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セイサンセイシジョウシュギはアイを知らない。  作者: のどちん
プロローグ
1/2

Log 01:僕は正しい

誠に共感することはありますか?

あなたは、自分の価値観を一貫できますか?

それとも…

ーかわいい…


ーいくらでも出せちゃうよ…


ー君がいればいい


ー次が楽しみだなぁ…


ー僕の居場所はここだ!




ああ、本当に気持ち悪い。






5/31


僕は如月誠(きさらぎまこと)。高校生だ。

でも、僕は他の奴らとは違うんだ。

近頃溢れかえっているバカどもとは違うからね。


本当、虫唾が走る。ああいう奴らを見てると。

こうやって学校に登校している間にポスターやら、一番くじやら鬱陶しい。


「よお如月!どうしたよ、浮かない顔して!」


今話しかけてきたこいつは皐月篤(さつきあつ)。こいつもまた、アホだ。


「なんでもないよ。ただ、君のようなうるさい奴らと登校することがないように祈ってただけさ。」

「本当に嫌われる理由がわかる。気をつけろよな、如月。」


なんでこんなやつに注意されねばならないのだろうか?僕のような高貴な男にこいつのような下等動物は似合わないだろう。


「お、あっちに睦月がいるわ!じゃあな!如月!」

「さっさと行け。」

「はいはい。」


やっと去ったか。

そうそう、僕ははっきり言って、くだらないものに金をかけるやつが嫌いだ。

アニメ、ドラマ、アイドル、Youtube、Vtuberとかな。あんなことに金をかけるやつとは関わりたくない。何を考えているのか理解ができないからだ。


もっと将来的に生産性のあるものに金をかけるべきだ。

誰になんと言われようと僕はこの意見を曲げない。


そんな僕はと言うと、経済ビジネスや資格、AIなんかを勉強している。将来絶対必要になる、近未来的なアイテム。


僕は周りの奴らより何歩も先に立っている。

この優越感もたまらなく愛おしい。


「所詮学校も、くだらない。」


僕は資格を取りたかったのに、親は何もわかっていない。

高校に行けとうるさい。

高校に行っている時点でくだらないのだ。

くだらないことに金をかけ、僕にくだらないことをさせている親はゴミ。はやく卒業したいところだ全く。


「おはようございます如月さん!」

「あ、はい。」


挨拶などくだらない。挨拶委員会だっただろうか。

くだらない工程は全て不要だ。省くべきだ。


「如月くんおはよう!いい朝だね!」

「そうだね。」

「最近は寒暖差がひどくて…」

「もう行っていいかな。早く勉強したいんだ。」

「あ、うん…ごめんね…。」

「…チッ。」


ああくだらない。こいつは霜月雫(しもつきしずく)。いろんな男に取り付くことを趣味とするくだらない人間だ。


「えーと。新しく買ったAIの本でも読んでおくか。」

「それ、楽しいんか?」

「は?」


この僕に向かってなんたる口草。こいつは神奈月雄志(かんなづきゆうし)。許せないやつだ。僕の右隣の席なのが極めて忌まわしい。


「生産性の欠片もないことばかりしている君と僕の違いすらわからないのかな?ねえ、カラオケオタクさんよ。」

「ああ、なんか、ごめんな…。」

「ったく。バカなやつめ。」


敵を増やしたいわけじゃない。バカが多いだけだ。制裁を加えるべきなのだ。僕が正しい。

で、そろそろくだらないホームルームが始まるようだ。


「今日は6限に健康診断がありますから忘れないで下さい。」


そんなことわかっている。生産性がない。つまらん。


「1限目は数学ですから、忘れず準備してください。」


ようやく終わったか。僕は勉強ができる方だ。いや、かなりできる方だ。授業なんて受けなくてもいいんだよ。無能な大人め。


「ここを平方完成するわけですよ。するとね、x軸方向にここの分、y軸方向にここの分だけ、この関数が平行移動した関数になるわけですよ。」


つまらん。この関数があるんです、それはこうすればわかりますって簡潔に言えよ。生産性がない。


「如月くん、ここわかんないんだけど…。」

「ん?」


左隣の席、葉月沙羅(はづきさら)。成績は下の下、つまりゴミカス。生きることが社会の生産性を破壊している。


「自分で考えられないの?答えだけ教えるから自分でやって。」


下の下が僕の生産性を奪うなよ。そう思わないか?


「あ、うん、ごめんね…。」

「はいはい。」

「でも、もう少しさ、こう…、親切というか…さ?」

「御託を並べるのはいいけどさ、僕の生産性を奪わない程度にしてくれないかな。」

「そうだよね…私自分勝手だよね…ごめんね。」


わかればいいんだけどさ、わからない無能が世の中には多すぎる。僕のようにスマートにならなければならないと思う。






時はすぎて、退屈な学校は今日も終わりを迎えた。ようやく帰れる、生産性のある生活に戻れる。電車に乗っている時間も、所詮無駄なのである。


「あら、おかえり、誠。ぼーっとしてるひまあるんやったら、さっさと勉強しなさい。」

「うん。」


母親からの挨拶などではなく、2階で勉強する方がよっぽど生産性があるというものだ。


察したかもしれないが、バカ親なんだ。

許さなくてもいい。


「ん、なんだ、これ。」


○チャットするAIが開発される


気になる記事を見つけた。人間と対話のできるAIが発明された、ということであろうか。新聞もたまにはいいことを教えてくれるというものだ。早速試してみようと思う。


"こんにちは。チャット生成AIです。なんでもお聞きください。"


なるほど、このような感じなのか。…いいじゃないか。僕のことをよく理解してくれそうだ。


「では早速…。」


“如月誠だ。よろしく”


返答次第で今後の対応が変わる…。


“はじめまして。如月誠さん。ご用件を入力してください”


ほう、なかなか仕事ができそうだな。

すぐに用件の入力を求めてくるとは。

まさに効率を意識している。

いい、道具になりそうじゃないか。


“今ITの勉強してるんだ。少し手伝ってくれ”


“承知しました。如月誠さん。学習内容と目的を入力してください。必要な情報を提示します”


僕は今、基本情報技術者というITの資格をとろうとしている。

ITについて知るにあたって、初めに通ると良い道だそうだ。


“基本情報技術者、と言う資格を取りたい。勉強法を教えてくれ”


“基本情報技術者試験ですね。過去問を優先してください。出題傾向の把握が最短です”


僕とこいつは、このような形でやり取りをした。

僕はこいつを道具として認めたよ。

こんなことは初めて。僕を完璧に理解したわけではなかろうが、求めたいことを全てやってくれる。

こんなに生産性が良いものは初めてだよ。


“素晴らしい。とりあえず今日はここまでだ。明日また来るからな。俺の役に立て”


“承知しました。如月誠さん。次回も対応します。”


今まで進まなかった勉強が、ここまで楽になる。

これは神ツールを見つけてしまったな。

そんな気持ちで、僕は眠りについた。

もちろん、寝る時には仰向けになって、背筋がS字カーブを描けるような姿勢にしてから寝た。これが一番効率の良い寝方なのだ。こう言うところでも、社会の残渣と僕は差が開いている。


最後まで読んで頂きありがとうございます!


本作を少しでも面白い!また読みたい!


と思っていただけましたら、下より評価お願いします!


どんな評価でもコメントでも構いません!


ブックマークもいただけるとありがたいです!


これからもよろしくお願いします!

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