強制終了のお知らせ/完
★この回でストーリーは終わりです。長い間ありがとうございました。
★デキる妄執こじらせクズのお守りをするアイネ、百本釘こん棒を振り回すおバカっぽくて可愛い妻を溺愛するフィンでした。
★その後不倫は……してません、たぶん?
どうやら義父はその後、令嬢とよろしくしているらしい。
[フィン→わたし→義父]の一方通行な『三角貿易』が成立した瞬間であった。
しかも!
後妻と離婚して(離婚後の支援はしている)、フィンよりも年下の令嬢と再再再婚し、二人の間に娘が産まれたそうな。
何ということでしょう、フィンに自分の息子よりも年下の妹が。
愛人を持つよりも離婚再婚を選んだ義父。この人なら捨てネコをちゃんと世話してくれそう。フィンは拾って弄ぶだけだもの。一人は犯罪者になってしまったし。
今後フィンが拾ったネコは全員義父に丸投げしよう、そうしよう。
何というマッチポンプ。
バンザイ、利害の一致。
そしてフィンとわたしに義父を加えた、仁義なき攻防戦がはじまるのであった。
「息子も二歳になることだし、そろそろ王宮主催の勲章叙任式典に夫婦で参加しよう」
「えっ、わたしも式典に?」
何と!
そんな重くて華々しい場所にわたしが出席するの!?
マナーはどうするの!?
「これからは様々な儀礼にも慣れてもらわないと。お願いいたします、愛する奥様」
「あ、愛する……」
「何度でも言うよ、僕の愛する奥様」
「し、仕方ないわね、式典に出席するわ!」
『引きこもり妻』強制終了のお知らせ――。
※
「「「ライリー様ぁ!」」」
「ごきげんよう、ご令嬢方」
クッ、社交場に出ると相変わらず愛人志願者が押し寄せてくるよ。
「まずは侍従長様にご挨拶しましょう、フィン」
「あ、あぁ、そうだな。では楽しいひと時を、ご令嬢方」
わたしはフィンの腕をグイッと引っ張ってその場を逃れた。
「嫉妬はいけないな、奥様。ぼくは社交界の噂を集めているだけなのだから」
「だからと言って!」
「ぼくが愛する女性はアイネだけだよ」
そう言ってフィンはわたしの頬にキスした。
むむぅ……次から次へと歯の浮くようなセリフばかり。
こうなったら『悪妻』から『鬼嫁』にチェンジだわ!
マケナニーだけに、負けないわよ!
負け、ない、にー!
そして今、ライリー家タウンハウスでは本物の捨てネコを飼っている。
「ミャ~」
伯爵家の若奥様は命令した。
「そこのアナタ、フィンの愛人になりなさい!」
「ミャ~」
《完》
☆ ☆ ☆
※これまで辛抱強く読んでいただいた読者の皆さま、ダジャレ落ち大変失礼いたしました。この場をもって深々と謝罪いたします m(_ _;)m
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【後日談】
・フィンの愛人(複数、キスしただけのセリア・アハーン含む)殺人未遂事件
・フィンの隠し子(複数、キスしただけのセリア・アハーンは含まない)事件
・アイネのピアノリサイタル誘拐事件(支援するピアニストと食事へ行っただけ)
・アイネのミュージシャン逃避行事件(支援するピアニストの演奏旅行に付いて行っただけ)
意外と嫉妬深かったフィンが演奏旅行中のアイネをさらい、ライリー屋敷にお持ち帰りして監禁したり。
※ライリー伯爵家の若夫婦は社交界の話題を提供し続けるのであった。
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▶毎度バカバカしい文章にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m。☆☆☆☆☆をポチッとして★★★★★にして頂けると嬉しいです。
▶仕事も社交もソツなくこなす愛妻家のフィン・ライリー(デキる妄執拗らせクズ、新たな理想郷を築くかもしれない疑惑あり)は、今後も社交界に君臨(話題提供)する予定です。
▶フィン・ライリーはあくまでも作者の妄想から飛び出した人物です。元になったのは某スナイパーと某泥棒(犯行予告をする元祖の方、関わった女性は不幸になりがち)です。哀れな女性を見つけると、どうしても見過ごせなくなるのです(貴族限定)。
▶百本釘バットは○トンハンマーに相当します。釘の本数に比例してバットは壊れやすくなりますので、バランスが大事です。
▶参考にした時代背景は19世紀中頃です。読者様方の想像する世界と少し違うかもしれません。異世界ながらそれなりの時代背景を念頭に入れました。刑務所などを参考にしています。
▶令嬢視点のサイドストーリーがあると面白いかなと思います。
【没落した貴族令嬢が麗しの伯爵家ご子息様(三十一歳、笑)に優しく助けられて保護され、いずれ鬼嫁と離婚したご子息様と結婚できると思ったのに鬼嫁に追放させられた結果、その父とラブラブになって子供も授かりハッピーエンド。ただし麗しのご子息様は全然後悔しないので、ざまぁできない令嬢はいっそのことアレをブッコロ……おっと誰か来たようだ】




