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屋根の上で

お昼ごはんを食べ終わり、片づけをたまとランにお願いして、リンと僕は外に出る。


鶏小屋のために物置を片付けて見つけた梯子を屋根に立てかけると、まずは昇ってみる。

生垣だった木が覆いかぶさって屋根の上を覆っていたので、芝刈り機にヒモをつけて持ちあげる。


そして、リンに箒を持ってくるようにお願いして屋根の上に影を作っている木の枝を取り払う。

屋根の上の木の葉に覆われた部分を箒で綺麗にすると、ソーラーパネルが出てきた。


いらない布切れをランとたまに持ってきてもらって、パネルを拭きながら確認をすると、どうやらどこか壊れたりはしていないようだった。


梯子から降りて、今度は家に戻り、家の母がよく説明書をいれていた棚からソーラーパネルの説明書を探し出す。


「停電のときの…あったこれだ」


災害などで停電したときのために、自家発電に切り替えるやり方をみながら、家の中にあるソーラーパネルと電源の場所にいく。


説明書をみながら操作をすると…


「わ!」

『ドウシタノ!?』


家の電気が点いた。

5月の日差しは家の電気を復活させるのに十分だったようだ。


ついでに電気温水保温器の電気のワット数と自家発電に変えたときの上限ワット数をみてみると、ぎりぎり範囲内っぽいことがわかる。


あとは、電気温水保温器の水道管を井戸水の管に変更すれば…。


「暖かい!」

蛇口からお湯を出して、お風呂にお湯張りをしたら、リンが驚いたような声を上げる。


電気とお湯が使えるだけで、ずいぶんと生活水準が上がるような気がする。

いつまでこの機械たちがもつかわからないけれども、とりあえずいま使えているうちはこの恩恵にあずかろうと思う。


「リン、ラン、ルー、たま、順番にお風呂に入ろう」


そういって、ホームセンターでみつけておいたシャンプーと石鹸を取り出すと、まずはその使い方をレクチャーすることにした。



お風呂から出ると、今度はずっとやりたかった洗濯をすることにする。

タオルケット、タオル、毛布、汚れているもの、埃をかぶっているありとあらゆるものを手あたり次第洗濯機にいれて、ぐるぐると回す。


回している間にホームセンターでもってきたあるものを広げて、ちょっとした細工をする。


物干しのために庭の木と木の間にひもを通してそこに洗濯したものをかけて洗濯はさみで留めていく。


それが終わると家の中の掃除だ。

窓を全部開けて、掃除機をかけて、雑巾がけをしていく。


昨日の夜は1階のリビングで昨日寝てもらったリンたちだが、ここに住むと決めたので、二階の両親が使っていた部屋を3人用にする。いらないものは父の書斎に移動して、布団を外に出して日光に当てる。


ふとおもって、たまに

「父の書斎の部屋をたまの部屋にしようか?」

と聞いたら首を振って僕と一緒にいるという。


僕も一人は不安だし寂しいのでたまが一緒でいいというならそのままにしよう、と自分達の布団もベランダに干して掃除機をかけ、2人なので少しだけ広くなるようにものを片付けた。


鶏に餌をやって、犬に餌をやって、気が付くと日が傾き始めていた。


僕は洗濯機を回している間にやっていたものをとりに裏庭にいった。

そこには10kgのコメが日干しされて広げられていた。


米は古米という言葉があるので、数年くらいならなんとかなるんじゃないかと思って、ホームセンターから持ち帰ってきていた。


虫が湧いている場合も日干しをすれば虫が逃げていく、とやはり昔行った田舎の農家のおばあちゃんに教えてもらった方法で虫干しをしてみたのだ。


10kgのコメはつやつやしていて、虫も見当たらない。

お米を入れるケースをキッチンからもってきて、そこに唐辛子1本とともにお米を入れていく。


遠くない未来に自分達で作らなくてはいけない米だけれども、いまはあるものを美味しく頂こうと思う。

家に戻り、キッチンに合った炊飯器にお米を洗ってセットする。


電気が使えるんだなあ、と実感する。

冷蔵庫も動いているけれども、今のところ中にあったものは全滅だったので、氷を作るだけになっている。


ただ、今後しばらくは電気も使える便利さを味わいたいと思う。

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