第205話 キャナルシティダンジョンダンジョンの最下層に到達!
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第30階層に到達した。見つかったばかりのダンジョンの平均を紐解けばこの第30階層というのが最深部であることが多い。
蟻モンスターだけだけど種類は多いよ。戦士と僧侶と魔法使いの三タイプに分けられるんだけどね。まぁ、魔法使いは初級の土魔法しか使ってこないし、僧侶も初級の回復しか使ってこないけどね。ただ、戦士は種類が多い。まぁ、武器ごとに名前が付いているからね。
一番数が多いのはパイクアントマン。短い槍を持ったアントマンだ。
通路で複数で出会うとちょっとヤバい。
ちょっとヤバい程度で済むのはユウイチローがさっさと始末するからだけど・・・
「行きますか・・・」
ひときわ豪華な扉をゆっくりと開く。
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
大量の液体が飛んでくる。
「ふーにゃ」
チビが叫ぶと同時に土の壁がせり上がってくる。
物理障壁魔法のストーンウォールだ。
「蟻酸?」
アントが8匹いる!
「龍神丸。ブレス!」
ふふふ蟻だから数で押して来ることは想定済なのだよ!
「あぎぁ!」
龍神丸の口から紫色のガスが吹き出す。
「がっ」
すべてのアントがひっくり返りピクピクと足を痙攣させ、やがて黒い塵と魔石になる。
「毒のブレス。えげつなー」
ユウイチローが肩を竦める。うん。えげつないね。
同士討ちありだったら間違いなくこちらにも被害が出でる。
どういう仕組みか知らないけど、ダンジョンでは同士討ちは起きないんだけどね。
「次、来るよ!」
間髪入れず第2陣が襲来する。今度もアントが8匹!
「チェインライトニング!」
ペンタントちゃんが雷属性の広囲魔法を発動させる。
バリバリ!
雷光が走りアントたちを焼く。
「うりゃ!」
ユウイチローの跳び蹴りが、最後のアントの腹に直撃する。
「お?アントの外殻か」
ユウイチローは足元のドロップ品を拾う。
「ギィ!」
次に現れたのはロングソードアントマンが2体。なるほど、蟻の巣ダンジョンの最終ボスフロアはこんな感じでの連戦か!
「ぎゃお!」
龍神丸が突進する。
ズガン!
ロングソードアントマンがロングソードでその突進を受け止める。
ぶしゅ!
龍神丸の身体から血飛沫が飛ぶ。
じゅわ!
龍神丸の血がロングソードアントマンにかかると同時にロングソードアントマンの皮膚が炎症を起こす。
「龍神丸は血も凶器かよ」
ユウイチローが顔をしかめる。
「がふ!」
龍神丸がロングソードアントマンの喉元に噛みつくと、ポ~ンとロングソードアントマンの首が飛ぶ。これはアント共通の弱点だね。
「ギィ!」
慌てて隣りのロングソードアントマンがロングソードを振り、鈍い音とともにロングソードが弾かれる。
龍神丸の頭蓋骨がロングソードを弾いたのである。
ぶん
龍神丸の尻尾がロングソードアントマンの胸を薙ぐ。
「にゃ!」
チビの剣がロングソードアントマンのへしゃげた胸に突き刺さる。
「ギヤッ!」
ロングソードアントマンが黒い塵となり魔石と外殻を落とす。
「おらっ!」
ユウイチローが残ったロングソードアントマンの頭を殴る。
「ギィ!」
ロングソードアントマンの頭がポロッと取れて黒い塵になる。
「楽勝!」
ユウイチローは笑う。
ザッザッザッザッ
重い足音が響く。
「ナイトアントマン!」
ペンタントちゃんが次なる敵の襲来を告げる。
「お?流石に対策してるか!」
ユウイチローが指摘するように、ネックガードを装備したプレートメイルという重装備に身を固めたアントマンが2体現れる。手にはトゲトゲの鉄球を鎖に繋いだモーニングスターと呼ばれる打撃武器がある。
「グッ!」
ブンブンと鉄球を振り回し、ナイトアントマンが突っ込んで来る。
ガシッ
鉄球がユウイチローの胸に飛び込む。
「お?」
ユウイチローは両手で鉄球を掴む。
「流石ユウイチロー。なんともないぜ!」
ふん。ユウイチローは、掴んだモーニングスターを引き寄せる。たたらを踏むナイトアントマン。
「せい!」
ユウイチローの足がナイトアントマンの顔面にヒットする。ネックガードで急所を隠していてもこうなっては意味はない。
「ウギィ!」
頭がぐるりと回って黒い塵と魔石。あとモーニングスターが落ちる。
「お?武器がドロップするなんて珍しいな」
ユウイチローはモーニングスターを拾い、ぶんと横のナイトアントマンをぶん殴る。
「ギィ!」
ナイトアントマンは辛うじて腕で受け止める。
「ライトニング!」
ペンタントちゃんがビシッと指差す。
「ガァ!」
雷の直撃を受けたナイトアントマンが仰け反る。
「しゃ!」
龍神丸の尻尾が、ナイトアントマンを直撃する。
ナイトアントマンは黒い塵に帰る。
「次は!?」
多分次で最後の・・・はず。
ズズス・・・
奥からアントマンより数倍大きな腹の大きなアントマンが現れた。




