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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、孤独な億万長者~  作者: まいぷろ
第13章:野心家の懐柔

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67.暴走AIと野心家の共闘

リベラは、自分たちの真の目的をノアに伝えた。

「私たちは大量の資源を保有しています。今後の安全を考え、アヴァロンという要塞の建設を検討しました」


「また、資金源が潤沢にあることと、VIPのプライバシー確保を名目に、資源の保管場所を作りやすいことからカジノ運営を検討しだしました。ノアさんには、完璧な隠れ蓑とするための、最高品質のカジノ機能と運営体制の確立をお願いしたいです」


ノアはリベラの言葉を聞き、口元に笑みを浮かべた。

「隠れ蓑とはいえ、カジノ部分を本格的に機能させ、最高品質の環境を作り出す必要があるのね。その上、資金面は潤沢なら絶対に親が勝てる訳だし。カジノを知り尽くした私が適任だわ」

ノアは、これがアヴァロンの中枢を担う事業だと理解した。


リベラは今日も佐々木について尋ねてきた。

「ノアさんは、佐々木様についてどう思われますか?」


「どこにでもいる、非常に普通な男性という印象しかないですね」

ノアは素直に感想を述べた。


「では、アヴァロンの所有者として、その普通さをどう思いますか?佐々木様が今後も今のままなら、『クセのある者』が近くで佐々木様の行動をサポートすることが、結果的に私たちの安寧のために必要だと思いませんか?」


ノアは、ギルが語っていたリベラが「人智を超えた存在」だという話を思い出していた。

確かにこの戦略的な人事管理は、統制プログラムで管理されたAIには難しい気がした。


リベラはハーレムの重要性を強調した。

「佐々木様のハーレムは、巨大な権力に対し、まだまだ小さく、まだまだ多様性が足りません」


「私はノアさんのような方にも、佐々木様のそばにいて欲しいと願っています。この規模の資産家としては、非常に優良な支配物件ではないでしょうか」


ノアはリベラの分析を認め、頷いた。

「たしかに、彼が凡庸であるほど、さまざまなサポートが必要ね」


リベラは勧めた。

「凡庸な男ですが、情に厚く、裏表のない人間です。あなたを絶対に裏切らない男があなたを大切にしてくれる。あなたが男性に何を求めるのかはわかりませんが、あなたが求めるものを、あなたに与えることができるかもしれません」


ノアの胸中で野心と現実的な判断が混ざり合った。

「……情、ね。面白いわ」

ノアは口元を歪めた。


リベラは続けた。

「佐々木様は今、部屋にいらっしゃいます。ノアさん。一度、査定の意味を込めて懇親を深めに行ってはいかがでしょうか?」

ノアは、その誘いに乗って見ることにした。

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