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悪役令嬢の妹ですけどなにか?  作者: トマッティ
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担当教師

感想!!!!!ありがとう!!!!ございました!!!!

めちゃくちゃ嬉しいです・・・。

モチベーションに直結します・・・ありがとうございます・・・。

ルイ・ライロンド。つまりはチャラ男と挨拶を交したあと、Aクラスの担任教師がやってきた。


「皆さん、初めまして。

Aクラスの担当となりました、レイラ・カーチェと申します。

教える学科は魔術科です。

魔術に興味のある方は是非とも気軽にお話してくださいね。」


レイラ・カーチェと名乗った女性の先生は、ふわふわとした薄茶色の髪に緑の目をして丸ぶち眼鏡をかけていた。

そしてめちゃくちゃかわいい。

なんていうんだろう・・・ゆるふわ系女子?

めちゃくちゃかわいい。愛嬌がある。


ファルナー学園では6年間ずっと同じ先生がクラスを担当するので、私がAクラスに居続ける限りはずっとレイラ先生が担任という訳だ。

Bクラスに落ちないよう頑張らねば・・・。

テストで悪い点を取るとすぐに落ちてしまうので勉強が大事です。


「精一杯皆様の学園生活をサポートするので皆様も何かあれば躊躇せず、すぐご相談下さいね?」


ふわふわとした実に可愛らしい笑顔でレイラ先生はそう言うと、連絡事項を話し始めた。

この学園生活での規律などもその際に伝えられた。

まぁ、そんなに厳しい規律はなく、最低限の規律でした。

例えば・・・「人に暴力を振るわない」「ファルナー学園の生徒として気品のある振る舞いをする」「ふしだらな行為をしない」などなどだ。



・・・・・・誰も学校でふしだらな行為に及ばないと思うけど・・・規律に入るくらいなんだから卒業生が何かやらかしたのかもしれないな・・・。



♢♢♢


学校での規律のお話の後は学校案内の時間だ。

なんと、中学生徒会のメンバーが案内してくれるらしい。


「(ちょっと楽しみだな・・・)」


なんてことを考えながら前を向くと、目の前にニッコリと笑うアルフレッドが立っていた。





「ッッ!?!?!?!?」





驚いて後ずさると、ドンッと後ろの人にぶつかってしまった。



「すみません。」と即座に謝ってぶつかってしまった人を見るとチャラ男だった。

うわ・・・なんでよりにもよってこいつなん・・・。


「ライネちゃんったら大胆だね〜?かーわいい♪」


そう言ってチャラ男は私の肩と腰に腕を回してきた。キモイ。

反射的にチャラ男の腕を振り払おうとした時、アルフレッドがチャラ男の腕を掴んだ。


「女性の身体にベタベタ触るものじゃないよ。

特に君のような立場の者はね。」


微笑んでそう言った後、シュルリと自然に私からチャラ男の腕を離してくれた。

え・・・なにこいつ・・・こんなイケメンキャラだったっけ・・・??

チャラ男は何やらムッスリしてるが、とりあえず助かった。ありがとう。


「それでは、Aクラスの学校案内は私・・・アルフレッド・ファルンツが務めさせていただきます。何か気になることがあればなんでも気軽に質問してくださいね。」


ニッコリとこれまた微笑めば、Aクラスの女子はうっっっとりとした顔で「はぁ〜♡♡」と黄色い声を上げた。私は見慣れているので真顔で見れる。

アルフレッドも罪な男だな。


♢♢♢


アルフレッドによる学園案内が終わってクラスに戻ると、もう終礼の時間だった。


「起立、礼。・・・さようなら。」


「「「「さようなら〜。」」」」


・・・懐かしいな、この感じ。

中学高校の学生時代を思い出す・・・。

うちの大学ではこういうことはしなかったからなんだかすごく懐かしく感じる。


感慨深く思っていると、チャラ男から「バイバイ、また明日。」と手を振られたので「はい、また明日。」と振り返してやれば彼は嬉しそうに微笑んだ。うわ、イケメン。



チャラ男と別れてから一緒に帰る約束をしているウォールとオーガを探すと、2人はじぃっとこちらを見ていた。


「・・・なによ?」


何か言いたげだったので近付いてそう聞いてやると、2人は揃って溜息をついた。なんだよ。


「ライネ・・・あいつと、もう仲良くなったのか?」


「?あいつって・・・ルイ・ライロンドのこと?

別に仲良くないけど。」


「仲良さそうだったぞ!手なんか振り返してたし!」


「はぁ〜??あれくらい誰だってするでしょ。クラスメイトだしね。」


「学校案内前もなんだか気に入られてるようだったし・・・。」


「あいつは女性だったら誰にでもあの態度をとると思うわよ。」


「いつ仲良くなったんだ?俺がいない間に何が起こったんだ?」


「別に何も起こってないわよ。」


「俺には話せないことなのか?」


「何も起こってないから話すことなんてないわ。」


「・・・・・・信用出来ない・・・。」


「っていうか、なんで私が浮気を疑われてるみたいに尋問されなきゃいけないのよ!!おかしいでしょどう考えても!!

ウォールも何か言ってよ!」


「申し訳ありませんが、これに関しては私も同意見です。」


「この、無自覚タラシ女め!!」


「は、はぁ!?!?誰が無自覚タラシ女よ!!失礼すぎでしょアンタ!」


「・・・もうお前はあいつとあんまり話すな。」


「・・・なんでよ。」


「惚れられるからだ・・・お前が。」


「!?!?どっからその考えが出てきたわけ!?!?私と話したからってあいつが私に惚れるわけないでしょ!?!?アンタ頭沸いてんの!?!?」


「ライネお嬢様は本当に無自覚ですから怖いのです・・・。」


「わかるぞ、ウォール。」


はぁ〜と2人そろってクソデカ溜息をつくウォールとオーガ。

いや、クソデカ溜息をつきたいのはこっちなんですけど。

わけわかんねぇからお前たちの考え。


そっから愚痴愚痴と「お前は自覚が足りない」だの「自分の魅力に気づいてない」だのと馬車に乗るまで言われ続けた私の気持ちを述べよ。





「(・・・めんどい。そして疲れた。なんでこんなことに。)」


「おい、聞いているのか(怒)!?!?」


「なんで怒ってんだよ・・・やべぇよお前・・・。」



思わず遠い目になってしまったのは言うまでもないよね・・・。

あー、明日からの授業が楽しみだな〜・・・ハハッ・・・。



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