18話
シド(これはあれだな見た事あるやつだ、完全に霊獣塊だな…)
シド「王女殿下、これは?」
マリア「私もよくわからないけど朱雀って鳥がくれたの」
シド(ああ、賢者様なのね…どうりで3つの魔方陣を同時発動できるのね)
シド「はぐらかしても仕方ないですよね、王女殿下は賢者様になったのですね」
マリア「賢者にはなりたくないの、私がなりたいのは料理人なの」
シド(どっかのどいつと似たようなこと言ってるな…)
マリア「朱雀がこの素材を使えば凄い包丁が出来るって言ってたの!」
シド「はい、そうだと思います王女殿下」
マリア「あなたはこの素材を包丁にできるのかしら?」
シド「王女殿下はその素材を賢者としてではなく料理人として使うということで間違いないでしょうか」
マリア「私は賢者にはなりません!私の夢は一流の料理人になることです!」
シド「もしこの事が国王にしれたら王女殿下でもただではすみませぬぞ?」
マリア「その時はその時です!私の夢は最高の食材を最高の調味料最高の香辛料を使い最高の調理器具で最高の料理を作る事だから!それに朱雀も料理人になれば良いって言ってました」
シド(霊獣はこういうタイプが好きなのかもな…)
シド「わかりました王女殿下、包丁一式をお作りします、ですが問題がございます」
マリア「なんでしょうか?」
シド「霊獣塊は人が持ち運べるような重さではないのです。私などでなんとかなる重量ではないのです」
マリア「たしかにそうですね賢者の私は力はないのですが私の重力操作魔法を使えば問題ないのでは?」
シド「こちらにきてください」
シドは工房の中へマリアとリサを導きました。
リサ「農具・釣り具屋に似つかわしくない炉ですね」
シド「これの出所は探さないでください。それが今回お受けする条件の1つです」
マリア「もう1つは?」
シド「待ってください、炉の中をみてください」
マリア「魔方陣が複数ありますね」
シド「この強い魔方陣で炉を強制的に調整しています、炉のそばで重力操作魔法など使えばどのような弊害が起こるかわかりません」
頭の中で演算を始めるマリア
マリア「メルトダウンの可能性が高いですね」
シド「はい、ですので王女殿下を助手にする事ができません。でも助手は必ず必要なのです。」
リサ「人族が持てる重量ではないとご自身が言ったはずですが」
シド「王都でも王国武具工房クラスで採用されている炉が何故ここにあるかわかりますか?」
リサ「まさか勇者!」
シド「はい、勇者の農具をここで作りました。本人は勇者にはならないと言っていますが」
マリア「そういうことねアームストロングさんが勇者なのね。つまりもう1つの条件はアームストロングさんが勇者だと漏らさない、かしら?」
シド「その通りでございます」
マリア「あの人やっぱりただ者じゃなかったのですね」
シド「王女殿下にお願いがございます」
マリア「なんでしょうか」
シド「賢者であられます王女殿下ですので事が済んださいには私やアムスの記憶を消されることも簡単でしょう。ですがどうかアムスの記憶は消さずに同じ秘密を持つ者として同じ夢を持つ若者として」
話を遮るマリア
マリア「記憶なんか消さない!あなたがこの素材を取り扱える技術がなければその時点であなたの記憶を消して終わりだったのです」
安堵するシド
マリア「シドさん、よろしくお願いします。」
頭を下げるマリアとリサ
シド「王族が平民に頭など下げてはなりません!」
リサ「アームストロング様に許可はいらないのですか?」
シド「あいつなら喜んで手伝いますよ!そういう奴なんです!」
マリア「ではアームストロングさんを交えて今後の事について決めませんか?」
シド「そうですね、あいつを呼んできますね」
マリア「いえ、それには及びません、それに外の従者や護衛に気づかれないほうが良いでしょう」
シド「でもどうやって?」
二人はここで待っていてください
新しい魔方陣とともに消えるマリア
シド(収納の魔方陣はきえてるけど魔方陣3重とか…しかも本人いないのに2つ起動したままだし賢者はやっぱり規格外なんだな)
数秒でアムスをつれてマリアが戻ってきました。
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