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❗✒ 亡骸は帰りたがっている。  作者: 雪*苺
【 聖女の交信 】全◯話
6/7

⭕ 聖女の交信 2


──*──*──*── 喫茶店・えみゅ~る


 外ではチラチラと雪が降っている。


 店内は暖房が効いていて暖かいが、お客はない。


 この喫茶店(えみゅ~る)は会員制らしく、会員でなければ店内には入れないそうだ。


 喫茶店(えみゅ~る)の会員ではない自分が店内にるのかと言うと、喫茶店(えみゅ~る)の会員に紹介されたからだ。


 自分を喫茶店(えみゅ~る)に紹介してくれたのは、うらやはやさんという男性だ。


 彼はオカルト雑誌の “ 月刊UAウー ” でオカルトライターをしている。


 うらやはやさんは、困っている僕に人を紹介してくれるそうで、その人物に会う為に僕は客席に座って待っている。


 どんな人がるのかは知らないけれど、喫茶店(えみゅ~る)てからぐ1時間経とうとしていた。


「 待ち人ずね。

  誰を待ってるの? 」


「 えと…… 」


店員

うらや様ですよ 」


「 ソツバ──。

  はやに紹介されたの?

  全く……アタシの許可なく勝手に未会員との待ち合わせに使わないでほしいわね! 」


「 あの……済みません… 」


店員:ソツバ

「 気になさらずに、お客様。

  (えみゅ~る)しょう(しょう)特殊な喫茶店ですので 」


「 特殊……ですか? 」


「 アタシは “ えみゅ~る ” のオーナーのよ。

  宜しくね 」


「 あっ……初めまして…。

  僕はくらと言います。

  オカルトライターのうらやさんに悩み事を相談したら、人を紹介してもらえる事になって…… 」


オーナー:杜代加有明古

「 悩み事? 」


「 ──アリコ!

  なんだよ、この格好は!

  なんでボクが恥ずかしくて屈辱的な格好をしないといけないんだっ!! 」


オーナー:杜代加有明古

「 あらぁ!

  似合ってるじゃないのよ!

  流石は平安時代人ね、和服が似合うわぁ♥️

  和服エプロン──、アタシのセンスが光ってるわね✨ 」


「 ふざけるな!!

  なんでオナゴの着る和服エプロンを着ないといけないんだ!! 」


オーナー:杜代加有明古

、絞めて 」


「 ──いだだだだだだだッッッ!!

  やっ…めろぉ~~~~!! 」


オーナー:杜代加有明古

しょうれい──、アンタは自分の立場を忘れてるの?

  アンタはアタシのれいぞくくだったのよ、わきまえなさい。

  アタシがボスなの。

  なんも言わせないで 」


霄囹

「 ~~~~っ!! 」


さん、あんまりしょうれいいじめないでよ?

  一応、僕の〈 〉なんだし… 」


オーナー:杜代加有明古

「 ユタク君…。

  ユタク君はしょうれいに甘いわ。

  生かすも殺すもアタシ次第だって事と上下関係を腐った性根にしっかり叩き込んでやらないといけないの。

  これは躾なのよ 」


ユタク君と呼ばれた男性

さん…行き過ぎた躾は虐待だからね…。

  しょうれいさんには素直に従ってくれないかな。

  今は大事な時期だし 」


霄囹

「 ユタク…… 」


オーナー:杜代加有明古

「 “ ユタク様 ” でしょう~~~?

  アタシの旦那様なのよ。

  だ躾が足りないのかしらぁ? 」


霄囹

「 ヽ(ヽ゜ロ゜) ヒイィィィ!! 」


ユタク:有明古の旦那

さん……脅さないでよ…。

  今日きょうは骨董店に呼ばれてるんだよね?

  そろそろ出ないと、電車に乗り遅れるよ 」


オーナー:杜代加有明古

「 そうだったわね。

  ソツバ、しょうれいの事は頼んだわよ。

  ビシバシ仕込んでやってね 」


店員:ソツバ

「 お任せください。

  行ってらっしゃいませ、オーナー 」


 店員のソツバさんに見送られながら、さん──喫茶店(えみゅ~る)のオーナーは、御主人さんと喫茶店(えみゅ~る)を出て行った。


聖美鵺空夢

「 賑やかな人達でしたね… 」


店員:ソツバ

「 この喫茶店(えみゅ~る)の名物ですよ。

  此方こちらの珈琲はサービスです 」


聖美鵺空夢

がとう御座います(////)」


店員:ソツバ

しょうれい、今から仕事を教える。

  気合を入れて覚えるように 」


霄囹

「 ………………くぅ… 」


店員:ソツバ

しょうれい、返事 」


霄囹

「 ………………はい… 」


 和服にエプロン姿の少年は悔しそうに全身をプルプルと震わせながら、店員のソツバさんから指導を受け始めた。


 「 平安時代人 」みたいな事を言われていたけど、どういう意味だろう?


 和服エプロンは御世辞抜きで「 似合っている 」と僕も思うかな。

◎ 訂正しました。

  有明子 ─→ 有明古

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