83.
勇者「氷漬けのドラゴンだ!」
魔法使い「竜って実在したのね……」
僧侶「魔法と竜は関係ありそうなイメージですが……」
魔法使い「幻の存在よ。伝説上でも滅んでるし」
勇者「生きてるのかな?」
僧侶「生体反応は……微妙ですね」
魔法使い「微妙ってなによ」
僧侶「魔力と区別できないと言いますか……氷のそれと似ています」
魔法使い「氷にも魔力があるってこと? すごい話ね」
勇者「やっぱりドラゴンともなると格が違うね」
魔法使い「それにしても、大きい……」
僧侶「……。」
勇者「……。」
魔法使い「……。」
勇者「ねえ」
魔法使い「ん?」
勇者「裏ボスだよね、これ」
僧侶「……なるほど」
魔法使い「ちょい、裏って何よ。辛うじてボスは分かるけども」
勇者「魔王を表ボスだとしてさ」
魔法使い「魔王を表ボスだとするのね」
勇者「そしたら、裏のボスが、これ」
魔法使い「それが分かンないのよねーッ」
僧侶「でも、禍々しい力も感じますし、もしかしたら……」
魔法使い「アンタも大概お花畑よね……」
僧侶「もしかして今、褒められてます?」
魔法使い「……そういうことでいいわよ」
魔法使い「魔王を倒したら、そこで旅はおしまい。違う?」
勇者「えーこの間と言ってること違うじゃーん」
魔法使い「ちょっと休みたくなってきたのよ」
僧侶「また島にでもいきますか」
勇者「あ、そういえばそこにもドラゴンいたね」
魔法使い「アレはこれとは別物よ。祈りの具現化みたいな存在だったし」
僧侶「思念の集合体ではなく、こちらには実体がありますものね」
勇者「じゃ、バカンス気分で半袖に……えっくし!」
魔法使い「バカなの?」
僧侶「あ、あはは……」
死まで、あと18日




