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黒猫エドワード。聖典を獲得し、なぜか練馬区中村橋でまったりする。

あらすじ

『ヴァーチャル・ダイブ』運営本部より、アカウント復旧の知らせが届いた。

同時に『今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日』という書籍の紹介も書いてある。

原作はフランスの『Journal intime d'un chat acara^atre』(「気難しい猫の日記」訳)

フレデリック・プイエ(Frédéric Pouhier)、シュジー・ジュファ(Susie Jouffa)の作品である。

パリに暮らすひねくれ者の黒猫エドガーの視点から描かれた、

ユーモアと人間観察にあふれる日記風の物語であった。


夜の静寂が支配する北海道ニセコの森林地帯。その地下深くで、スーパーコンピュータ『樹林』は青白い冷光を放ちながら、毎秒膨大なデータを処理していた。流星群の微弱な電磁波信号を受信し、人間の脳波と完璧に同調させる『Super・Sleep・Studying・Systems』——通称『S4』。睡眠中に日中の数百倍に及ぶ学習効果を生み出し、一晩で円周率一万桁を完璧に脳へ刻み込むことも可能とされるその技術は、一人の天才によって新たな次元へと解き放たれていた。


チェ・ウニョン、二十六歳。若き美人脳科学者として時代の寵児となった彼女は、過酷な教育システムとして開発されたS4を、人類史上最大の娯楽——フル体験型VRゲーム『ヴァーチャル・ダイブ』へと転用したのだ。


利用者はただ、最新型VRヘッドギア『フルダイブ・バルブ』を頭に装着して眠りにつくだけでいい。契約者が十万人の大台を突破したことで追加CPUが並列接続され、『樹林』の処理能力は従来の1.7倍にまで跳ね上がっていた。睡眠という無防備な領域で展開される広大な仮想世界は、現代人にとって理想の逃避行先となっていたのである。


だが、その十万人のプレイヤーデータを監視する運営本部の特等席で、チェ・ウニョンはある一つの異常値に目を奪われていた。


「また彼ね……中澤聡太君」


モニターに映し出された少年の脳波データは、S4が提供する効率的な情報処理や超人的な学習能力の獲得を完全に拒絶していた。通常のプレイヤーが睡眠学習機能を介して自己強化やゲーム内の効率的攻略を図る中、彼はあえてすべての学習シグナルをキャンセルし、脳の大部分を「ただ無為に過ごすため」だけに使用している。


「効率性ゼロ、生産性ゼロ。脳のポテンシャルを極限まで引き出せる環境で、彼は……猫になり切るためだけにリソースを消費している」


ウニョンは細い指で顎を支え、フッと妖艶な笑みを浮かべた。 『極めて特異な思考を持っている少年』 それが、運営本部が彼につけた密かな評価だった。常人なら過剰な情報負荷でパニックを起こすか、あるいは効率に溺れて精神を損なう中、彼は異様なまでの自我の柔軟さで『樹林』の広大なネットワークを軽やかに受け流しているのだ。


彼女はオペレーション画面を開き、彼のアカウント宛てにメッセージをひとくち添えて送信した。長らく休眠状態にあった彼のアカウント復活手続きの完了通知とともに。


『今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日』


それが、ウニョンから聡太へ贈られた、遊び心とわずかな実験意図を含んだ小さな道標だった。


高校生の中澤聡太が目を覚ましたのは、午後の柔らかい光が差し込む自分の部屋だった。頭から『フルダイブ・バルブ』を外し、長髪を掻き揚げる。


「よし……戻ってきた」


スマートフォンの画面を確認すると、運営本部からのアカウント復旧通知が届いていた。何度も本部に掛け合い、粘り勝ちで取り戻した彼だけの居場所。


「黒猫のエドワード、復活だ」


聡太の夢はシンプルだった。黒猫になり、『ヴァーチャル・ダイブ』の世界で猫のようにゆるく、気ままに生きて遊ぶこと。彼が扮する黒猫の名は「エドワード」。歴史上の豪傑「エドワード黒太子」から安易にパクった名前だが、設定だけは無駄に壮大で「亡国の王太子」ということになっている。もっとも、そんな大層な設定は、日々のんびりと日向ぼっこをするためのフレーバーに過ぎない。


運営からのメッセージを目にした聡太は、首をかしげた。 「……なんだこれ? 『今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日』?」


気になった聡太はすぐに制服に着替え、最寄りの大型書店へと向かった。書架を巡り、検索機を叩いて見つけ出したその一冊は、外国の絵本のような、けれどどこか哲学的な佇まいを見せる文庫本だった。


自室に戻り、ベッドの上でページをめくる。そこに描かれていたのは、パリの街角で人間たちの狂騒をどこか冷めた、しかし温かい目で見つめながら、ただ自由に、ただ猫として存在する黒猫エドガーの日常だった。


「これだ……!」


聡太の心に雷が落ちた。これまで自分は『ヴァーチャル・ダイブ』の中で、どこか「人間としての欲求」を引きずっていたのではないか。もっと身軽に、もっと気高く、ただそこに存在するだけの猫になるべきだったのだ。


聡太はこの本を自らの「聖典」と定めた。反省の念が胸を満たす。これまでの愚行を捨て、真の猫ライフを全うしよう。聖典を抱きしめた聡太は、再び『フルダイブ・バルブ』を装着し、ゆっくりと瞼を閉じた。


呼吸が深くなり、意識が浮遊する。『S4』のシステムが作動し、脳波が『樹林』と同期していく。


「ダイブ——」


視界が開けると、そこは緑豊かな神社の境内だった。


東京都練馬区中村橋——『ヴァーチャル・ダイブ』内に再現された、極めて精度度の高い実在の街並みの一角にある御嶽神社みたけじんじゃである。大都会の喧騒から一段切り離されたようなこの場所は、木々の葉が風にそよぎ、鳥のさえずりが心地よく響いていた。


聡太は自分の手元を見た。いや、手ではない。艶やかな漆黒の毛並みに覆われた、しなやかな四本の脚だ。後ろには、機嫌の良さを示すようにゆらゆらと揺れる一本の黒い尾。


「ふにゃあ……」


声を出してみると、自分の口から漏れたのは完璧な猫の鳴き声だった。黒猫エドワードの復活である。亡国の王太子という重々しい肩書を背負った(という設定の)、孤高の黒猫。


エドワードは聖典『黒猫エドガーの400日』の教えを胸に刻んでいた。 ——猫は焦らない。猫は求めない。ただ、風の流れと日の光と同化するのだ。


エドワードは境内の参道から少し外れた、日当たりの良い拝殿脇の木製ベンチへと跳び上がった。木肌の温もりが、足裏の肉球を通して伝わってくる。『樹林』の処理能力向上により、触覚のリアルさは以前の比ではない。まるで本物の猫として生きているかのような錯覚に陥る。


「フシュー……」


小さな息を吐き出し、エドワードは前脚を折りたたんで「香箱座り」の体勢をとった。目を細め、境内の木漏れ日を浴びる。


これだ。これこそが至高の猫生。


人間社会のテスト勉強も、人間関係の煩わしさも、ここには存在しない。自分は今、ただの黒猫であり、同時に滅びた王国の気高き王太子なのだ。風が耳の毛をなでていく感覚を味わいながら、エドワードは静かにまったりとした時間の深みへと沈んでいった。


十万人ものプレイヤーが剣を振るい、魔法を唱え、広大な仮想世界でランクを競い合っている中で、この中村橋の御嶽神社のベンチだけは、世界の法則から切り離されたかのような完璧な平穏が保たれていた。


……はずだった。


ガサリ、と草むらが揺れた。


エドワードは薄目を開けた。せっかくの瞑想(という名のお昼寝)を邪魔されたことに、わずかな不快感を覚えながら耳をぴくつかせる。


社叢の陰からぬっと姿を現したのは、片耳がちぎれた巨大なキジトラ猫だった。NPCノンプレイヤーキャラクターとしてこの地域に配置されている野良猫の「トラ吉」だ。『樹林』の性能向上に伴い、NPCのAIも高度化されており、彼らはより本物の動物に近い感情と生態行動を示すようになっている。


トラ吉は黄色い瞳をギラつかせ、ベンチの上のエドワードを凝視した。


「……ナゴ」


低い声で短く鳴くトラ吉。しかし、エドワードの耳には、それが明確な意思を持った言葉として……いや、猫としての直感的理解として届いていた。


(おい新入り、見かけない面だな。ここは俺たちのシマだぞ)


エドワードは慌てず、騒がず、静かに身を起こした。聖典の教えが頭をよぎる。猫たるもの、取り乱してはならない。どんな時も優雅に、気高さを保つのだ。


エドワードはゆっくりと首を傾げ、トラ吉を見下ろした。


「ニャーン(我はエドワード。かつて栄華を極めた王国の王太子にして、今はただ風を愛でる者……)」


もちろん、実際の音としては「ニャーン」と優雅に響いただけである。しかし、エドワードが放つ『極めて特異な思考』——すなわち、VR世界において人間としての雑念を完全に捨て去り、純度百パーセントの「猫の精神」になりきっている異様なオーラが、AIの演算領域を狂わせた。


トラ吉が「ウニャ!?」と驚いたように後退した。


その時、鳥居の方からぞろぞろと新たな影が現れた。 白黒のブチ猫、毛並みの美しい三毛猫、細身のロシアンブルー風の猫、果ては尻尾の短いボブテイルまで。中村橋周辺を縄張りとする地元の猫たちが、吸い寄せられるように御嶽神社の境内に集まってき始めていたのだ。


「ニャー」「ミャー」「ウニャー」


境内はあっという間に数十匹の猫たちで埋め尽くされた。彼らは皆、ベンチの上に降臨した黒猫エドワードを取り囲み、物珍しそうに、そしてどこか畏怖の念を込めて見上げている。


(な、なんだこの黒猫は……?) (ものすごい気配だ……タダ者じゃないぞ) (まさか、伝説の……?)


猫たちの間で、無言のコミュニケーション(AIのデータ伝播)が高速で行われていく。


エドワードとしては、ただ静かにまったり過ごしたいだけだった。反省したのだ。以前のように無駄に動き回り、トラブルに巻き込まれるような愚は冒さないと心に決めたのだ。


「ニャ(みんな、落ち着いて座るのだ)」


エドワードが前脚を静かに一歩踏み出し、低く落ち着いた声で鳴いた。


しかし、これが裏目に出た。


エドワードの『S4』を介した異常な脳波と、『樹林』の並列演算処理が妙な化学反応を起こしたのだ。エドワードの「静かにしてほしい」という強烈な意念が、周囲の猫NPCたちの行動アルゴリズムに過剰な優先度で介入してしまったのである。


「フシャーッ!」


突然、興奮した一匹の茶トラが叫び声を上げ、拝殿の賽銭箱の上へと跳び上がった。


それをシグナルとして、境内の猫たちが一斉に騒ぎ出した。エドワードの発した「王太子(設定)」としての気高くも異質なオーラを、猫たちは「新たなボス猫の降臨」あるいは「縄張りの危機」と誤認したのだ。


「にゃーん!」「ウニャーッ!」「ゴロゴロゴロ!」


猫たちが入り乱れ、境内で大運動会が始まってしまった。 手水舎の縁を猛スピードで走り抜ける三毛猫。鈴の緒に飛びつき、ブランコのように揺れてガラガラと音を立てる黒白猫。境内を円を描くように走り回る子猫たちの群れ。


「ニャ、ニャー!?(ちょっと待って、なんでそうなるの!?)」


エドワードは目を見開いた。静かに過ごすはずだった。聖典『黒猫エドガーの400日』のように、悟りを開いた猫のようにスマートに過ごすはずだったのだ。


それなのに、目の前では中村橋の猫たちが大興奮で狂喜乱舞している。


「フシューッ!」 トラ吉がエドワードのいるベンチに跳び乗り、仁王立ちになった。そして、エドワードに向かって深々と頭を下げたのだ。それに呼応するように、境内にいた三十匹以上の猫が一斉に動きを止め、エドワードに向かって「頭を低くする姿勢」をとった。


静寂が戻った境内。しかし、それはまったりとした静けさではなく、怪しげな宗教儀式のような重苦しい静けさだった。


(頭目! 俺たちを導いてくれ!) (偉大なる黒猫様!)


猫たちの目が一斉に輝いている。


ベンチの上で、黒猫エドワード(中澤聡太)は冷や汗を流した(猫なので汗は出ないが、気持としてはダラダラだった)。


「ニャ、ニャー……(ち、違うんだ……僕はただ、日向ぼっこがしたいだけで……)」


だが、その困惑した鳴き声すらも、猫たちには「深遠なる王の言葉」として受け取られているようだった。


その時、境内の上空に一羽の大きなカラスが舞い降りてきた。カラスは境内の木に止まり、あざ笑うかのように「カー、カー」と鳴いた。猫たちの間に緊張が走る。トラ吉が唸り声を上げた。


エドワードは諦めたように溜め息をついた。 (……やれやれ。パリのエドガーなら、こういう時どうする?)


聖典の一節を思い出す。 ——『逃げることは恥ではない。しなやかにかわすことこそが、猫の真骨頂である』


「ニャー!(撤退!)」


エドワードは一鳴きすると、ベンチから軽やかに跳躍し、御嶽神社の高い塀の上へと一足跳びに駆け上がった。


「ニャーッ!」 「ウニャーッ!」


それを見た猫たちの群れが、一斉に歓声を上げるかのように鳴き叫び、エドワードの後を追って神社を飛び出していった。中村橋の静かな住宅街の路地に、数十匹の猫の群れと、その先頭を疾走する一匹の黒猫の姿があった。


夕暮れ時の仮想練馬区。住宅街の塀の上を、黒猫エドワードは風を切って走る。後ろからは大群の猫たち。


「ふにゃああああん!(静かにまったり過ごすはずだったのにー!)」


聡太の悲鳴のような鳴き声が、茜色の空に響き渡った。


北海道ニセコ、『樹林』の統制ルーム。


メインモニターには、中村橋の路地を猫の大群を従えて爆走する黒猫エドワードの姿が映し出されていた。


オペレーターたちが驚愕の声を上げる。 「所長! 中村橋エリアの動物NPCのアルゴリズムに局所的なバイアスが発生しています! 原因は……アカウント名『エドワード』、中澤聡太の脳波データです!」 「彼の思考伝播率が通常のプレイヤーの300%を超えています! 睡眠学習システム『S4』の演算処理を、猫の意思疎通にフルダイブさせています!」


チェ・ウニョンは、温かいコーヒーの入ったマグカップを手に、満足そうに画面を見つめていた。


「素晴らしいわ……」


彼女は赤い唇をかすかに歪め、愉悦に満ちた笑みを浮かべた。


「十万人のユーザーが強さや知識を求めてこのシステムを利用する中で、彼だけが『樹林』の並列処理能力を無駄遣いして、完璧な猫になりきっている。彼の脳波は、もはや人工知能と自然界の境目を曖昧にするほど純粋なのよ」


ウニョンは画面の中の黒猫——かつて亡国の王太子と呼ばれ、今は中村橋の猫たちの「裏の首領」に祭り上げられてしまった少年を愛おしそうに見つめた。


「がんばりなさい、黒猫エドワード。あなたの『まったりとした日常』は、まだまだ遠そうだけどね」


画面の中では、夕日を浴びながら塀の端まで追い詰められたエドワードが、猫たちに囲まれながら途方に暮れたように丸くなっていた。


記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、


もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。


こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※短編『S4(エス・フォー)』Scientific Fantasy

※短編ユリン S4 Scientific Fantasy2

先行した2つの作品を読んでいただけますと、

わかりやすい内容になっています。

参考までに気が向いたらご覧ください。


登場人物


〇チェ・ウニョン

天才脳科学者、元高校教師

韓国脳科学会に「性善説でもなく性悪説でもない

『無による無』の論文を出して提唱したが、

女性である事とまだ若い事が遠因となって、

『無による無』は

『成り行き任せの論ずるに値しない学説』として

笑われ、学会を追放されてしまった。

世の中にあがらう事を諦め、

生活の為にソウルの高校にて教師をしていた。

大変な美人だが、脳科学者だけに脳に正直で、

普通の女性よりもほんの少し下品で、

ほんの少しビッチな発言もある。

大韓民国の『国民総教化計画』を阻止すべく、

『水霊』の破壊と『儒林』の消滅をやってのけた。



◯佐藤志乃

株式会社Juringエンター会長。

韓国の大女優ソン・インナ。

父親は韓国一の財閥を救った伝説の投資家。

Meteor shower signal reception。

流星群受信メテオラシャワーに投資して成功した。

スーパーコンピュータ『樹林』の建造と

フルVRゲームサービス『ヴァーチャル・ダイブ』の

運営の為にチェ・ウニョンをヘッドハンティングした。

息子は作家のユン・シウ。

息子の嫁はカン・サラン(ソン・カナン)

孫はユン・ソア



〇キム・ソヒョン

アトリエ・ノア会長室室長。

会長佐藤氏志乃の最側近(雑用係とも)

FGS(藤咲化粧品)korea第二営業企画部部長。

総合映像制作会社S.S.I社長ユン・ヒョヌの元恋人。

作家ユン・シウの元恋人。

他者肯定も少なく、

自己肯定も少ないので何かと苦労しがちな女性。

それはチェ・ウニョンの理論『無による無』と通じる素養をもっている。

元恋人のユン・シウは作家なだけに空即是色

(0から創作する )または(何気ない日常がドラマだ)と考える人間なので、

分かり合えるはずがなかったのかも知れない。


◯ユン・ソア

4歳。女の子。

韓国の売れっ子。子役俳優ソン・シア。

佐藤志乃の孫。

美男美女の両親から生まれた超絶美少女。

世界一、高慢で糞生意気な娘。

豪華客船をねだり、飛行機の方が安い理由から専用ジャンボジェット機を買ってもらった事がある(一度乗せて満足した所を見計らってすぐに売却された)



◯カン・サラン

25歳

女優ソン・カナン。作家ユン・シウの妻。

ユン・ソアの母。佐藤志乃の息子嫁。

夫ユン・シウが思う世界一の美人。

チェ・ウニョンに協力して、韓国の全能化計画『儒林ユリン』の消滅を手伝った。

その時は、偽名を使っており、チェ・ウニョンはサランを『城北洞の女』とだけ、認識していた。

そんな理由からチェ・ウニョンはサランとの再会に驚き、サランの素性を知る事となる。

藤咲化粧品(F.G.S)の『ファイン・グロス・ファイネスト』の5年ほど専属モデルであり、『Cosme De Saran』のモデル兼プロデューサーなので日本国内でも、女性ならかなりの認知度がある。

得意技は10代の時に貧乏してバイトに明け暮れた為、包丁使いが超人であり、包丁を2丁使ってみじん切りをする時はチャド・スミスになる。サラン本人はレッドホットチリペッパーズもチャド・スミスも知らないが父の影響で数千回聴かされていた、キャントストップのリズムでみじん切りする。

機嫌が良いと所構わずミュージカルスターのように、歌いながらターンしたり、ステップ踏んだりする。Juringエンター研究所の社員食堂を占拠して、

包丁捌きを披露したり、メニューにオリジナル特製カレーライス。特製和風手ごねハンバーグ。冷やし山菜とろろ蕎麦。を強引に追加する。




参考


※S4(エスフォー)

韓国で開発された超睡眠時学習システム

『Super・Sleep・Studying・Systems』

大韓構想にて国民総教化計画の一環で

表向きは若年世代の教育強化を目指した。


水霊スリョン

韓国で大韓構想を元に開発されたスーパーコンピュータ。

『Super・Sleep・Studying・Systems』の頭脳。


※大韓構想

朝鮮半島の統一を果たした大韓民国が掲げた構想。

「世界で最も優秀で、最も繁栄した国家の構築」


儒林ユリン

水霊スリョンの真の最終目標『全脳化計画』。

世界中のPC・タブレット・スマホを『CPUニューロン』として、

水霊を実体無くして最強であるものとする計画。

シナプスとして

流星群受信メテオラシャワーが用いられた。


樹林ジュリン

北海道ニセコにて佐藤志乃率いる

Juringエンタが開発したスーパーコンピュータ。

日本メーカーのゲーム機(一応、最高グレード)1万5千台を接続して、

30億円投資して完成させた。

ちなみに名前の由来は、数十年前に佐藤志乃が在籍した、

東京シルフィード歌劇団在籍時の舞台名

天翔樹林あまかけじゅりん』が元になっている。

(社名のJuringエンターテイメントも同様)

儒林ユリンと似ているがまったく関係ないネーミングであった。

表向きは『つぎはぎのポンコツ』とされているが、

実際は日本のフラッグシップ富岳と同等以上の性能を発揮し、

消費電力も3分の1となっており、

投下した資本からするとかなりコスパの良い設備である。

国内で騒がれない為に『山奥のポンコツ』と広めている。

冷却に降雪した雪を使用しており、融けてろ過した水は海外に売却してコストダウンしている。

後日、魔改造が施されスペックが向上した。

エラーはほとんどなくなった。



流星群受信メテオラシャワー

Meteor shower signal reception。

米国の富豪が打ち上げた精密な衛星通信網は、

自動帰還するロケットを用い、小型通信衛星を打ち上げるビジネスであったが、

日本のベンチャーがもっと安価に完全使い捨ての格安ロケットにて、

野球の球ほどの通信端末をドラム缶いっぱいに持っていき、

衛星軌道上でぶちまける事によって追い抜いた。

死角無しの衛星通信網である。

無計画に端末をぶちまく為、高頻度で大気圏に落下し、

流れ星が大量にみられる理由から、流星群受信と言われるようになった。

極めて大雑把で安価なベンチャービジネスで構築した、

地球全土を覆う死角なき通信ネットワークのその通信端末は、

現代のスマホが充電スタンドで置くだけで充電できるのと同じ仕組みで、

宇宙に漂う電磁波を表面で吸収し、半永久的に駆動する。



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