98.
魔法使い「魔王って弱点とかあるの?」
勇者「普通の攻撃は効かないみたいだね」
魔法使い「そうなの?」
勇者「うん。弱体化させないと通らないんだって」
魔法使い「どうやるのよ」
勇者「それはもう、勇者の剣で」
魔法使い「剣で?」
勇者「ほら、これって光るじゃん」
魔法使い「ダンジョン探索に役立ってたわね」
勇者「その光で弱体化させるんだ」
魔法使い「……ちょっと待って」
勇者「なに」
魔法使い「そんな大層なものを、たいまつ代わりに??」
勇者「だって、あるものは使わないと損だよ」
魔法使い「それはそうかもしれないけど……」
勇者「ま、便利だったからよかったじゃない」
魔法使い「納得いかない……」
魔法使い「その盾も、何か特殊効果があったりとか?」
勇者「うーん……これは戦士から聞いたんだけど」
魔法使い「うん」
勇者「魔王の剣って、これじゃないと防げないんだって」
魔法使い「……は?」
勇者「だからさ、ヤバいよね」
魔法使い「……ヤバいとかそういう次元じゃないんだけど」
勇者「……。」
魔法使い「……。」
勇者「安心してよ」
勇者「僕が、キミを守るから」
勇者「――何があっても」
勇者「ね」
魔法使い「……。」
魔法使い「納得、できると思う?」
勇者「信じて。ってしか言えないや」
魔法使い「……。」
魔法使い「終わったら」
魔法使い「――終わったら、一発殴らせてよね」
勇者「……。」
勇者「ははっ。うん。お手柔らかに」
勇者「……。」
魔法使い「……。」
僧侶「……。」
死まで、あと3日




