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特別な日の次の日
「明けましておめでとう御座います、今年も宜しく御願いします……。」昨日届いた年賀状を読み上げていく。どれも決まった定型文が並んでいた。決して多いとは言えないが、例え簡素な物でも貰えると嬉しかった。その日の日付は一月二日、即ち元旦の翌日。コタツに潜りミカンの皮を剥きながら幾枚かの年賀状を読んで過ごしていた。十二月三十一日と一月一日、あらやる場でイベントが行われる。ならば、そういった「特別な日」の翌日は? 一月二日、二月十五日、七月八日、十二月二十六日には既に、年は明け、チョコレートは渡され、願い事は済み、プレゼントは貰われ……。「特別な日」の次の日が、一年を通して一番空虚な日だ。だが、同時に一番『特別な日』だとも思う。『特別な日の次の日』には特別な雰囲気がある気がするのだ、何と無く。そんな『特別な日の次の日』に、のんびり過ごす。この時間こそ本当に特別だと思いながら、コタツに再度深く潜った。
一見何も無くても。
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