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その50 遭遇

少し遅れました。


宿題が終わらない...。

 今日も星龍戦に向けてレベリングとルナとの連携の確認だ。まあ、確認といっても昨日は敵が弱すぎたおかげで確認も糞もなかったんだがな。今日はもっと奥に進む予定だからルナとの連携も必要になってくるだろう。


 さて、今現在俺とルナは昨日と一緒の場所にいる。ここから奥に進んでいく予定だ。


 じゃあ、行こうか。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 あそこから大体500メートルくらい進んだ。通路はちょくちょく曲がっているものの、枝分かれはないから迷うことなくここまで来れてるし、帰るときも迷う心配はないだろう。


 今の所遭遇してる魔物はデスウルフ、鎧熊、そして今日初めて見る魔物もいる。魔獣人形(ビーストパペット)だ。


 簡単に言うと腕が4本ある尻尾の生えた身長3メートルで四足歩行の球体関節人形だ。球体関節人形は球体関節人形でも服とかメイクとかしてない状態の1番シンプルな状態のヤツね。


 こいつは正直戦っててちょっと焦った。魔力爪で腕を切り落としても頭を切り落としてもすぐに拾ってくっつける。胴体部分は攻撃しようにも何らかの物質の保護されてて攻撃が全く通らない。


 こいつに少しの知能でもあったなら俺は少々不味い状態にあったかもしれない。まあ切り抜けれた自身はあるんだが。


 こいつの攻撃は全部単調で大体は突進か、歩行に使ってない腕での叩きつけ攻撃だった。


 最終的には俺が時間稼ぎをして、その間にルナが三位の魔法球(ケリドウェン)全部と自分を使った、手数4倍の石槍の一斉掃射でごり押ししたら胴体部分が砕けて活動停止してくれた。


 興味深かったのは、砕けた内部には複雑な文様がびっしりと刻まれた魔結晶(マナクリスタル)がいくつも置いてあったことだ。それに、腕や足や頭、胴体といった全てのパーツを確認したところ、全てに同じマークが刻まれていた。


 太陽が中心にあって、そこにツタが巻きついてるようなマークだ。


 このマークは覚えておくとしよう。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 もう少し奥までやってきた。でも、これはちょっと厄介な事になっちゃってるのかな?明らかに誰かがいたような形跡がある。キャンプファイアーのように積まれた小枝。ちゃんと消火はされて形跡は隠されているが、六感強化で強化された俺の鼻は、残った煙の匂いを微かに嗅ぎ取っている。間違いなく誰かいた。


 さらに奥の方に目を向けてみると、ところどころ壁に血のシミが付いていて、ここで戦闘が行われたことは間違いない。一体どうなってるんだ?


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【約1時間前、島陸上】


「先鋒隊の様子はどうだ?」

「はっ、ロドロフ様。現在特に問題はございません。出現する敵は強くても鎧熊程度、我々の敵ではございません。魔獣人形(ビーストパペット)の設置も無事終えて帰還中でございます。あと5分程度で出てくるでしょう。」

「よし。引き続き、様子を見て置いてくれ。」

「はっ。」


 さて、この島の奴らはすぐに異常を察してこっちに対する攻撃を開始するだろう。私の勘と記憶が正しければな。


「て、敵襲!相手は2体、魔獣人形(ビーストパペット)と現在交戦しています!」


 ふむ。予想以上に数が少ないな。だとすれば、こいつらはただ偶然ここにいたと考えるのが普通だろう。問題ない。


魔獣人形(ビーストパペット)が相手をしているのならば問題ないだろう。戦闘の状況はどうなっている?」

「敵の一体が見たこともないような武器を取り出しました!浮遊する3つの球の様です!」

「ほう。興味深い。その球はどのようなものだ?」

「球の持ち主と思しき者の意思に従って動き、魔法を放っていることから、魔力発動の補助装置かと思われます。...っ!魔獣人形(ビーストパペット)がどんどん押されていきます!このままではコアを維持できません!...魔獣人形(ビーストパペット)との接続が切れました。内部の視認はもうできません。いかがなさいますか?」

「戦力を小出しにして牽制を続けろ。相手がしびれを切らして洞窟から出てきたら、星龍と共に迎撃する」


 さて、相手はどう出るかな?

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