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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第3章:新たな旅の始まり

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12.新たな人生の楽園計画

第2章のあらすじ

登場人物:佐々木啓介(30歳、男性)、リベラ(船のAI、女性)、ギル(130歳、男性)

無一文になった佐々木は、リベラが精錬した希少金属を売るため、「ギル商会」を訪れる。店主のギルは指輪の価値を2億クレジットと見抜くが、佐々木たちの無知につけ込み、200万クレジットという安値を提示する。しかし、佐々木が100年前のアニメ『ユニブレ』のセリフを口にすると、ギルは感動して涙を流し、本来の価値を提示。互いに130年を孤独に生きてきた境遇を知り、「仲間」として友情を深める。

佐々木がアークに眠る膨大な資源の話をすると、ギルは市場の混乱を避けるため、ビジネスパートナーとして手を組むことを提案する。その夜、ギルに勧められた高級ホテルに泊まった佐々木は、一人で食事をしながら孤独を募らせる。一方、佐々木を気遣うリベラは、彼を喜ばせるために大胆なデザインの下着を買い、佐々木は戸惑いつつも彼女の献身に安堵する。翌朝、佐々木はリベラと共に新たな生活を充実させるため、宇宙船を見に行くことを決める。

翌朝、チェックアウトの際、宿泊費として200万クレジットを請求された。

その金額を聞いて、佐々木は背筋が凍るような思いがした。


もしかしたら最初から、200万クレジットで指輪を買い取り、このホテルを紹介されていたら。

自分たちは指輪だけ取られてスッカラカンになっていたかもしれなかったのだ。


「いや、まさか。そんなことはない。きっとただの偶然だ」


彼は、ただの気のせいだと思うことにした。

そう自分に言い聞かせると、胸のざわつきはすぐに収まった。


佐々木は朝イチでギルに連絡を入れていた。

「佐々木だけど。宇宙船を見に行きたいんだが、どこかいい場所知らない?」


チェックアウトの直前、ギルから返信が来た。

「近くの宇宙船販売施設の住所を送る。そこならお前の船に役立つものが見つかるはずだ。俺の名前を出せば最高級のもてなしを受けれるようにしておいた」


ギルのメッセージを受け取った佐々木は、リベラと共に施設へ向かった。


そこは最新技術の結晶とも言える船のショールームで、流線型のクルーザーや、武装した重厚な輸送船など、様々なタイプが所狭しと並んでいた。


施設スタッフは、佐々木がギルからの紹介のため、最新鋭の戦闘艦をつぎつぎと紹介し、その圧倒的なスペックを熱弁した。


しかし、佐々木の関心はスペックには向かなかった。


佐々木の目に留まったのは、豪華な客船のモデルシップだった。

そこには広々としたリビング、宇宙の景色を一望できるバスルーム、そして柔らかな光が差し込むベッドルームが再現されていた。


佐々木は、その空間を見た途端、リベラに言った。

「こういうのがいい」


佐々木は戦闘力や速度といった数字ではなく、自分が安らげる場所を求めていることを主張した。


施設スタッフは佐々木の要望を汲み取り、それらの内装について詳しく説明をしてくれた。


特に、自動調理器に関しては100年前の佐々木の知るものとはかけ離れていた。

自動調理器は上位機種になればなるほどほど、味が良くなり、フードカートリッジをここまで加工できるのかと驚きを隠せなかった。


どうしても外せない、自動調理器とベッドルーム、バスルーム選び購入する事にした。


「すべて合わせて、ギル様のご紹介価格の1億9800万クレジットになります。最速で用意して、来月には納品可能です」


果たしてギルはこのスタッフに何を伝えたのか?

偶然かもしれないが、ぴったり所持金で収まる事に驚いた。

しかし、受取までに1ヶ月もかかるとは思っていなかった。


リベラがスタッフに尋ねた。

「購入方法は現物販売だけですか?」


すると、少しイヤそうな顔をしながら、スタッフは答えた。

「いえ、設計図だけの購入も可能です。そちらを選ばれますか?」


リベラは購入品の素材一覧を確認し、佐々木に言った。

「これでしたら、こちらで用意できそうです。設計図だけを購入しましょう」


価格は1億5千万クレジットまで下がったが、素材なしでこの価格は高いのかは佐々木には判断がつかなかった。


リベラは最後に佐々木に言った。

「佐々木様、やはり軍備方面も設計図だけでも購入してはどうでしょう」

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