回想-過去
俺はユッタの寝顔を見ながら彼女の手を握る
反応して寝言をつぶやく彼女を愛おしく見ながら
先日スキルと男爵家について語ったことを思い出す
あれは君主国首都の神殿で聖女からの手紙を受け取った時の話だ
ユッタは心配な顔を見せており、俺はユッタに対して所有のスキルについて詳細に話すことにした
場所を神殿の食堂に移してユッタにお茶を用意してもらう
ユッタはフォトラさんから教わったのと言いながらお茶を作ってくれる
ユッタから渡されたお茶を俺のスキルを知ってもらうためと言いボックスにしまう
それを見ながらユッタが時間が停止するのよね?と問いかけてくる
俺は彼女の目を見返しながら頷くと
あの戦場やダンジョンでの訓練時にも暖かいお湯を出していたことと
神の祝福持ちだというのも噂で知っていたから普通と違うスキルだと思っていたと告げてくる
そして、もう一つの言語理解のほうも違うんでしょ?と尋ねられたので
思いを込めて何か書いてほしいと紙とペンを出してユッタに差し出す
俺には書かれた思いが読み取れるからと告げると彼女は一つ頷き
サラサラと書いて俺に渡してくる
俺は「これからも宜しくお願いします」と書かれた文字を一読し
次にスキルを強く意識しながらもう一度読んでみる
「・・・・・・」俺が顔を赤らめてユッタを見る
「うん、あってると思う。それが本当の私の気持ち」ユッタも顔を赤らめる、そして続ける
「あなたを疑うことはありません」
俺はユッタにスキル「多言語完全理解」、姉の本当の気持ちを読み取ったスキルについて話す
そして聖女の手紙から読み取れた本当に伝えたかった内容を話す
男爵家が同じ間違いを犯そうとしている
この愚行を止めたい、当事者を守るものが必要だという
簡素の内容からはこれ以上のことは分からないが切実な思いが伝わってきた
そして俺は姉が自殺したことをユッタに告げる
ユッタは動揺した様子で顔の顔を見てくる
俺はユッタに向き直り彼女の目を見る
「ユッタ、これから話すことは他言無用だ」ユッタは頷く
「姉が王都の子爵令嬢の警護役をしていたいたんだ」
「その子爵令嬢が学園内で犯罪を犯してしまった」
「姉ともう一人の警護役が止める間も無かったという」
「犯罪の内容はわからない」
「だが誰かが責任を取らねばならない重罪だったそうだ」
「・・・・・」
「・・そして姉が選ばれたんだ」
「僕は姉の手紙しか見ていない。だから手紙から読み取れた事しか分からない」
「でも、姉は自分の責任として処罰を受け入れることにした」
ユッタが俺の手を握ってくる。俺は自分の手が震えていたことに気づく
「これは僕のスキルで読み取った内容で真実とは違う」
「だが真実を知っている人間は口を閉ざしてる」
「今回の聖女からの急な帰還要請も関係がある」
「僕には見たことのない弟妹がいるんだ」
「僕のスキルでは男爵家が同じ愚行を繰り返すと読めるんだ」
ユッタは何も言わない。だが人目も憚らず僕を抱きしめた
「ごめん、ユッタ、君の両親に直ぐに会うことは出来ない」
ユッタは僕を更に強く抱きしめると
「弟妹の為に早く戻りましょう」と言ってくれた




