱらからなんの説明もなしに上から命令されると流石に腹が立つ、だが一番前に立ち偉そうな態度の男は貴族か何かだろう、ただでさえ貴重な寿命を減らされては叶わないので大人しくついていくことにする。



「1体なんのようなんですか?」

「無駄口を叩くな! 貴様は黙ってればいいのだ!」



 やけに苛立っているように見える貴族風の男はどうも俺に対して敵意を持っているように感じる。



「この人何で怒ってんの?」

「国王とアリシア様から連れてくるよう頼まれてるんですけど、それが気に入らないようでして……」



 随分と立派な馬車の中こっそりとカヤノが聞くと、どうも王族からご指名がかかったのが気に入らないと言う。

 

 アリシアといえばこの前王様に精力剤を作って欲しいと頼まれて以来だろうか、呼ばれたとなればその事だろうが少し不安がある。



「城までどのくらいかかるんですか?」

「特に問題がなければ次の日には着くでしょうね」

「1日か〜」


 

 馬車自体は快適そのものだがこの貴族が居ては気分は囚人だ、そんな居心地の悪い思いをするくらいなら『転移』したほうがいいな。



「ちょっと止まって貰っていいですか?」



 御者に声をかけると、何かあったのかと馬を止めてくれたので、貴族の男に文句を言われる前にすかさず『転移』を発動して城の前まで移動した。



「なんだ!? 貴様何をした!?」

「速くついたほうがいいと思いましてね、俺のスキルでここまで移動したんですよ」



 一瞬で城の前まで来たせいか周りは驚き慌てている。

 偉そうにしていた貴族が慌てるさまは正直スッとしたが素知らぬ顔で説明した。



「『転移』など一部の大魔導師しか使えないものを何故貴様のような男が使える!」

「神のご加護によるものですかね、まあこれで速く着けたのでいいじゃないですか」



 男は明らかに苛立った様子で俺達を城まで案内した。

 

 2日寝込んでたせいで俺の寿命は11年くらいしかない、あまり虐めるのはやめておこうか、そんな事を考えていながら玉座の間に案内された。




「王の前だ、不敬は許されぬぞ!」



 やたら高圧的にくるがそんなこと問題ない、予習バッチリな俺達は姿勢正しく頭を下げ王の前に立つ。

 女神であるカヤノが一番どうに入っているのは苦労したからなのだろうか、なんとなく笑ってしまいそうだ。



「良い、頭をあげよ」



 玉座に座っている王は随分と立派な体格をしており、王というよりは戦士の様な顔つきをしている。



「他のものは下がるが良い」

「しかし、」



 俺達以外は下がれと命令すると何人かが声を上げた。しかし王の言葉を聞いて大人しく部屋から出ると、険しい顔をしていた王がニッカリと顔をくずした。



「お主がマサルか! あの薬は随分と効果があったわい! おかげで暫く腰を痛めたがな!」


「アンタ何したの?」



 ガハハハと豪快に笑い下ネタをぶち込んでくる王様に女性陣には白い目で見られてしまう、内密にと言われてたので説明してなかったがなんとも居心地が悪い。



「こえ、おおきい。」

「おう! すまんなお嬢さん、だがマサルも女を3人も囲むとは我に劣らず豪の者よな! 我の若い頃には負けるがお主もなかなかせ」


「あの、ご用事とはなんでしょうか!」



 最初に顔を見たとき厳格な人かと思ったがこれではまるでセクハラオヤジだ!

 このまま話させているととんでもない事になりそうなので無理やり割り込み要件を聞く。



「お主らを呼んだのは礼をするためだ、我が娘を助けてもらい、下の方も「う゛ぅん!」



 どうも下ネタにもって行きたがりな王に軌道修正しながら話を聞くと、娘を救ってくれたのと薬の礼を多忙なため後回しになっていたので呼んだという。

 


「ずいずん遅くなってもうたがな、是非受けてもらいたい」

「有り難く承ります」


「王様に感謝されるなんて滅多に無いですよ!」

「それで何をしていただけるのでしょうか?」



「お主らの望むものを与えよう! と言いたいところなんだがなぁ……」

「?」


 

 がめついカヤノに対して太っ腹に言い放つが何やら腕を組み考えみながら言いよどむ姿になんとなく嫌な予感がしてしまう。



「いやー、今すぐに褒美をあたえたいんだがなぁ……ちょっとばかし問題があってなぁ……誰かおらぬものかなぁ!」


「このひとあやしい。」

「わかりやすいですねー」

「偉いやつってのはこんなものよ」



 随分と分かりやすいお使いイベントだ、わざわざ城まで呼んだということはついでに厄介事を押し付けようということかもしれない。



「……なにか私達で良ければお聞きしますが」

「そうか! 聞いてくれるか! 近頃竜が住み着いたという報告があってな、我が国の軍はどうも根性がなくてなぁ……お主達ならなんとかしてくれるか?」



 軽いお使いを頼むふうにトンデモない事を言いだすが、俺にとってはスライムを倒すのと何ら変わらない、受けても問題はないだろう。



「受けてくれるか! 竜にの名を聞いて怖じ気つかないとは勇猛な男よ! あいつには見習ってほしいものだ、では頼んだぞ」





 それくらいなら、と簡単に受けてしまったが後々公開することになる今は思わなかったのだった。






 マサルの残り寿命11年

     命の負債《1万年》


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