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アルヴェスク年代記  作者: 新月 乙夜
結の章 交誼の酒
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交誼の酒25

 カルノーがグリフィス公爵家の本邸に滞在するようになってからの数日を、彼はジュリアやデルフィーネと一緒に比較的穏やかに過ごしていた。その一方で、アレスニールは忙しげだ。屋敷に帰ってきたその翌日から執務室に篭り、根回しのためなのだろう、手紙を何通も書いているようだった。


「客人をおもてなしも出来ず、申し訳ありませんなぁ……。孫の子守までしていただきまして……」


「お気になさらず。デルフィーネ嬢は良い子なので、私も楽しいですよ」


 不手際を詫びるアレスニールに、カルノーは気楽な調子でそう応じた。ジュリアの夫であったおかげか、デルフィーネは彼にも懐いてくれた。ジュリアの言っていたとおり、この子がいずれ生まれる息子の花嫁になってくれるのなら、公爵家の世子となるのも悪い話ではないかも知れぬ。彼もまたそんなふうに思うようになっていた。


 手紙を書き終えると、アレスニールは一足先に連邦議会の議場がある、公爵家所有の城へと向かった。開会の準備はまだ終わっていないそうだが、特に派閥の領主たちを集めて開会に向けた根回しを行うのだという。


 そして、さらに数日後。カルノーはアレスニールから「連邦議会の開会準備が整った」と知らせを受けた。それで彼もまた、案内役の騎士と共にアレスニールのいる城へと向かう。馬を走らせて一日ほどの距離だ。ちなみに、議場を備えているせいか、対外的にはこの城こそが公爵家の本拠地であると思われていることが多い。


「さて皆様方。こうしてお集まりいただいたこと、感謝いたします」


 アレスニールは壇上に立ち、まずそう言ってから会議を始めた。まず最初の議題は、ギルヴェルス軍による講和条約の無視と、それに伴う戦闘、そしてその顛末についてである。アレスニールはその一部始終を見届けた者として、カルノーに発言を求めながらその詳細をこの場で説明した。


「……そしてエルストロキア殿下を交えて署名と押印を行い、改めて国境線を引きなおすことにより、この件を落着させた次第であります。なお、アルヴェスク軍のラクタカス大将軍に対しては、そちらにおられるカルノー殿から報告をしていただきました」


 そう言ってアレスニールは説明を終えた。一呼吸置いてから彼が「何か質問はありませんか?」と尋ねると、真っ先にエドモンドが立ち上がった。


「ギルヴェルスの王配殿下を捕らえたという話であったが、なぜその場で殺してしまわなかったのか!? 生かしておけばサザーネギアの将来に禍根を残すことになるのは明白である! アレスニール殿のこの行いは、連邦に対する背信行為であると思うがいかがか!?」


 エドモンドの意見は過激だった。エドモンドは何とかしてアレスニールの失敗を追及し、彼が連邦議会議長の肩書きで署名した講和条約を破棄したいのだ。それが無効になれば、彼は議会の議決を得ることなく、ギルヴェルスの非を問うて懲罰の兵を挙げることが出来る。


「エルストロキア殿下を下したのは、私ではなくカルノー殿です。アルヴェスク近衛軍の掌中にあった彼の身柄について、私はとやかく言える立場にはありませんでした」


 エドモンドの追求をアレスニールは冷静にそうかわした。しかしエドモンドがそれだけで納得するはずもない。


「では署名をするべきではなかった! あくまでもエルストロキアの首を求めるべきだったのだ!」


「……エドモンド殿のそのお言葉には賛成いたしかねます」


 怜悧な女性の声が議場に響いた。立ち上がったのはカレナリアである。彼女はアレスニールとエドモンドに視線を向けてから、さらに続けてこういった。


「エルストロキア殿下の命を、我々がそう求めて奪ったとすれば、ギルヴェルスは国家の威信をかけて我々に報復することでしょう。その際、アルヴェスクがどう動くかは分かりませんが、しかし西の戦線は混乱することが予想されます。最悪、泥沼化してしまうこともあるでしょう」


「……カレナリア殿は、我が能力を疑われるか?」


 エドモンドが鋭い視線をカレナリアに向ける。西で戦うのは彼の役目。混乱し、泥沼化するといわれれば、能力を疑われていると思っても当然であろう。


「そうは申しておりませぬ。ただ、西の混乱に乗じて南と東が騒がしくなるというのは、もはや懸念では済まされない話です」


 カレナリアがそう指摘すると、エドモンドは苦々しく眉間にしわを寄せた。南のナルグレークが兵を集めていたことや、東の国境も騒がしくなっていたことは、彼もアレスニールから聞いて知っている。そして三方に戦線を抱えることになれば、早晩サザーネギアは滅ぶだろう。


「他国に付け入る隙を与えぬためにも、早期に問題を決着させる必要があったと理解しています。私はアレスニール殿の決定を支持します」


 そう言ってカレナリアは自らの派閥の態度を明確に示した。これで二対一。劣勢に陥ったエドモンドは忌々しげな顔をしながら「しかし……」と言って反論の糸口を探す。だがその彼の言葉を遮ってカレナリアがさらに言葉を続けた。


「その上、サザーネギアは失ったはずの3州を取り戻しました。エドモンド殿におかれては、これになにか不満がおありなのでしょうか?」


 大有りである。彼に言わせて見れば、もっと多くの国土をギルヴェルスから切り取れるはずだったのだ。


 しかしそれをこの場で言うことは出来なかった。実際にそれが可能であった保証はないし、なによりルルガーク男爵らの手前がある。彼らは一度、自らの領地を失っているのだ。今回、幸運にもそれを取り戻したというのに、それに不満があるといわれれば彼らは面白くないだろう。最悪、派閥から離脱されてしまう恐れすらあった。


「……そもそも、なぜこの場に敵国の人間がいるのだ!?」


 それで、エドモンドは矛先をカルノーのほうに向けた。怒りの眼差しを向けられたカルノーは、小さく肩をすくめてアレスニールのほうを見る。彼は小さく頷いてからエドモンドにこう言った。


「私がお願いして出席していただきました」


「一体何のためにか!?」


「実は私も、エドモンド殿と同じ懸念を共有しております。ギルヴェルスが将来、またサザーネギアにその矛先を向けるのではないか、と」


 アレスニールの言葉を聞いて、エドモンドが少し驚いたような顔をした。彼が自分に少しでも同意するとは思っていなかったのだ。


「う、うむ。まさにその通りである。それゆえにこそ、今このときに兵を挙げて……」


「――――その懸念を、解決する腹案がございます」


 エドモンドの言葉を遮って、アレスニールはそう言った。言葉を遮られたエドモンドは不満そうだったが、「腹案がある」という以上、まずはそれを聞こうと思ったのだろう。無言で彼に続きを促した。


「私は連邦議会議長として、この場でアルヴェスク皇国と同盟を結ぶことを提案いたします」


 アレスニールがそう宣言すると、一瞬の静寂があった。皆、彼の言ったことを咄嗟に理解できなかったのだ。やがて、議場は徐々に騒がしさを増していく。やがて議場が喧騒で満たされてしまったとき、それを切り裂くようにしてエドモンドが大声を上げた。


「血迷うたか!? 敵国と同盟などと!」


「いいえ。血迷ってなどおりません。もしアルヴェスクとの同盟が成れば、ギルヴェルスを東西から、そしてナルグレークを南北から挟み込んで牽制できます。これが安全保障上、重大な意味を持つことは、エドモンド殿もご理解いただけると思いますが?」


 鋭い視線をエドモンドに向けながら、それでも冷静な口調でアレスニールはそう言った。彼の言っていることを、エドモンドは確かに理解できた。そして理解できたがために、思わず彼は押し黙る。それを見て、アレスニールはさらにこう続けた。


「実は、すでにカルノー殿を通じ、アルヴェスクのライシュハルト摂政殿下に宛てて親書を差し上げております。その中で、両国が同盟を結ぶことの意義について、説明させていただきました」


 再び、議場が騒然とした。そしてまた、エドモンドが大声を上げる。


「アレスニール殿! いかに議長といえ独断専行が過ぎるぞ! これは議会の軽視、連邦憲章違反だっ!!」


「親書は連邦議会議長の権限において書いたものです。無論、実際に同盟を締結するには、議会の議決と承認が必要であると理解しています」


 言い訳というにはあまりにも堂々とした態度と声で、アレスニールはそう応じた。議長という役職は、特に外交面において多くの権限を有している。実際に同盟を結んでしまうならばともかく、親書を送るだけならば彼の言うとおりその権限内と言えた。


「それで、エドモンド殿。そしてカレナリア殿。この同盟についてお二人の意見をお聞かせ願いたい」


「とんでもないことである! 敵国と同盟などと! 裏切られることが目に見えているではないか!?」


「しかしギルヴェルス軍と戦い、我が国の国土を取り戻してくださったのは、他でもないアルヴェスク軍です。エドモンド殿が言われるほど、現在の両国の関係は悪くないと思いますが?」


 静かな、しかし怜悧な声でそう言ったのはカレナリアだった。そして彼女はエドモンドに向けていた視線を動かし、今度はカルノーのほうを見る。そして彼にこう問い掛けた。


「オスカー将軍にお伺いしたい。アルヴェスクはこの同盟について、いかがお考えなのだろうか?」


 カレナリアから鋭い視線を向けられたカルノーは、まずアレスニールのほうに視線を向けた。彼が頷くのを見ると、ゆっくりと立ち上がる。そしてカレナリアの目を真っ直ぐに見、穏やかな口調でこう言った。


「……まず最初に、私はこの同盟の話について、摂政殿下から何かしらの権限を与えられているわけではありません。ですから皇国を代表し、この場で同盟について発言することはできません。


 ただアレスニール殿からお預かりした親書をラクタカス大将軍に託した際には、僭越ながら私も一筆書き添えさせていただきました。『この同盟は皇国の国益にかなうと考える』と」


 カルノーの発言を聞いて、議場に小さなざわめきが生まれた。彼がアルヴェスクの摂政ライシュハルトの義弟であることを、この場にいる人々はすでに知っている。その彼が、同盟を肯定する意見を親書に沿えた。このことがライシュに与える影響は、間違いなく大きい。


「……なるほど。ありがとうございました」


 カレナリアがそう言うと、カルノーは小さく一礼してから着席した。その様子をエドモンドが忌々しげに睨み付ける。ただし、それでも彼がカルノーに何か言うことはなかった。彼がサザーネギアの、ひいては彼の派閥の領土を取り戻してくれたのは歴然たる事実。そのためルルガーク男爵らは彼に好意的で、その手前エドモンドは彼になかなか強気に出られない。


「ともかく、アルヴェスク側の態度が明確でない現時点では、これ以上のことは決めようがありません。まずは彼らの返答を待つということでいかがでしょうか?」


「……いや、少し待たれよ」


 唸るような声でそう言ったのはエドモンドだった。彼は鋭い視線をカレナリアとアレスニールに向ける。


 エドモンドの見立てでは、この二人は同盟に賛成と見ておよそ間違いない。だがこの同盟が成立すれば、ギルヴェルスがサザーネギアに手出しできなくなるだけではない。その逆もまた同じことが言えるのだ。つまり勢力を拡大し、筆頭公爵になるという彼の野望は断たれることになる。それは彼にとって受け入れられないことだった。


「アレスニール殿にお伺いしたい。同盟とは言うが、それは果たしていかなる性質のものか?」


 エドモンドは言う。アルヴェスク皇国は大国である。その大国が、果たしてサザーネギア連邦と対等な同盟など結ぶであろうか。さらに現在連邦は皇国に対し、件の3州についていわば借りがある。これを盾に、皇国は不平等な同盟を要求してくるのではないか。


「加えて、そもそもアルヴェスクはギルヴェルスの同盟国である。彼らは我が国よりもまず、ギルヴェルスの国益を図るであろう。これでは、我が国は弱体化するばかりである。そのような同盟に意味があるとは、到底思えぬ」


 不平等で、しかもギルヴェルスに益のある同盟。エドモンドのその言葉を聞いて、議場はまたざわめいた。その中で、カルノーはそっと苦笑を漏らした。


 無論、彼はこの同盟がギルヴェルスの益とはならないことを知っている。むしろこの同盟はギルヴェルスを、そしてエルストを封じ込めるためのものだ。そのためにも同盟は対等なものとなるはずだとカルノーは踏んでいた。


 しかしこの場にいる者たちにとって、そのような事情は埒外であろう。エドモンドの言うとおり、ギルヴェルスという同盟国があるのだから、まずそちらに配慮するはずと考えるのが普通だった。


 ただし、それはあくまでも可能性の話でしかない、ということもまた事実である。悪い可能性を強調し、ことさら不安を煽るようなやり方は、カルノーにとって尊敬できるものではなかった。


「その点についても、私に考えがございます」


 議場のざわめきを鎮めるように、アレスニールが冷静な声でそう言った。それを聞いてエドモンドが「ほう」と呟き、彼に挑戦的な視線を向ける。カレナリアもまた、興味深げに彼を見つめた。視線が十分に集まってから、彼はおもむろに口を開いてこう言った。


「そこにおられるカルノー殿を、我がグリフィス公爵家の世子にお迎えしたいと考えております」


「正気か!?」


 エドモンドが叫ぶ。それを聞いてカルノーは苦笑した。彼もまた、同じ言葉をアレスニールに告げたものだった。そしてこの時もまた、彼は同じ言葉を返した。


「正気です。そして本気です」


 摂政ライシュハルトの義弟であるカルノーをグリフィス公爵家の世子(いずれは当主)とすることで、アルヴェスクと友好的な関係を築き、そこから両国の同盟へと繋げる。もちろん、対等な同盟だ。


「内政干渉を招くぞ!?」


 エドモンドは絶叫しながらそう指摘する。グリフィス公爵家はただの公爵家ではない。サザーネギアを三分する巨大派閥の盟主であり、持ち回りとはいえ連邦議会の議長を務める家柄だ。サザーネギアにおける王権の三分の一を有している、と言ってもいい。間違いなく、この国の中枢なのだ。


 そこへ他国の貴族を、しかも皇族の外戚を世子として迎える。それが内政干渉の足がかりとなりえることは、エドモンドが指摘するまでもなく明白だった。


「サザーネギアをアルヴェスクの属国とするつもりか!?」


「それをさせぬための連邦議会であると思っております」


 エドモンドの激しい追及に、アレスニールは芯の通った強い声でそう答えた。その声にエドモンドが一瞬怯むと、彼はさらにこう続けた。


「仮に、我が不明によってグリフィス公爵家がアルヴェスクに飲み込まれたとしても、サザーネギアにはバルバトール公爵家があり、またロベリス公爵家があります。この二つの公爵家が連邦憲章と議会を尊重する限り、サザーネギアがアルヴェスクの属国と成ることはありえないと確信しております」


「む、無責任であるぞ! アルヴェスクの影響力をいかに排除するのか。まずはそれを考えるべきであろう!?」


 エドモンドの言葉に、カレナリアも思わず頷いた。世子の件は対等な同盟を結ぶための布石なのだろう。しかしその結果グリフィス公爵家がアルヴェスクに飲み込まれていては本末転倒である。


「しかしそれでは、件の3州分の借りをいかにして返しますかな?」


「それは……」


 アレスニールにそれを指摘され、エドモンドは言葉を詰まらせた。この場合、借りを返さないことはありえない。それではサザーネギアの国家としての信頼が地に落ちる。なによりエドモンドは3州を取り戻してもらった派閥の首魁として、率先して借りを返さなければならない立場だ。それをしなければ、国外はもとより国内においても、彼の信頼は失墜する。


「相応の金銭を支払えばよかろう」


 少々憮然とした様子で、エドモンドはそう答えた。すかさずそこへ、アレスニールが畳み掛ける。


「それを拒否され、別のものを要求されたらいかがいたします? 例えば、不平等な通商条約などです。さらにそこへギルヴェルスが絡んできたら、いかがいたしますか?」


 サザーネギアはアルヴェスクとギルヴェルスの経済的な属国になりかねない。アレスニールの言葉はそれを(ほの)めかしていた。


「か、可能性の話であろう、それは」


 先程、自分が散々可能性の話をしていたことを棚に上げて、エドモンドはそう言った。だがアレスニールは気分を害することもなく、一つ頷いてからこう応じた。


「左様、可能性の話です。そしてその可能性を潰すために、カルノー殿を我が公爵家の世子に、と求めているのです」


 最悪の結果となったとしても、連邦憲章と議会という枷を残すために。彼はそこまでは言葉にしなかったが、しかしその意図は議場にいた全ての人々に伝わった。無論、カルノーを含めて。


「……オスカー将軍にお伺いしたい。卿は当事者としてこの話をいかが考えておられるのか?」


 唸るばかりで次の言葉が見つからずにいるエドモンドの代わりに、カレナリアがカルノーにそう尋ねた。彼はまたゆっくり立ち上がると、はっきりとした声でこう答えた。


「皇国において近衛将軍の役職を得ている身として、摂政殿下のお許しがなくばこの話をお受けすることはできないと、お答えしてあります。それで世子の件に関しても、すでに摂政殿下へ報告の書状を出してあります。同盟の件とあわせ、殿下の意向がはっきりするまでは、私のほうからは、これ以上のことは何も言えません」


「将軍ご自身はどうお考えなのでしょう?」


「同盟締結のための布石としては、秀逸であると考えています」


 かつてラクタカスに告げたのと同じようにカルノーは答えた。その言葉にカレナリアは頷く。そして視線を巡らせてアレスニールとエドモンドを見てから、怜悧な声でこう提案した。


「やはり、アルヴェスクの摂政殿下の意向がはっきりするまでは、これ以上のことは決めようがないのではないように思います。アルヴェスク側の返事を待ち、それから改めて議会を開会するということでいかがでしょう?」


「私はそれでかまいません。同盟の件などお持ち帰りいただき、よくよく検討していただければと思います。エドモンド殿はいかがですかな?」


「……承知した」


 腕を組み、むっつりと難しい顔をしながらエドモンドはそう応じた。三人の公爵が同意したことで、議会の閉会が宣言される。それを聞きながら、カルノーはそっとため息を吐いた。


 彼自身、この場で役に立てたという自覚はあまりない。ただ、アレスニールの思惑としては、彼をここへ連れ来ることそれ自体が目的だったのだろう。そしてアレスニールの顔を見る限り、その目的は十二分に達成されたらしい。


(まったく。喰えないお方だ……)


 思わずそう嘆息する。しかしそのような人物に見込まれたことが誇らしくもあるのだった。


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