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異世界転生したらゴキブリでした  作者: Right
序盤: 地下での生誕と生存のための戦い
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ゴキブリ族とネズミ族の安定した日々


「ふぅ~、ようやく一息つけるってもんだなぁ。」


俺は体を伸ばしながら、巣の奥でごろりと寝転んだ。ここ最近、ゴキブリ族とネズミ族の生活がすっかり安定してきた。リーダーのおかげで食料調達の効率も上がり、狩猟や罠作りがスムーズに回っている。おかげで、俺たちの生活はずいぶんと快適になった。


「昔は、毎日が生き延びるだけで精一杯だったけど、今じゃしっかりと食べ物も手に入るし、家もあるし、これってまさにゴキブリ族の黄金時代じゃね?」


俺は天井を見上げながら、一人満足げに呟いた。ゴキブリ族として、この地下の世界で生き抜いてきたけど、今ほど生活が安定してる時期はなかったんじゃないか?最近は、ネズミ族とも共同で行動することが増えたし、地下での生活は以前よりずっと安全だ。


「それにしても、リーダーはやっぱりすごいよな。異世界から来たって話だけど、あいつのおかげで俺たちの暮らしがここまで良くなるなんて思わなかったぜ。」


---ゴキブリ族とネズミ族の協力関係---


「おい、こっちの倉庫も整理が終わったぜ!」


ネズミ族の一匹が倉庫の中から顔を出し、満足そうに声を上げた。最近は食糧も増えてきたおかげで、倉庫にきちんと整理して保管することができるようになったんだ。


「お疲れさん!あれだけの量の食料を集めるなんて、ネズミ族もやるなぁ。」


俺は感心しながら答えた。ネズミ族と一緒に暮らし始めてから、仕事が効率的になった。ゴキブリ族が狭い隙間を使って細かい場所に潜り込んで情報を集め、ネズミ族が力仕事や物資の運搬を担当する。まさに完璧なチームプレイだ。


「いやいや、お前らゴキブリ族のおかげで俺たちも安全に動けてるんだぜ。お前らの素早い動きと情報収集は、俺たちには真似できないしな。」


ネズミ族のリーダーが笑いながら肩をすくめる。確かに、ゴキブリ族はこの地下迷宮での生存術を持っているけど、ネズミ族の力が加わったことで、さらに生活が快適になったことは間違いない。


「そうだよなぁ。昔はあちこちから襲われて、寝る暇もないくらいだったけど、今じゃ一晩ぐっすり寝られるもんな。これって、異世界の人間みたいな贅沢なんじゃね?」


俺は冗談交じりに言ってみたが、実際、今の暮らしは以前と比べて信じられないほど快適だ。ネズミ族との共同生活がうまく機能している証拠でもある。


---食料問題の解決と贅沢な食事---


「そういえば、最近食料の確保がめちゃくちゃ安定してきたよな。特にあの成長が早いキノコ、あれはすごい発見だよ。」


俺は自慢げに話しながら、倉庫に積まれた食材を指差した。リーダーが提案したキノコ栽培は、今では俺たちの主食の一つになっている。地下の湿気をうまく活かして、どんどん育つキノコは、採取も簡単だし、味も悪くない。


「おいおい、ゴキブリ族が贅沢言っていいのかよ。昔は腐った食べ物でも喜んでたくせに、今じゃキノコ料理とかって、ずいぶん成り上がったもんだな。」


ネズミ族の一匹がからかうように言ってきたが、俺は笑って返した。


「いや、成り上がったって言うなよ。これも俺たちの努力の賜物だって。ゴキブリ族だって、今や立派な共同体なんだからな!」


俺は胸を張りながら答えた。確かに、昔は生きるために必死で何でも食べたが、今は選択肢がある。それに、ネズミ族と協力して、魔物狩りや罠作りが上手くいっているおかげで、質の高い食事が手に入るようになった。


「よし、今夜はキノコと地下モグラのステーキにするか!リーダーが魔法で火を使ってくれるし、ネズミ族も力を貸してくれるなら、最高の晩飯になるぞ!」


俺は仲間たちに声をかけ、今夜の豪華な食事の計画を立て始めた。異世界から来たリーダーが魔法で調理する料理は、俺たちゴキブリ族にとっては特別なものだ。最近じゃ、火の加減も完璧にマスターしたらしいし、味も抜群だ。


---ゴキブリ族とネズミ族の「社交場」誕生---


「それにしても、最近はみんな仲良くやってるよな。昔はネズミ族とは敵対してたのに、今じゃ一緒に飯食って、手振り身振りの雑談をして…なんか変な感じだよ。」


俺はふと、昔のことを思い出した。あの頃は、ゴキブリ族とネズミ族はお互いを警戒し、共存なんて考えもしなかった。でも今は、同じテーブルを囲んで笑い合っている。


「まぁ、これもリーダーのおかげだよな。異世界から来たとか、訳分かんねぇ話してたけど、結局みんなをまとめてくれて、今じゃ俺たちの生活もずいぶん楽になった。」


ネズミ族のリーダーも頷きながら答えた。リーダーは単に強いだけじゃなく、人を惹きつける力がある。異世界の知識を持ってるってのもあるけど、何よりみんなの意見を聞いてくれるから、自然と信頼が集まるんだ。


「おかげで最近じゃ、俺たちの巣も『社交場』みたいになってきてるよな。毎晩こうやってみんなで集まって、ご飯食べて、リーダーの面白い話聞いて…これが異世界流のパーティーってやつか?」


俺は笑いながらそう言った。最近は、ゴキブリ族とネズミ族が自然と集まり、雑談や情報交換をする時間が増えてきた。こうして和やかに過ごす時間が、俺たちにとっては何よりの癒しだ。


「そうだな、リーダーの話っていつも面白いし、あいつがいるだけでみんなが安心する。異世界の話とか、よく分かんねぇけど、なんかワクワクするんだよな。」


ネズミ族の仲間も同意してくれた。リーダーの話す異世界の冒険や、人間たちの奇妙な習慣は、俺たちゴキブリ族やネズミ族にとってはまるで別世界の物語みたいに聞こえるけど、だからこそ聞いていて飽きない。


---これからの生活に期待するゴキブリ族---


「さて、これからどうしようかな…この生活がもっと続けばいいけど、でもゴキブリ族としては、やっぱり新しい挑戦もしてみたいよな。」


俺は考え込んだ。今の生活は十分に安定しているけど、ゴキブリ族としてさらなる進化を遂げることはできるんだろうか?リーダーが言っていた「地上」のことも、まだどこか心の片隅に引っかかっている。


「リーダーが『地上』のことを話すたびに、俺もいつかそこを見てみたいって思うんだよな。ゴキブリ族が地上に出るなんて、今まで考えもしなかったけど…異世界人のリーダーなら、何か違う方法を見つけてくれるかもしれない。」


俺はふと、地上での新しい生活に思いを馳せた。もしかしたら、俺たちゴキブリ族にも、地上での新しい未来が待っているのかもしれない。


「まぁ、今はまだそんなこと考えても仕方ないか。とりあえず、今の生活を楽しんで、これからのことはリーダーに任せるとしよう。」


そう自分に言い聞かせながら、俺は再びゴキブリ族の生活に戻った。ネズミ族との安定した共同生活は、まだまだ続いていく。だけど、いつか新しい冒険が始まると信じて、俺たちは今を大切に生きていくんだ。


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