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あんよあんよ、じょうずねあんよ  作者: 彩ぺん
逃話「悪縁は悪果に至る」

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7/7


 話は少し遡る。幸司が居酒屋にいた時のこと。

 その店があるビルに、油を撒いて火を放つかどうか悩んでうろうろしている者がいた。

 ホトリは夜の散歩でそいつを見かけた。ビル内をぐるりと確認して、己が積極的に助けるべき徳の高い人間はいないので無視しようとして、ふと、動きを止めた。

 檀家の息子がいる。彼も徳は足りないが、檀家の息子で寺に来る頻度が多いので、干渉することにした。あの子は良い子だった。あの夜の誤解に対するお詫びを誰もしていない。忙しくてすっかり忘れてそのままだったので、今、皆の代わりに詫びを返してやろう。

 あとは、神さえ手の及ばぬ因果が決めること。


 やがて、放火は決行されてビルに火がついた。火はまだ小さく弱い。大きくなるには時間がかかる。

 火は、少しずつ大きくなっていった。

 パチパチ、パチパチパチパチ——

お付き合いいただき、ありがとうございました。

怖かったり何かあれば、リアクションや感想をいただけると励みになります。

元ネタは2018年自作「あんよ、あんよ、じょうずに、あんよ」で大きく再構築して音のホラーとして作りました。

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