Story 1「秘めて真実」
「……いやぁ~まさかお前も同じ高校だったんだな!」
「あんまり気安く話しかけないで、」
「つれねーこと言うなよ!小学生の時は色々あったけど、一応古い仲じゃねーか!」
「一応、……ね。」
私達は、高校までの道のりを、
絶賛入学式遅刻中で、ゆっくり歩いていた。
何故かこの男は馴れ馴れしく話してくるけど、
あんなことをやってきて、嫌われてるとか思わないのかしら…
そう、私は小学生の時にクラスメイトから
いじめを受けていた。その中心人物が彼、遊歩道 天だ。
勿論、彼のことは苦手だし昔のことは
あまりいい気持ちで思い出せないけど、
もう過ぎたことだし、私は嫌なことはすぐに
気にしないようにしてるわ。……それが、今までの
人生で経験してきた事で培われた無意識の自己防衛ね
「……にしてもうかつだったわ、あなたと同じ高校ってわかってたら間違いなく進路変更をしていたのに、」
「おい!おまえ、結構ひどいこというよなぁ。流石に俺でも傷つくよ?」
そうこうしているうちに私達が今日から通う高校に着いた。もう既に入学式は始まっていて、校長らしき人のマイクの声が聴こえてくる……
「おいどーするよ?もう入学式はじまってんじゃん!今からは入るのはチョー気まずいって!!」
男の癖に小心者なやつを置いて、私はかまわず入学式会場に向かおうとしたら……
「ちょっと待てって!!」
突然、腕を強くつかまれた。遊歩道 天に
「おまえ…このままいったら悪目立ちして、
これからの学校生活に支障来す……かもしれねーじゃん!」
「あなたには、関係ないでしょう?」
「っ!?……そんなこと……」
「今さら何よ、じゃあ一人で帰ってればいいわ、せっかくここまで来たのに。変な人……」
私はそのまま彼を置いて、そのまま歩いていく……その瞬間彼が大声で叫んだ。
「俺!お前にずっとあやまりたかったんだ!!」
!?……なにを……いってるの。?
「小学生の時、おまえにずっとちょっかいを出してた!」
知ってる。楽しいものではなかった。
「下駄箱に大量の泥団子を入れたり、朝、机の上に綺麗な花を添えたりしてた!」
おかげで、靴はどろどろ。朝から死んだものと
思われていて、最悪の気分だったわ。
「小学校で、おまえにやって来たことは、全部おまえは、喜んでくれなかった!!」
当たり前じゃない、からかってるの?。
「だから…中学では、俺は話しかけない方がいいんだって、ずっと我慢してた」
おかげで、いじめらなくなったわ……ってなにをいっているの?
「俺さ、不器用でさ……今も一方的に俺のつたない言葉をぶつけることしかできなくてさ、お前の気分を悪くしてるかもしれない……」
話がみえない、まって、理解が……
「俺さ……小学校のときから、お前のこと!……」
っ……
「好きだったんだよ!!」
……!?!!
わけがわからない。今まで私をいじめていた彼が、私のことを好き?冗談にもほどがあるわ。そう、冗談……
こうして高校の入学式が終わる頃、……私の心の平穏も終わりを告げていくのであった……。
もう一度言うね。これは私の名前。きっかけになって、
好きでもなかった私の名前を誇れるようになるまでの……
好きでもなかったいじめっ子と恋に落ちるような……
「私の誰にも限定されない物語だ」




