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異世界の魔法使いは特殊警察官になりました。  作者: 友人A
5章・夜の蝶は舞い散る
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78日目・地獄で生きる

「はぁはぁ…」


梶原はそんな綺麗事をアーサーにぶつけているだけだったが、まるで言ってやったぞ、というような自信ありげな顔をしていた。


刑事となった梶原もそうだが、綺麗事ばかりを求めていくのは間違っている、だがアーサーのような道に進むことはもっと間違っている。


これはアーサーと梶原、それぞれの中にある正義の戦いだったのだ。


「あ、あの梶原さん…」

「どうしたんだ?エリス」


そんな様子であった梶原にエリスが恐る恐る声をかけてみるが、予想とは反して以外にも穏やかな表情でこちらを向いてきた。


「アーサーはこれでやめてくれるでしょうか…」

「…それは俺にもわからないな、ただ」

「あぁやめるよ」


小さな声で話し合っている梶原とエリスの会話によろけながらも立つアーサーが割って入ってきた。


「随分と潔いな、」


梶原とてあんな綺麗事でアーサーが止まるとは思っていなかった。


「もう何十も命を奪ってきたけどな、俺と同じ奴を増やす訳にはいかねぇんだわ」


これまでの自分に心底呆れたのか、それとも梶原たちの説得を諦めたのか、ため息をつきながらもニコりと笑って言った。


これからの誰かのために自ら行動をする、元々のアーサーはこんな性格なのだ。


「それに、エリザとティナに会うのはココじゃなくても良いからな」


自分が今まで何百年もかけて生き、考えてきた計画がこんな刑事の一言で終わるとはアーサーも考えていなかっただろう。


だが、今のアーサーにも、ずっと前からのアーサーにもこんなパンチのような鋭い正論が必要だったのだ。


「な、なんか凄くあっさりと説得できましたね」

「早いに越したことはないだが…」


これまでの道で、どうやってアーサーに2人で立ち向かうかなどと計画を立てて来ていたが、予想外の展開にエリスも戸惑いを隠さずにいた。


「まあな、マリアも一番に謝りたかったお前に許してもらったんだろ?だったら俺も許しが出るまで地獄で生きるよ」


許しと地獄、それがアーサーにとってどのようなことなのかはもう分かっていた。

アーサーにとっての地獄は妻と娘がいないこと。

アーサーはずっと地獄で生きていたのだ。


「もー降参、俺を拘束するなり拷問するなり

好きにしろ」


膝をつき両手を上げたアーサーには戦意など存在していなかった。


「あぁそうさせてもらっ…!?」

「うぅっ!?……何これ?」


それは、梶原がアーサーに手錠をかけようと近づいた瞬間だった。


2人は急激に力が抜けて思わず膝をついてしまった。


「………な、なんだこれ?」

「これっ梶原さん、魔力が吸い取られてます!」

「なんだとっ」


風にものが巻き込まれていくように魔力が吸い取られていく、エリスやアーサーは異世界人なため魔力が多くまだ動く気力は残っているが、梶原たちはそうもはいかない。


「梶原さんっ動けますか?」

「ダメだ………力が出ない」


梶原は試しに手に力を入れて立ちあがろうとしてみるが、うまく力が入ってこず、植物状態のようになってしまった。


「八重森たちは?アイツらもきっと動けない

モンスターたちがあっちにはいる、マリアさんだけじゃ無理だ…」

「じゃああっちに戻りましょう!アーサー!」

「なんだ」

「まだ動けるでしょ!梶原さんを担いでください」


モンスターの足止めをしている方にはマリア以外の異世界人がいない。

魔力量の多いエリスがこのようによろけているとなっては1人で大量のモンスターを捌くなんて不可能に等しい。


(モンスターたちにも影響があればいいが…) 


梶原はモンスターにも魔力があり、自分たちのように力が抜けていることを願って向かった。

本当にあっさりとしていてすみません

アーサーの改心の方法が思いつきませんでした、、、

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