101.
村人『おめでとう!』
村人『本当にありがとう!』
村人『魔王が消えて平和になったよ!』
村人『これでもう魔物に悩まされる心配は無くなったのね』
村人『お前らはこの世界の救世主だ!』
僧侶「……。」
僧侶「ありがとう、ございます……」
魔法使い「……」
魔法使い「……」
村人『全員で力を合わせ邪悪を討ち滅ぼす』
村人『このことは歌にして残しましょう!』
村人『そうだな、いい考えだ!』
村人『なあ、石像も造ろう!』
村人『おお、いいじゃないか!』
村人『彼らの勇敢なる旅路は、永遠に語り継がれるべきだ!』
村人『――魔法使いさん、お腹おっきい!』
魔法使い「っ!」
村人『あっこら。すみませんウチの娘が……』
魔法使い「あ、いや……」
魔法使い「……。」
魔法使い「あはは……」
魔法使い「……」
村人『何はともあれ、今日は宴だ!』
村人『そうよ、もう魔物に苦しめられる心配はないわ!』
村人『お前さんたちも浮かない顔してないで!』
村人『一緒に騒ごうじゃないか!』
村人『シケた面してると、酒がまずくなっちまうぜ!』
村人『ガハハ――』
魔法使い「……」
僧侶「――!」
魔法使い「離してよ」
僧侶「何を、なさるおつもりですか」
魔法使い「何って。焼くだけよ」
僧侶「……お気持ちは、分かりますが」
魔法使い「だったら、離して」
僧侶「だからこそです」
僧侶「……勇者様も、それは望んでいない」
魔法使い「……」
魔法使い「……」
僧侶「……。」
魔法使い「……ごめん。ちょっと、肩、貸して」
僧侶「……。」
僧侶「はい」
魔法使い「……。」
僧侶「……。」
死まで、あと1日




