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罪は心に壁をつくる

女子生徒に連れられて、沙耶はひとつの家に来た。女子生徒はポケットから鍵を出し、ドアを開けてその中に沙耶を無理矢理入れさせる。

「何をするのだ!?」

「うっせえんだよくそったれ。はやく行ってこい」

それだけ言うと女子生徒は走り去っていった。

「おやおや、遅かったですね」

急に沙耶の後ろに沙織が現れる。

「おい、沙織。ここは有の家なのか?」

「その通りですよ。釧路沙耶さん、あなたは私の言葉の意味がまだわかってなかったんですね」

「なんの話だ?ばんゆういんりょくとやらか?」

「その通りです。蛮勇を振るうという言葉を知りませんか?考えなしの勇気を振るうということです。彼はそんな人々を不思議と引き寄せてしまうのです。だから私は彼をこう呼んだのですよ、蛮勇引力と」

「なるほど、私までかそのようなやつだったからこそ今こうなっているんだな」

沙耶は納得したように呟いた。

「有はいつもこういう時にこれを自分の罪として自分を責めているんですよ」

「なぜだ?」

沙織の言葉に沙耶は疑問に思い、尋ねる。

「罪は心に壁をつくれるものなのです」

沙織はそう告げると、家を出た。

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