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新大陸を開拓するため、幼女型モンスターに魂を転送した魔女は、後に邪神と崇められる(自力で幼女になりたかっただけやのに!  作者: 椎名 富比路
第八章 敵は魔物生態系最強 ドラゴン

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第67話 幼女、魔王の知り合いドラゴンを紹介してもらう

「ドラゴンって、どんなヤツなんや?」


「戦ってみますか?」


 いや、「飲み会のメンバー足らんから、暇なやつ連れてきたろか?」みたいなノリで言われても。


「ひとまず、ドラゴンがどういう存在かというのを知ってもらうためにも、腕試ししてもらったほうがいいかなーって」


 懐から、クゥハが便箋を取り出した。机もなしで、指でスラスラと手紙を書く。


「そんな気軽に呼べるもんなんか?」


「腐っても、ワタシは魔王の娘ですからね。ドラゴンのツテくらいは、ありますよ」


 クゥハが、手紙を書き終える。

 

 便箋が、ひとりでに折りたたまれた。シュン、と、空中へ飛んでいく。


「一旦、アジトに戻りましょう」


 大穴エリアの近くに、引き換えした。


「アトキン! 空からドラゴンが!」


 メフティが、アジトから飛び出す。

 

 ふわ~っと、レッドドラゴンがアジトの上を飛び回っているではないか。


「すっげー! 戦ってみたいぞ、アトキン! うひょ~!」


 やっぱり、メフティはすごい。ドワーフともなると、こういうリアクションになるのだな。


「こっちでーす。ドラゴンさん」


 クゥハが、地上からドラゴンに声を掛ける。


 ドラゴンが、スッとこちらに降りてきた。もっとドーン! と来ると思っていたが。


「紹介します。知り合いのドラゴンさんです」


 クイッと、ドラゴンが穴の方へ視線を向けた。


「どないしてん?」

 

「『やけにバカでかい魔力が、穴の方から流れてきているな』って言っています」


 クゥハが、ドラゴンの言葉を翻訳する。

 

 ドラゴン自身も、気になるみたいだ。


「『自分はあの穴に住んでる魔物を退治したらいいのか?』と、聞いてきています」


「ちゃうねん。ウチと模擬戦闘でもどうや? って思ってな」


 翻訳されなくても、ドラゴンが不機嫌なのが伝わってくる。

 

「『大事な用事だと思っていたのに、こんなチビと戦闘しないといかんのか?』と、笑っていますね」

 

 壊したい、その嘲笑。


「そら、そうやろうな」

 

 初見でウチみたいなチビキャラにケンカを売られたら、たいてい舐め腐ってると思われても仕方がない。


「せやけど、ドラゴンともあろうものが、そんなキンタマの小さいモンやとは、ウチは思ってへんけどな」


 ドラゴンの表情に、目に見えて不快感が浮き出てきた。


「こんなチビ相手に、ビビっとるってバレたくないもんなあ!」


 ウチは、さらに煽る。


「『もう、逃げることも許されないぞ』といっています」


「じゃかあしゃい。相手の力量も見極められん時点で、お前は三流なんじゃ」


 ドラゴンが、ノーモーションでブレスを吐き出した。


 ウチは、まともに火炎ブレスを浴びる。


 だが……。


「今、なんかしたか?」


 ウチはピンピンしていた。

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