5/6
彼の言い分 1
友達と話をしていた。
始めは、いつものようにフランクに話していた。
僕は気軽に話していて、互いに思い思いに話していると思っていた。
何かのはずみで、彼が話題を変え、こんなことを言い出す。
「シュールな笑い、って言うことがあるだろ?俺は、それが怖い。
大分、ボヤカシテ言うが、誰かが、あることをしたら、ステキな感覚を味わえると言い、その方法を話すと聞いた方が、それを実際にやり、大ケガをする。
大ケガをした方は、その方法を教えてくれた者に、
『なんてこと、教えてくれたんだ!』と涙ながらに言うと、
『わりぃ、わりぃ、でも、お前、一時でもステキな感覚を味わえたじゃないか♪』と言われる…。」
僕は、その時、笑ったんだ。
「全然、意味、分かんないよ」と。
だからか、そう僕が言わなくても彼は、そう言ったか定かではないが、確かに彼は言ったのだ。




