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竜の旋律  作者: シキ
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ヨクブカイニンゲン

ああ、私はなぜこんな事をしてるのかしら。


霞が、かかった様な思考の中で何度目かの問いを繰り返した。


はっきりしない意識の中、思い浮かべるのは5日前のこと。


いつもと同じ日常を契約者と一緒に過ごしていたはずだった。


そこへ突然現れた恰幅のいい男。


頭は禿げ上がり、油が浮き出ているような肌。


丁寧な言葉を使っているくせに、気持ち悪い視線でこちらを見ていた。


ーーーー気持ち悪い奴。


そう思っていたはずなのに、いつの間にか男と契約を結び男の後についていた、私。


そのときの契約者の表情も、男の表情も覚えていない。


そのときから、思うように身体も動かせず、考えることもできないのだから。


ーーーーああ、私はなぜこんな事をしてるのかしら。


5日前から移動した薄暗い部屋の中で、今日も意味のない自問を繰り返すしかできない。


「こんにちは、尊い火竜の巫女殿。」


遠くで、気持ち悪い男の声が聞こえる。


「あなたのその凛々しく美しい炎で、すべてを私のものにして下さい。火竜最強の巫女殿。」


無理矢理すすめるための、布石を・・・。頂いた感想を読んだらヤル気でてきたので。久しぶりの投稿(遅っ。ごめんなさい。

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