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Prologue
はじめまして、作者の時雨と申します。
この度は「Crime Leader」に興味を持って頂き、ありがとうございます。
この小説には "暴力表現" "残虐表現" "流血表現”等が扱われる場合がございますのでご注意下さい。
そう昔のことではない。たった二十年足らず前の話。
「魔法」という名の力の元に世界が統一されてから、数十年を数えようとしていた。
その力を与えられた、神に選ばれた血族。あまりにも唐突に現れた彼らの魔法は揺るぎなく、かつ力強い。
その力に、誰もが崇めた。
彼らを拝み、奉り、祈った。まさに救世主であると、信じて疑わなかった。
民に押し上げられた彼らは、確信を持って宣言した。
「争いも、渇きも飢餓ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」と。
しかし、彼らは神ではなかった。
強欲を示し、恐れ、出し惜しむ。
知識を持たない統治はやがて、混乱を招く。隙だらけのそれは、人々の立場を真っ二つに裂いた。
片やこの世は安泰と、穏やかに日々を過ごす。
片や居場所を追われ、その日の糧にすら思い悩む日々。
そうして蔑まれた人々は、反乱の声を上げる。
それすら魔法で捻じ伏せて、彼らはこの世の頂点であり続けた。
始まりは終わり、終わりが始まった。




