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第25話 アフリカ戦線決着

「くそっ!うわぁぁぁ!」


フランス兵にイギリス兵が次々と倒れていく。


緑の悪魔は恐怖など知らんとばかりに連合軍を圧倒する。


海に目をやれば、ソナーにも反応せず、一方的に物資を乗せた商船や護衛している駆逐艦などが沈められていた。


「パリが陥落したというのに!撤退すら許してくれぬか!」


一人のフランス兵が声高に叫ぶもそれは銃声によってかき消された。


「ドーバー海峡はもう目と鼻の先なのに!くそがっ!」


イギリス兵が悔しがりながら戦闘を続けるが、さっきまで冗談を飛ばし合っていた旧友や戦友たちはすでにこの世にはいなかった。


1940年6月13日、この日世界は震撼した。


ドイツ軍はパリへ無血入城を果たしたのである。


それと同時に、連合軍は立て直しの機会を大きく失った。ダンケルクにいた連合軍は結果として殲滅されたのであった。


その頃、北アフリカのエジプト、スエズ運河付近では、二人の名将が会話していた。


「ロンメル将軍、ここが正念場ですな。」


「ええ、そうですね、山下大将。ダンケルクで連合軍の撤退を阻止し、殲滅。加えてジブラルタルを管理するスペインと、アイルランドの大東亜共栄圏入り。この機を逃すわけにはいきませんな」


インド、パキスタン方面まで進出した日本軍はイラン軍と協力してイラク、アフガニスタンを制圧し、北アフリカのエジプトに派遣されたロンメル率いる第15師団と合流していた。


山下大将とロンメル元帥の2人が出会う数日前、ドイツ軍第15師団と山下大将の師団はスエズ運河を挟撃していた。


2,3日の戦闘の後、スエズ運河のエジプト側で合流を果たした両者は、北アフリカに残る連合軍の残党と戦闘を行う手筈だった。


この戦闘の結果、大いに喜んだのが、かのヒトラーであった。


彼は、完全に地中海を閉じた巨大なプールにできたと豪語していた。


ムッソリーニは、閉じ込められた英海軍を撃滅せんとイタリア海軍が誇るヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4隻を出撃させた。


さらにイタリア領エチオピアからイタリア軍がソマリアとケニアに、さらにジブラルタル海峡を渡ってモロッコにスペイン軍が侵攻した。


さらにインドの大規模船団がマダガスカルへ向けて出発したが、連合軍はこれを阻止する術はなかった。


1940年8月、北アフリカと東アフリカは完全に枢軸国の手に渡り、マダガスカルを経由した日本の海兵隊5師団がケープタウンに上陸した時、南アフリカにいたイギリス軍は1週間の抵抗のすえ、降伏した。


そしてコンゴで日独西伊の4カ国が合流したとき、連合軍はアフリカでの戦いに対し、降伏を申し入れ枢軸国側はこれを受諾。


連合軍の抵抗精神を砕いたもの。それはアフリカでの度重なる敗戦、そして地中海にいたイギリス艦隊がイタリア海軍によって蹂躙され、撃沈され、負けたことである。


ドイツの戦艦ビスマルクによってフッドとプリンス・オブ・ウェールズを失い、日本軍にキングジョージ5世を撃沈させられ、トドメに格下と思っていたイタリア海軍に地中海で全滅させられる。


誇り高きロイヤルネイビーが没落したことを世界はこの日、理解させられたのであった。

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