5 zombieの覚悟
「それじゃあzombie、後ろについてこい」
「は…い」
zombieは、mouthが背を向けたと同時に襲いかかった
バッ…!
ガシッ!グググ……
彼はmouthの首を締め上げる
「グ…ガ…ガァ…!」
「ふざけんな…オラァ!」
バンッ!
「うっ…くそ…!」
「zombieの力なんてただ再生能力が少し高いだけの力だ!調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
「この…!オラァ!オラァ!」
バンッバンッ!
「ぐはっ…うぐっ…!」
「俺は…もうzombieとして…過ごしたくない」
「いいや、お前はzombieだ!」
「絶対に…違う!obeyなんかの道具になってたまるか!」
「黙れ!」
バンッ!
バタッ…
zombieは倒れてしまった
「黙ってついてくればいいんだよ」
ガサ…ガサ…
zombieは立ち上がった
「俺はもう死んでもいい…だから、最後にお前を殺す」
「やれるもんならやってみろよ。ハッハッハッ!」
タッタッタッ…!
zombieは走り出した。そしてmouthにめがけて蹴りをくらわせようとした
「オラァ!!」
その頃太郎は、男が書いた手紙を読んでいた
「何故彼が双炎さんを…?」
太郎はその手紙を不思議に思う。何故あの人が双炎を知っているのか、そして双炎が何故狙われていると知っているのかを…
「だけど…これが本当だったら洒落にならない。早く戻るとするか」
タッタッタッ…
バンッバン!バンッバン!
「ぐはぁっ!」
zombieの力は再生能力が高いだけで、力は全くない。だからmouthによってボコボコにされる
「何度もボコボコにされて、何度も再生する。どうだ苦しいか!」
「ぐっ…うっ…」
するとmouthは、自身の大きな口を開き、zombieの右手の人差し指をかみちぎった
ガブッ!
「ぐあぁぁあ!!」
「再生したらまたかみちぎるからな。して欲しくないなら戻ってこい」
「それでも俺は諦めない…お前を殺すまで」
「その力じゃ俺を殺す事なんてできないのにな」
「まぁいいよ、そんなら次は腕一本ちぎるから」
ガアッ!
mouthは再び大きな口を開いた
そこをzombieは…
ガシッ…!
mouthの上の歯と下の歯をつかみ、無理矢理こじ開けようとし始めた
ググ…ググ…
「ぁうをうう」
上手く喋れないmouth
「ぐあぁぁあ!これが最後の力だ、くらえ!」
mouthは流石に危険を感じた
「これはもう、zombieの力を…破壊するしかない…」
そう思ったmouthは、zombieの腹めがけて思い切り拳を振るった
そして……
ガキッ…!
ブサッ!
「ぐはっ!」
「ガァッ…」
バタッ…
mouthは顔面真っ二つのまま、
zombieはあざだらけで、腹を貫通させ死んだ
タッタッタッ…
zombieの親がこちらに走ってくる
「あれ?なんで聡一が…?聡一!」
死んいるはずのzombie、息子を見ながら語りかける
「行方不明になってどれだけ探したと思っているの!ヒーローになって活躍してたんじゃないの」「やっと会えたと思ったら…こんな姿で…」
zombieの正体は聡一という人だった
数ヶ月前に失踪した、電気の力班長を努めているヒーローだった
何故ヒーローの彼がzombieの力を使っていたのか…謎は深まるばかり…
タッタッタッ…!
一方その頃太郎は…
ガチャッ…!
「双炎さん!双炎さんはいますか…!はあぁ…はあぁ…」
双炎や岩井、アクアの3人いる部屋のドアを勢いよく開けた。
すると、何事かと3人が飛び出してきた
ドタドタ!
「誰!?」
「太郎じゃん!?」
「どうした!?」
双炎さんがいることにほっとした太郎
「ほぉ…双炎さんいる」
「どうしたんだろうな…太郎」
「あぁ…それがですね…昨日相部屋の人がこんな手紙を置いてどこかに行っちゃったんです」
そうして太郎は男からの手紙を3人に見せた
―双炎が敵に狙われている。この手紙を誰かヒーローに見せてくれ、冗談とかではないんです頼みました太郎さん―
「それは…どのような人だったんですか?」
「確か…聡一という方でした」
「聡一……電気の力班長に同じ名前の人がいた気がするが…まさかな…」
「まぁただの一般人だとしても俺の名前を知っているのは謎だな」
「でも、双炎さん大丈夫なんですね」
「流石にな」
「まぁ、俺らもついてるし大丈夫だよ。それじゃあまた」
「じゃあね~」
「すいません、急に…」
太郎は自室へと戻った。
自室では、太郎はロック達に昨日あった出来事を話した
ピコンッ!
双炎の携帯電話に1つのメッセージが届く
「なんだ?」
―風以外の各班長に命令、強敵が現れた。直ちにそれぞれ分かれて向かえ―
「アクア、これ届いたか?」
「うん、届いた。私は南の方面か」
「それぞれ頑張れよ」
トコトコ…
そして、それぞれ班長はその目的地へと向かった
ゴゴゴ…
「golemの力!」
変身したのもつかの間、golemはすぐに町を襲いにいった
「グガァ!」
バーン!バーン!
タッタッタッ…
バッ!
そこに現れたのは岩井
「へぇ、見た感じ俺の下位互換といったところか」
「あ?それはどっちのことかな」
「鎧化!」
岩井は身体に岩を纏った
「簡単に倒してやるよ!はあっ!」
南の方面では…
「krakenの力!」
ヒュンッ!ヒュンッ!
krakenの長い触手が人々を襲う
そこにアクアが現れる
「はぁっ!」
バンバン!
「ぐあっ…!誰だ!」
「このイカ野郎が…!ぶっ倒してやる」
「来たかヒーロー。この触手の数から逃れられるかな?ハッ!」
「できるに決まってるだろ、水の波動!」
バシンッ!バシンッ!
「ぐはぁ!」
krakenは波動によって遠くへと飛ばされた
バーーン!!
タッタッタッ…
その頃双炎は、ヒーローギルドから少し離れた森の中を走っていた
すると双炎は、敵を見つけている最中に誰かから攻撃をくらう
バンバンバンッ!
「ぐはっ!誰だ!」
「お急ぎのところごめんなさいね…」
トコトコ…
現れたのはobeyだった
「へぇ…強敵とやらはお前のことか。すぐ終わらしてやる」
「強敵?ふっ、確かに俺は強敵だが…俺はお前を始末するために現れた」
「その通りだ」
その声とともにobeyの背後からcombinationが現れる
「ほらcombination、君の得意な1対1だ」
「分かりました」
双炎のところへだんだんと近づいてくるcombination
シャキンッ…
双炎は剣を構えた
「さぁこい!双炎」
「combinationと謎の怪物…倒せそうにない…ここは一旦逃げるしかない」
そうすると次の瞬間双炎は後ろを向き走った
しかし…
「お前はもう逃げられない!」
背後にはobeyが…
バンバンバンッ!
obeyからの攻撃をくらった双炎は倒れ込んでしまった
「く…そ」
「ハッハッハッ!双炎の排除は確定したようなものだな」
「やめろ…やめろ!」
夜になり始めている。そんな時間帯になってしまった
ヒールはそろそろ夕ご飯を作ろうとしている。そして太郎は暇つぶしにスマホゲームをしようとした。しかしどこを探してもない。鞄もない。何故なのか考えてみたとき、双炎達の部屋に置き忘れたことに気付く
「ヒール達、ちょっと忘れ物したから取りに行くわ」
「分かった。気を付けてね」
タッタッタッ…
タッタッタッ…
そして太郎は双炎達の部屋についたしかし、当然だが部屋は鍵がかかっていて開かない。インターホンを押しても反応がない
「もしかしたら…」
そうして、太郎は自分の部屋へ戻り、ロックを連れて走った
「ロック…どうしよう!」
「太郎!まずは誰か双炎さんの場所を知っている人に聞かないと」
「そうだった。場所を知らないと意味ないもんな」
「そうだ。双炎の後輩なら知ってるかもしれない」
その意見を参考に1人の火グループの班員に話を聞きに行った
「先輩ですか?西の方面の緑地山で、強敵を倒すミッションがどうとかって…」
「緑地山ですね!ありがとうございます!」
ダダダ!!
大急ぎで2人は緑地山へと向かった
「ちょっ…ちょっと!」
「なんだったんだ…?」
「こっちに来い!」
「は…い」
洗脳をくらった双炎はその呼びかけ通りに行う
トコ…トコ…
「よし、よく来たな…」
するとcombinationは右手に持っている剣を構え、身動きのとれない双炎を斬りまくった
ズサッ!ズサッ!ズサッ!
「ぐあぁぁあ!!!」
「う…あっ…俺はこのまま…死ぬ…のか…」
「オラァ!!」
バンッ!
「素晴らしいコンビネーションだ。力の通り発揮しているね」
「全てはobey様のおかげなんです」
「それはどうも。では、もう双炎は始末してしまいますか」
「お願いしますよ」
「分かりました」
トコトコ…
「みんな…ごめん…」
双炎は親や後輩達、太郎が現れる走馬灯を見た。彼はもう死を覚悟した
双炎に接近してきたcombinationは剣を大きく振り上げた
その時…
「岩石プレス!」
ボガーーン
間一髪のところロックと太郎が駆けつけた
「双炎先輩!大丈夫ですか」
「今の俺に近づくな!」
双炎は自分の意志で太郎を蹴った
「うっ…どうして…」
「おぉい!邪魔をするなお前達!」
「太郎、あいつはcombinationだ。多分先輩は洗脳状態になっている」
「そういうことか…でも、どうすれば…」
combinationはまた双炎に命令をする
「双炎…!あいつを殺さん程度に痛めつけろ!行け!早く行け!」
「は…い」
タッタッタッ…!
太郎は剣を取り出し双炎と戦うことを決めた
カンッカンッ!
双炎の凄まじい力は太郎を圧倒させる。だがそこをロックが援護にまわる
「双炎先輩、すいません!」
バンバンッ!バンッ!
「ぐはっ!」
バタッ…
「これはまずい…」
obeyはロックを倒すために向かった
しかし…
「岩球!」
ロックはobeyの周りに岩を生成し、閉じ込めた
「誰だか知らないが、今はあいつに集中させてくれ」
「こっちにこい!双炎」
双炎はその命令に従う
「もっと本気を出せ…分かったか!」
「は…い」
ボワァア…!
双炎は炎を身に纏った。そして、
強化した剣を持ち、太郎達の方へ向かっていく
「来るぞ…」
「いくぞ!はっ!」
バーン!バーン!
ズサッ!ズサッ!
双炎の本気に、2人は圧倒される
「ぐはぁあ!」
バタッ…
「ふっふっ…いいぞ双炎。その調子だ」
「よし、このままいけば大丈夫だ。後はobey様を助ければ、ん?月…」
満月の光が戦場を照らす
キラッ!
その光は、combinationの洗脳のギミックを明らかにする
双炎の頭からcombinationの左手まで、謎の糸が張っているのだった。月の光が反射したことで明らかになったのだ
「ロック…見つけたかもしれねぇ。解決策を」




