Class SS < Orphange
正直、この時点でもう何を考えればいいのか分からない。あと何人のバカがこの教室に送り込まれるんだよ。
今のところ、隣にはリンが座っていて、一段後ろにはヒコがいる。ヒコはどう見てもバカっぽい。絶対今、自分のこと賢いとか思ってるだろ。
頭おかしくなりそうな沈黙のまま、12分が過ぎた。その時、どう見ても12歳くらいのガキがドアから入ってきた。なんでこんな子供がこのクラスにいるんだよ?ぬいぐるみを持ってヨチヨチ歩いてるし。バカにしか見えない。ここは一体なんなんだ?
もう人生が孤児院よりも悲惨になるんじゃないかって思い始めてた。その小さいやつが近づいてきて、「ねぇおばあちゃん、ここ座っていい?」って言ってきた。
……は?
今なんて言った?おばあちゃんだと?年上だからっておばあちゃん扱いすんじゃねぇよこのバカァァァ!!!
そいつは後ろに転びながら「ひぃ、おばさん、落ち着いて…」とか言ってきた。
もう一回人生詰んだ気がする。
そいつは前の机にあるケーキに向かってヨチヨチ歩いていった。途中で階段で転んだ。
「ハハハハ!バカじゃねぇの!」
顔面からいってて普通にヤバかった。でも起き上がった瞬間、泣き始めた。
その時ヒコが小声で「ちなみにあいつ、39歳だよ」って言ってきた。
は???
どう見ても8歳だろ。なんだよ、原始人かよ。俺らより年上じゃねぇか。
リンが一瞬だけ大声で笑った。
無理だ。このクラス無理。今の笑い声なんだよ。4歳児かよ。まともなの俺だけじゃねぇか。
オブってやつは素手でケーキをむしゃむしゃ食ってる。あの手の汚さ、ヤバいだろ。
ヒコが走ってきて、まるで自分の息子みたいにオブを抱き上げた。
なんかおかしい。これ夢か?俺は自分の頬を叩いて目を覚まそうとした。
するとリンが「そんなことしなくても、俺の美しさは見えるだろ?」って顔を近づけてきた。
なんなんだこのクラス。
また一人入ってきた。でも今度はバカじゃなくて、オタクっぽいやつ。服もなんか母親の手編みみたいだ。
さっきの子はオブ・ヒラキって名前らしい。ヒコが教えてくれた。
そのオタクは階段を上がって、緊張しながら下を見ていた。正直、ちょっと可哀想になった。どうせこの悲劇に巻き込まれるんだろうし。
なぜかまた階段を降りて、前の机に行ってマイクを取った。
空気が気まずすぎる。
そいつはボリューム64にして、「えっと…ぼ、僕の名前は…ジョニー…ジョニー・シュシです…」って言った。
リンがいつの間にか紙飛行機作って投げて、そいつのメガネに直撃した。
「そのまんまだろ」ってリンが叫んだ。
正直…俺は吹き出した。
もしかしてこのクラス、そんなに悪くないかもな。
……とか思うのはバカだけだ。
ジョニーは自分でIQ10000とか言ってた。
オブは机の上で意味わからんブレイクダンス始めた。
ジョニーはビクビクしながら席に戻って、俺の隣に座った。
また別のやつが入ってきた。今度は道化師みたいな格好。
そいつが俺に「下に来い」って言ってきた。それだけ。
「こいつ何する気だよ…」と思いながら下に降りた。
そいつはマイクを渡してきて、耳元で小さく「君、いいね。社会保障番号教えてくれる?」って言ってきた。
は?
このマイク何のためだよ。個人情報晒すためかよ。そもそも持ってねぇよ。
そいつは変な顔して後ずさりして、そのままドアにぶつかって顔面でドア壊して、転びながら出ていった。
マイク持ったまま取り残された俺。
ヒコが「せっかくだし自己紹介しろよ」って言ってきた。
まぁ…確かに。
ボリューム100に上げた。
……待って、屁出そう。
頼む、マイクに乗るなよ。
遅かった。
完全に鳴った。
静寂。
全員こっち見てる。
やばい。
「えーっと!俺は孤児院にいて、今はクラスSSに来ました!」
空気を変えた…と思った。
でも全員笑いそうになってる。
ドアの方を見たら、さっきのやつがいた。
なんで首ぐるぐる回してんだよ?しかも変な顔で。
そいつは犬みたいな姿勢で俺を追いかけてきた。
「うわぁぁ!なんだこの化け物!!」
席に戻ったら止まった。
「俺の名前はトリックスターだ。それだけだ。で、番号を—」
「無理に決まってんだろ!!!」
リンが「こいつ933年間ずっと嫁探してるんだよ」って言ってきた。
は???
もう無理。このクラス理解できない。
トリックスターは「チーズ!チーズ!」って叫びながら去っていった。
夢だろこれ。
いや違う。現実だ。
俺は完全にパニックになってた。
もう残された希望は…サンドイッチ食うことだけだ。
オブがまたヨチヨチ来て、転んだ。
ちょっと笑ったら、また泣き始めた。
ヒコがまた回収。
まともなのはヒコだけかと思ったら、急にバク宙して階段から落ちた。
リンが爆笑。
いやマジで爆笑。
耳が痛いレベルで笑い続けてる。
12分経ってもまだ笑ってる。
その時、ゆっくりとドアが開いた。
先生が入ってきた。骸骨みたいな見た目。
動き遅すぎだろ。
4時間くらいかけてやっと机に着いた。
ヒコが運んだ。
先生が「あ…り…が…と…う…」って言った。
生まれた時からタバコ吸ってたみたいな声だった。
孤児院の方がマシだったな。
俺は思い出した。
ここで、しばらく過ごさないといけないってことを。




