フタサンノハナシ リアクション・ノーリアクション
「ほ、本当だ。」
唯華の勢いに若干押されながらも答える。
「で、いいのか?って聞くまでもないか。」
「うん、むしろ大歓迎だよ」
「でもこっちの世界じゃ、そこらへんにモンスターが湧いてるんだぜ?」
「モンスター?そんなのこっちじゃ普通だし平気だよ。それに私たち結構強いし順調にレベルを上げていけばたいていの事は大丈夫だよ。」
たいていの事は大丈夫か。すごい自信だな…。それに、考えてみれば、こっちじゃ冒険者ギルドもあるんだしこういうことは結構普通なんだろう。
「それに」
ん、まだあるのか?
「私は竜司の奴隷なんだから、竜司に命令されたら何でもやるんだよ?」
やめてくれ!頬を染めながらそんな事を言うのは!その考え方も、俺の精神も色々とヤバいから!
「その考え方はやめよう。な?」
「むぅ。」
なんか唯華はふてくれされてしまったようだ。
とりあえず、唯華が俺の奴隷であり続けるのはいろいろ危険だ。旅先でも獣人にいちゃもん付けられるかもしれないし。なによりこんなことを言われ続けたら俺の精神が耐えられない。はぁ、どこかに奴隷商人でもくたばっていないかな。
「あ、そうだ。」
唯華が復活した。
「今度は私の話をしようよ。さっきのあんまりよ。今度は竜司を驚かしてやるんだから!」
え、めんどくさい。明日でいいじゃん。でも断ったら後がめんどいだろうな。というかさっき十分驚いたんじゃないか?
「じゃあ、話すわよ。」
勝手に始めてるよ。あ、どうリアクション返そうかな。
「なんと私はこっちの世界で生まれた。つまり転生してきたのよ!」
「ふーん」
……
「……」
「……」
唯華は黙って布団をかぶってしまった。起きる気配はない。
今夜は晩飯抜きか。俺も寝るか…床で。




